今や、日本の鉄道駅の50%!約4700もの無人駅がある。利用者が少ないそんな駅舎に鉄道以外の付加価値を与えることで、地域住民や観光客に魅力を放ちはじめている。
本記事では、乗り物ライターが「RE:無人駅」プロジェクトとも言える、全国各地の再活用される無人島駅を紹介していく。

乗り物ライター 金子長武さん
趣味が高じて、鉄道、クルマ、バイクなどを取材しまくる。DIMEはもちろん、『サンデー毎日』など、様々なメディアに寄稿する。
地域社会とつながりを深めて〝人が集まる〟無人駅に!!
過疎化に悩む地方の救世主になるかもしれない。無人駅の駅舎が意外な形で利用されはじめている。
上で紹介の駅のほか、喫茶店やシェアオフィス、図書館、さらには博物館として活用する例も。中でも。しなの鉄道の大屋駅のように郵便局などの公益事業との連携がさらに進むと思われる。乗り物ライターの金子さんは、さらなるシナジーに期待しているという。
「再活用によって駅に人が集まり、結果として再び鉄道利用者が増えるかもしれません」
無人駅は障がい者などが利用しづらい一面もある。人が増えれば、地域を活性化するだけでなく、人にやさしい駅になる可能性も高まる。この取り組みの今後に注目したい。
世界初!!3Dプリンター技術を用いた駅舎が誕生

初島駅
紀勢本線の初島駅(和歌山県)は1948年竣工の木造駅舎の老朽化が問題になり、保守コストの削減や維持管理の効率化のため、3Dプリンターで新駅舎を建設した。ベンチと券売機、簡易ICカード改札機を備える。

パーツの出力
専用の特殊モルタルを使って建築用3Dプリンターでパーツを出力。製造期間は7日間。

パーツをクレーン車で吊り上げ
最終列車が出発した後、4つのパーツを4台のトラックで分けて運んで設置した。

1時間強で組み上げ
パーツを組み上げて完成。実際にかかった時間は75分程度。翌日は始発から無事に運行。
まるごとクラフトビール工場にリニューアル

波子駅
地元のクラフトビール醸造所である石見麦酒が、山陰本線波子駅(島根県)の駅舎内に醸造所を移転。駅舎を工場にリニューアルするのは日本初の試み。

石見麦酒は地元の素材をふんだんに使ったクラフトビールを製造している。
日本一のモグラ駅にグランピング施設が!

土合駅
上越線の土合駅(群馬県)は客室を備え、宿泊が可能。夏はバーベキュー、冬は駅舎カフェか宿泊エリアで鍋がいただける。近くではラフティングやカヌー、カヤックが楽しめる。
過疎エリアでは無人駅と郵便局が合体中!
しなの鉄道の大屋駅(長野県)では、2024年に郵便局が併設され、郵便局員が駅業務も行なうように。江見駅(千葉県)も郵便局を併設。

取材・文/金子長武 写真提供/しなの鉄道
Suica誕生から25年、キーワードで読み解く鉄道ビジネスの最新事情
25年前にSuicaが誕生してから、各鉄道会社は旅客輸送以外の分野を含め、新たなサービスの提供を進めてきた。ここ最近ではさらに進化し、「貨物新幹線」「無人運転」「推し活」など時代に合わせたサービスや事業を拡大している。中でもJR東日本は「Suica Renaissance」を掲げ、Suicaのアップデートを進めている。今月号のDIMEでもそんな進化する鉄道を大特集、注目のキーワードと共に紹介している。
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