近年高騰が取り沙汰される東京のマンション価格。では、東京のド真ん中に位置しているとも言えるJR山手線沿線において中古マンションの価格相場が安い駅というと、いったいどこになるのだろうか?
リクルートが運営するニュースサイト『SUUMOジャーナル(スーモジャーナル)』はこのほど、JR山手線沿線の中古マンションの価格相場を調査し、「シングル向け(専有面積20平米以上~50平米未満)」と「カップル・ファミリー向け(専有面積50平米以上~80平米未満)」、それぞれの価格相場が安い駅ランキングを発表した。
「シングル向け」トップ3の駅は徒歩25分圏内に集中!
シングル向け(専有面積20平米以上~50平米未満)の1位は鶯谷(うぐいすだに)駅で、価格相場は4285万円。台東区に位置し、駅西側一帯には複数のミュージアムや動物園、不忍池を有する公園が広がっている。広大な公園のほかに古くからの寺院も多くて落ち着いた雰囲気の駅西側に対し、駅東側はまた違ったおもむき。こちら側にも寺院が多く残されている。
飲食店やコンビニ、ディスカウントストア、スーパーといった暮らしを支える商店も豊富で、日常生活が営まれている街といった印象が強くなる。また、駅から東へ10分ほど歩くと東京メトロ日比谷線・入谷駅を利用することも可能だ。鶯谷駅から線路に沿って北西へ13分ほど歩くと、価格相場4840万円で2位にランクインした荒川区の日暮里駅に到着する。
日暮里駅の南口駅前はハンバーガーや回転ずしなどの飲食店が充実し、スーパーを併設する駅直結の複合ビルもあり、にぎわいを見せている。JRの山手線と京浜東北・根岸線と常磐線、京成本線、日暮里・舎人ライナーが乗り入れる日暮里駅にはJRの駅ナカ商業施設があり、弁当・惣菜やスイーツを気軽に買える環境でもある。
駅西口側には駅から5~6分も歩くと約60店舗がひしめく商店街にたどり着く。また、日暮里駅の東口を出て、郵便局やコンビニを横目に北西へ10分弱も歩くと、そこはもう3位・西日暮里駅の駅前に到着する。価格相場4980万円で3位となった西日暮里駅は日暮里駅と同じ荒川区にあり、両駅間はJR山手線では最も短く500mほどしか離れていない。
駅東側には飲食店が豊富にそろい、コンビニやスーパーも点在するほか日暮里・舎人ライナーの駅舎もある。JRの山手線と京浜東北・根岸線が停車する西日暮里駅と同じ駅舎には東京メトロ・千代田線も乗り入れているため、霞ケ関駅や赤坂駅、表参道駅に出かけやすい点も便利だ。
価格相場が4000万円台にとどまっているのは、ここまで見てきたトップ3のみ。4位以降は5000万円台に突入する。JR山手線沿線でも繁華街として特に名をはせる池袋駅は5840万円で7位、新宿駅は6998万円で10位、渋谷駅は8880万円で20位となっている。
そして調査対象駅のなかで最高額の価格相場となったのは浜松町駅で、その額は1億2980万円。最も安い鶯谷駅から浜松町駅までJR山手線の外回り(時計回り)で8駅・約17分移動するだけで、価格相場が3倍に跳ね上がって8695万円もアップする。
「カップル・ファミリー向け」の価格相場には1.2億円もの開きがあると判明
続いて、「カップル・ファミリー向け(専有面積50平米以上~80平米未満)」のランキングを見ていく。1位は北区の田端駅で、価格相場は6985万円。武蔵野台地の東端部に位置し、駅前にはスーパーやコンビニ、ファストフード店はあるが大型商業施設はなく、静かな住宅街が広がる。駅北口側に併設された駅ビルにはスーパーやドラッグストア、飲食店などが並ぶほか、駅から15分ほど歩くと豆腐や青果、精肉などのお店が並ぶ商店街もある。日常的な買い物には困らない環境だ。
2位には価格相場7499万円で台東区の鶯谷駅が、3位には価格相場7730万円で荒川区の西日暮里駅がランクイン。2位・鶯谷駅は「シングル向け」では1位、3位・西日暮里駅は「シングル向け」でも3位となっている。
ちなみに4位の日暮里駅(価格相場8540万円)は「シングル向け」だと2位。「シングル向け」と「カップル・ファミリー向け」のトップ10を見比べると、多少の順位の入れ替わりはありつつも似たような顔ぶれだった。駅の立地を見ると両ランキングともに、トップ10は新宿駅~秋葉原駅の区間に集中する結果となった。ランキング上位を占めた新宿駅~秋葉原駅の区間は、環状に続くJR山手線のなかでも北側半分にあたる。
では、沿線のうち南側に位置しながらも「カップル・ファミリー向け」の価格相場が比較的リーズナブルな駅はどこなのだろうか。ランキングを見てみると、16位の品川駅(価格相場1億3985万円)、18位の目黒駅(同1億5340万円)が当てはまりそうだ。とはいえどちらの価格相場も1億円を優に超しており、やはりリーズナブルさを重視するなら北側寄りの駅がよいだろう。
そして「カップル・ファミリー向け」の価格相場が最も高かったのは、港区にある新橋駅。価格相場は1億9150万円で、1位の田端駅よりも1億2165万円もアップする結果となった。日本初の鉄道路線は新橋駅~横浜駅を結んでいたことから、「日本の鉄道発祥の地」として知られている新橋駅。現在は山手線、東海道線などJR4路線と、東京メトロ銀座線、都営地下鉄浅草線が乗り入れるほか、お台場方面に向かうゆりかもめの起点駅でもある。
駅周辺は大小のオフィスが集まる日本有数のビジネス街で、銀座・有楽町エリアも徒歩15分圏内。ビジネス・商業の施設が多いだけあって住宅地に割ける土地面積が限られることもあり、価格相場が2億円に迫る勢いなのも仕方がないのかもしれない。
<調査概要>
【調査対象駅】SUUMOに掲載されている山手線沿線の駅(掲載物件が20件以上ある駅に限る)
【調査対象物件】
駅徒歩15分圏内、物件価格相場3億円以下、築年数40年未満、敷地権利は所有権のみ
シングル向け:専有面積20平米以上50平米未満
カップル・ファミリー向け:専有面積50平米以上80平米未満
【データ抽出期間】2025/7~2025/12
【物件相場の算出方法】上記期間でSUUMOに掲載された中古マンション価格から中央値を算出
※駅名および沿線名は、SUUMO物件検索サイトで使用する名称を記載している
構成/こじへい







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