Suicaの進化が発表され、今後目が離せない鉄道サービス。現在発売中の雑誌『DIME』5月号では、「シン鉄道ビジネス」を大特集している。
今回、その中から特集するのは「ハイブリッド気道車」。
鉄道会社はどこも人手不足に悩まされている昨今、特に運転士不足は深刻だ。問題解決のために大きな効果を上げると期待されているのが「DEMU」こと「電気式気動車」である。
ローカル線でデビューするハイブリッド気動車とは?
電気でモーターを回して走るのが「電車」で、ディーゼルエンジンで駆動するのが「気動車」。電気式気動車はディーゼルエンジンで発電し、その電気でモーターを回して走る。利点は電車の資格で運転できること。鉄道ジャーナリストの梅原さんは、「電車と気動車は資格が異なり、気動車の資格を持っていないと気動車は運転できません。しかし、ハイブリッド気動車なら電車の資格さえあれば運転できるので、運転士の育成を一本化し、気動車の運転士不足も解消できます。結果、運転士の省人化も図れるのです」話す。
モーターやインバーターなどの機器を電車と共通化することができ、メンテナンスを容易にして維持コストを下げることもできる。
上で紹介の「GreenDec」は水素を燃料とすることでCO2の排出をなくし、環境にやさしい車両。
多くの利点があるので新たな車両が次々と登場し、非電化路線の主力になっている。いずれ気動車は姿を消し、ハイブリッド気動車だけになるはずだ。
ハイブリッド化すれば「動力車操縦者運転免許」を一本化できる
「運転士の育成は時間もお金もかかるので、一本化は鉄道会社にとってもプラスになります。電気式気動車は非電化路線が多い地方の救世主になるでしょう」(梅原さん)

ハイブリッド気動車の一例
八高線で運用の新型車両

2026 HB-E220
ディーゼルエンジン発電機と蓄電池という2種類の動力源を、単独あるいは組み合わせて動力を発生させるハイブリッドシステムを搭載する。高崎・盛岡エリアに投入。
九州を走る蓄電池搭載型

2018 YC1
JR九州が2020年から運用したハイブリッド車両。YCは「やさしくて力持ち」の頭文字をとったもの。
地方路線の新しい主役

2021 DEC700
JR西日本初のハイブリッド気動車。姫新1線津〜新見間で、快速「ハレのモリ」として運用する。
最高速度120km/hを実現※

2022 HC-85
JR東海としては初のハイブリッド気動車。キハ85系に代わり、特急「ひだ」「南紀」で運用。
※ハイブリッド方式の鉄道車両として国内初の最高速度120km/hを実現
新動力に対応できる電気式気動車「GreenDEC」も登場
写真/川崎車両

今春から天竜浜名湖鉄道などで運転を開始する新たな電気式気動車。この「GreeDEC」は水素での駆動を見据えた構造やレイアウトを採用。
取材・文/金子長武 編集/寺田剛治
Suica誕生から25年、キーワードで読み解く鉄道ビジネスの最新事情
25年前にSuicaが誕生してから、各鉄道会社は旅客輸送以外の分野を含め、新たなサービスの提供を進めてきた。ここ最近ではさらに進化し、「貨物新幹線」「無人運転」「推し活」など時代に合わせたサービスや事業を拡大している。中でもJR東日本は「Suica Renaissance」を掲げ、Suicaのアップデートを進めている。今月号のDIMEでもそんな進化する鉄道を大特集、注目のキーワードと共に紹介している。
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