駅スタッフの省人化に貢献する自動改札機の開発が進められている。特に注目なのが、各社が試験運用中の顔認証を用いた〝顔パス改札〟だ。
上越新幹線のような駅の少ない路線で効果を発揮か?
通る際に「カードや切符を一度機械に通す」作業のいらない〝顔パス改札〟の実証実験を各社が行なっている。鉄道ジャーナリストの梅原さんは導入の背景をこう分析する。
「スマホで改札を通る人が多い今、その位置情報などを活用しない手はありません。だから実証実験が進められているのでしょう」
鉄道会社が導入を進めるメリットについて梅原さんに聞くと、
「切符を機械に通す改札機はベルトなどが入るため部品数が多く、故障のリスクが大きい。顔パス改札はカメラとセンサーが中心でメンテナンスしやすい。ただ、顔パス改札は全駅で導入しないと『顔パスで入場した人が旧来の自動改札から出られない』事態が発生する可能性があるので、駅数の少ない路線に導入するのが現実的でしょう」と話す。
通勤路線では、顔パス改札の代わりに、ICカード、クレカタッチ、QRコード読み取りなど、機械に様々なセンサーを備えた複合型改札機が増えていくだろう。
上越新幹線 新潟駅&長岡駅で実証実験中!
通行時に映像と音響による演出を行なうパナソニック製

NEC製は従来の改札に近いなじみのあるデザイン

上越新幹線では現在、新潟駅と長岡駅に顔パス改札を設置。この区間を定期券で移動する人に顔パスできる〝ウォークスルー改札機〟を試してもらっている。2027年春頃には顔認証以外の技術も活用し、在来線で実証実験を行ない、10年以内に実現を目指す。
大阪では在来線&地下鉄でいち早く導入
大阪駅(うめきた地下口)、新大阪駅(東口)で稼働中

大阪メトロでは4社が競合!

関西エリアでは、大阪市内を走る地下鉄、大阪メトロの134駅中130駅と、JR西日本の大阪駅うめきた地下口改札で顔パス改札を導入。車椅子や荷物を多く持つ人がスムーズに通過できるようになった。
各社がデジタルチケット対応の改札を積極的に導入
近年、QRコードを読み取れる自動改札機が増加。QRコードは特別企画乗車券などに用いられている。写真は東急電鉄の改札。

Suica誕生から25年、キーワードで読み解く鉄道ビジネスの最新事情
25年前にSuicaが誕生してから、各鉄道会社は旅客輸送以外の分野を含め、新たなサービスの提供を進めてきた。ここ最近ではさらに進化し、「貨物新幹線」「無人運転」「推し活」など時代に合わせたサービスや事業を拡大している。中でもJR東日本は「Suica Renaissance」を掲げ、Suicaのアップデートを進めている。今月号のDIMEでもそんな進化する鉄道を大特集、注目のキーワードと共に紹介している。
Amazonで購入 7netで購入取材・文/渡辺雅史 写真/渡辺広史/アフロ、田中庸介/アフロ 写真提供/パナソニック、NEC 編集/寺田剛治







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