Suicaの進化が発表され、今後目が離せない鉄道サービス。現在発売中の雑誌『DIME』5月号では、「シン鉄道ビジネス」を大特集している。
今回、その中から紹介するのは、「ドライバレス運転」について。トラックやバス同様、運転に特殊な免許が必要な鉄道は人口減少の時代、運転手不足が懸念される。そこで進められているのがドライバレス運転の導入だ。
教えてくれた人
鉄道ジャーナリスト 梅原 淳さん

山手線や新幹線は自動運転の環境が整った路線

山手線で自動運転装置の導入、上越新幹線でドライバレス運転の実施を目指すJR東日本。なぜ乗客の多い路線や新幹線で導入するのか。鉄道ジャーナリストの梅原さんに聞いた。
「山手線は電車の加速、減速を最小のエネルギーで行なう消費電力の節約と、運転士の負担軽減。新幹線は運転手不足への対応でしょう。山手線も新幹線も踏切がほぼなく、ホームドアの設置も進み、自動運転を行なう環境が整っています」
将来的には山手線や新幹線で乗務員のいない列車が運転されるのか。JR東日本の担当者に聞くと、
「上越新幹線では30年代中頃を目標にドライバレス運転に必要な教育・訓練を受けた添乗員だけが乗務する列車を運行できるよう計画を進めています。山手線はドライバレス運転が行なえるシステムの開発を進めていますが、その後どのようになるかは未定」と話す。
2050年代には人口が1億人を割ると予想される日本。その頃には運転スタッフのいない列車が各地で走っているだろう。
鉄道の自動化レベル(乗務形態による分類)※

新幹線自動運転の導入計画
2028年度に長岡~新潟間で「GOA2」、2029年度に新潟と車庫までの間の回送列車で「GOA4」を目指す。

山手線は2028年頃までにATOを導入予定!

ATO(自動運転装置)が導入されると、運転士は出発時に安全を確認し、ボタンを押すだけで列車を動かすことが可能に。運転作業が軽減されるため、周囲の変化に一層目が届くようになり、より安全に運行できる。

取材・文/渡辺雅史 写真提供/JR東日本 イラスト/宇野将司 編集/寺田剛治
Suica誕生から25年、キーワードで読み解く鉄道ビジネスの最新事情
25年前にSuicaが誕生してから、各鉄道会社は旅客輸送以外の分野を含め、新たなサービスの提供を進めてきた。ここ最近ではさらに進化し、「貨物新幹線」「無人運転」「推し活」など時代に合わせたサービスや事業を拡大している。中でもJR東日本は「Suica Renaissance」を掲げ、Suicaのアップデートを進めている。今月号のDIMEでもそんな進化する鉄道を大特集、注目のキーワードと共に紹介している。
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