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シニア女性の健康に関して何を信じたらよいのかわからない不安、解消策はある?

2026.03.30

近年、健康に対する意識の変化によって、50代以上のシニア女性が日常的に留意している点や意識・行動はどうなっているか。

雑誌『ハルメク』の独自のシンクタンクでシニアのインサイトについて調査・分析を行っている「ハルメク 生きかた上手研究所」では、全国の女性50歳から79歳を対象に「健康に関する意識・実態調査」を実施。

それによれば健康予防で気をつけていることとして”認知症予防“や”病気になりにくい生活を送る”が2023年から増加傾向にあることがわかった。

その一方で健康に関する情報に関して、何を信じたらよいのかわからないという悩みも増加傾向ということが浮き彫りになった。

健康予防で気をつけていることは認知症予防や病気になりにくい生活を送ることが増加

健康予防に関して気をつけていることは、「運動不足になりにくい生活を送ること」、「ストレスのたまりにくい生活を送ること」、「免疫力をつけること」がトップ3だった。昨年からトップ3の変動はなかったが、最近3年で「認知症になりにくい生活を送ること」、「入院介護の必要のない体でいること」、「高血圧になりにくい生活を送ること」、「がんになりにくい生活を送ること」、「糖尿病になりにくい生活を送ること」が9ポイント以上増加していた。健康に関して行っていることでは、「定期的に病院・歯科・院、クリニックに通う」は最近3年で53.4%から66.2%と12.8 ポイントも増加していた。

「骨粗しょう症」に気をつけている割合が増加

身体に関して悪くならないように気をつけていることでは、「コレステロール」(34%)がトップで、それに「体の冷え」(30%)が続いた。「骨粗しょう症」は、2024年から3.6ポイント増加して5位から3位にランクアップ。2024年から3ポイント以上増加していたのは、「疲れやすい/疲れが抜けない」、「体幹が弱い」、「なんとなく不安やモヤモヤする気分になることが多い」という項目だった。

健康にかける平均金額は約15.7 万円で2024年調査より約1.8万円アップ

1年間で健康にかけている平均金額は全体で約15.7万円だった。前回調査の2024年から約1.8万円もアップしている。平均金額上昇の押し上げ要因になった項目は、「運動サービス」が前年から約3000円、「医薬品・医療品」が約5000円、「マッサージ、整体」が約4000円だった。

「健康に関する正しい情報がわからない、何を信じたらよいのかわからない」が増加

健康に関する意識については、「健康のための活動をしたいが継続的に行うことが難しいと感じる」が38.3%で突出して高かった。「健康に関する正しい情報がわからない、何を信じたらよいのかわからない」は2023年の18.9%から2025年では24.0%と5.1ポイントも増えて増加傾向だ。

健康全般に関する意識、悩みの自由回答では、「いろいろやっているが、成果が実感できないことも多い」(68歳)や「健康情報を見ると自分ができていないことを責められているような気になる。それをしないと、食べないと、病気になると脅かされているように感じるときがある」(70歳)といった意見が挙がった。

「ハルメク 生きかた上手研究所」の梅津順江所長は、次のようにコメントしている。「当然のことながら、50代以上は健康に対する意識や悩みが多岐にわたります。特に注目したいのは「正しい情報がわからない、何を信じたらよいのかわからない」という戸惑いが、この3年で強まっている点です。「自分に合った健康法が何なのか、探し続けている」、「健康情報を見るたびに、できていない自分を責められている気がする」といった情報過多時代の“健康情報疲れ”を象徴するコメントも寄せられました。情報がありすぎるからこそ、迷いや息苦しさが生まれている様子がうかがえます。

不安ばかりが膨らんでいるようにも見えますが、行動データをみると実態は少し異なります。3年トレンドでみると病気予防への意識は着実に高まり、行動は前向きに進んでいます。「フィットネスジムなどの運動サービス」への年間支出は前年より約3000円増え、病院や歯科に定期的に通う人も増加しました。健康にかける年間平均額は約15.7万円にのぼり、「何もしない」という選択は、すでに少数派になりつつあります。迷いながらも、手を止めてはいません。

関心の中身にも変化が見られます。検査値よりも骨や疲れといった「日々の違和感」に直結するテーマへの意識が高まり、自己流よりもプロや仕組みに任せる動きが目立ちます。「今の生活を保つためのメンテナンス」に重心を置き、情報を自力で選び続けるよりも「信頼できる先に委ねる」選択が増えているようです。とはいえ「気持ちはあるが思うように行動できない」という声もありました。順調に動けている人ばかりではありません。だからこそ、企業に求められる役割は大きいと言えるでしょう。行動を促す前に、安心できる環境を整えること。正解を押しつけるのではなく、迷わず続けられる設計を用意すること。健康が“自己責任”から“信頼して委ねる投資”へと変わる今、選ばれる企業であるかどうかがこれまで以上に問われていきます」

健康に関する情報の多さが”健康疲れ”を呼んでいる状況がみえる一方で、健康に関する支出が増えていることも注目したい。自己流ではなく、プロのアドバイスや定期的な通院を健康情報に対する不安を解消する方法にしている人も多いようだ。

『健康に関する意識・実態調査2025』概要

調査対象・有効回答者数:50歳~79歳の全国のハルトモ(ハルメクのモニター組織)の女性467名
調査実施日:2025年9月9日~2026年9月12日(これまで2023年、2024年も9月に実施)
調査方法:WEBアンケート
調査主体:ハルメク・エイジマーケティング ハルメク 生きかた上手研究所
※調査結果のパーセンテージは、小数点以下第2位を四捨五入したため、総数と内訳の合計が一致しないことがあります。

出典:「ハルメク 生きかた上手研究所調べ」

構成/KUMU

30年以上暮らした東京から実家に戻った地方在住フリーライター。得意分野は、ゲーム、アニメ、マンガやIT&デジタル関連など。自宅でリモート取材や自宅作業が増えたので、20年以上ぶりにフル自作PCを作成して活用中。最近の取り組みは、実家で発掘したセガマークⅢ以降の昭和から平成のゲーム機が動くか点検すること。

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