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ロングドライブで検証!超低燃費ハイブリッドカー、トヨタ「アクアZ」マイナーチェンジモデルの実力検証

2026.03.29

アクアならではの低燃費性能

さて、そんな一部改良を受けた、オプションの16インチエコタイヤ(BSエコピア/39600円)を履くアクアZを走らせれば、すでに説明したシートのかけ心地の良さもあり、乗り心地は路面、段差などによって多少、ゴツゴツすることもあるにせよ、基本的にフラット。

駐車、Uターンでは思ったほど小回りが利かない(最小回転半径は標準の15インチタイヤで5.2m、16インチタイヤは5.3m)という印象はさておき、車内の静かさはコンパクトカーとして一級だ。さすがにハイブリッドシステムの洗練度は最新のトヨタハイブリッドシステムを搭載するプリウスなどには敵わないものの、EV走行の機会が多い一般道、首都高走行時の実燃費は30km/L越えの素晴らしい実燃費性能を確認。

ちなみに高速道路でACCを使って延々と走るようなシーンでは、ハイブリッド車は純ガソリン車と逆で燃費性能は落ちる傾向にあるものの、25~28km/Lを維持する、アクアならではの低燃費性能を発揮してくれた。

市街地&首都高の実燃費
高速走行時に利用したACCのスイッチ
高速走行300kmでの実燃費

全グレードに備わる、トヨタセーフティセンスの一部機能となるプロアクティブドライビングアシストは相変わらず、安心安全なドライブに威力を発揮。一般道でも(ACCなしで)前車との距離を一定に保ってくれるし、カーブ手前減速制御も安全な走行に直結する好機能である。

およそ300kmの一般道、高速道路、山道を含む試乗でちょっと気になったのは、プリウスに比べ、低速走行時のエンジン始動の有無によるノイズと振動レベルの差、高速走行でACC+レーンキープを設定しているときのステアリングの落ち着き感不足、そして、左斜め後方の視界に、後にキックアップした大面積のリヤドアの黒い樹脂の内張が入り、一瞬、黒いクルマが左斜め後方にいるように錯覚してしまいがちな点である。

とはいえ、日常的な一般道+首都高走行時のWLTCモード燃費33.6km/Lに迫る30km/Lオーバーも可能な超実燃費性能は、現在のガソリン価格の先行きが見えにくい時代には、絶対的な魅力となるはずだ。加えてミニプリウス的な顔つきによるスタイリッシュさを増したエクステリアデザインが約260万円(G/2WD)から手に入るのだから(プリウスは約324万円から。G/2WD)、5ナンバーサイズのエココンシャスなコンパクトカー狙いのユーザーにとって、依然、選択優先順位の上位になるはずの1台と言っていいだろう。しかも、アウトドアや災害時に威力を発揮してくれるAC100V/1500Wコンセントは全グレード(Uを除く)に標準装備されるのだから(トヨタ車でもオプションの場合が多い)、頼りになる。

では、5ナンバーサイズのコンパクトハイブリットカーのアクアと、中大型ハイブリットカーとの違いはどこにあるのか? やはりロングドライブでのゆとり、疲れにくさだろう。ということは、街乗り中心の用途であればアクアの実用性、超燃費性能、買いやすさが際立つことになる。

トヨタ・アクア

文・写真 青山尚暉

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プロミュージシャンからいきなり自動車専門誌の編集者を経験した後、モータージャーナリストに。新車試乗記や自動車関連コラム、防災記事などを幅広い媒体で執筆。クルマのパッケージング、洗車”オタク”でもある。また、ドッグライフプロデューサーとしても活動。愛犬とのドライブ術、ペットと泊まれる宿厳選紹介、ドッグフレンドリーカー選びについて多方面で情報発信中。著書に「ぼくたちの外車獲得宣言」(リヨン社刊)、「すごい海外旅行術」(講談社刊)、「愛犬と乗るクルマ」(交通タイムス社刊)など。輸入車の純正ペットアクセサリーの開発にも携わっている。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員(1994年~。現在は小学館DIME推薦)。

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