自動運転システムの開発や、自動運転トラックによる幹線輸送サービス事業を展開する株式会社T2では、自動運転トラックとしては国内で初めて、関東から関西まで500kmの高速道路本線完走に成功した。
この走行には自社で開発したレベル2(※1)自動運転トラックを使用。ドライバーによる一時的なハンドル操作を一度も発生させず、自動運転のまま完走(※2)を果たした。
※1 ドライバーの監視のもとに行われる特定条件下での高機能自動運転
※2 改正基準告示に基づくドライバーの休憩に必要となるサービスエリアおよびパーキングエリアへの進入・走行を除く
レベル4実現への課題は道路工事や車両の合流時の安全確保
T2では、2027年度にレベル4自動運転トラックによる幹線輸送サービスの実現を目指しており、2025年6月にはレベル2自動運転トラックで、国内で最長距離となる、神奈川県綾瀬市から兵庫県神戸市までの約500kmの走破に成功している。
その一方で、道路工事の発生や前方への車両の合流など、走行中にイレギュラーかつ急な事態に直面した際、安全を確保するために一時的に自動運転を止め、ドライバーがハンドル操作に切り替えざるをえない場面があり、レベル4を実現する上で大きな課題となっていた。
■ドライバーによる一時的なハンドル操作を一度も発生させず、自動運転のまま完走

そこで今回は、そうした場面でも自動運転のまま走行が可能なように、以下の新技術が開発された。
・道路工事により一部車線が急遽閉鎖された際、路上に設置されている工事を示す標識やパイロンなどを車載センサーで素早く認識。閉鎖車線を推定して前もって適切なタイミングで車線を変更。
・同じく道路工事で最高速度が一時的に制限される場面で、速度制限の標識をセンサーで漏れなく認識してスムーズに加減速できる。
・ICやJCTで急に合流してくる車両に対し、減速して先を譲る機能を採用。
・傾斜がある路面でも車線に追従して走行する性能を強化。

このように新しく開発した技術を実装したレベル2自動運転トラックを使い、2026年3月上旬、東名高速道路・綾瀬スマートIC(神奈川県綾瀬市)と山陽自動車道・神戸西IC(兵庫県神戸市)を結ぶ本線およそ500kmを走行する実証を実施。ドライバーによる一時的なハンドル操作を一度も発生させず、自動運転のままで完走に成功した。
■獅歳の走行試験の様子はこちらからチェック
前述した綾瀬スマートICおよび神戸西ICの近くには、T2が、レベル4を見据えて、高速道路における自動運転と、一般道における有人運転を切り替えるためにドライバーがトラックに乗り降りする「切替拠点」を今春、それぞれ完成させる予定。
今後、こうした切替拠点の間も自動運転のままで走行できるよう、本線からさらに区間を拡げ、幅の狭さで走行の難易度が高いとされる料金所の通過に加えて、料金所と切替拠点を結ぶ一般道の走行まで可能にする技術開発を進めていくという。

関連情報
https://t2.auto/
構成/清水眞希







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