2011年に初代が登場した、トヨタの5ナンバー、ハイブリッド専用車がアクア。
2代目プリウスのメカニズム、技術をふんだんに投入しつつ、プリウスに対して大幅な軽量化がはかられ、2013年から2015年12月の2代目プリウス登場時まではJC08モード燃費37.0km/Lを実現。ガソリンエンジン搭載車として世界一の低燃費を誇っていたハイブリッドカーだった。
そして2021年に2代目アクアが登場。TNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)の採用とともに4代目ヤリスと同じGA-Bプラットフォームを新採用。初代に対してホイールベースを50mm伸ばし、後席居住空間とラゲッジルームを拡大。
ハイブリッドシステムは1・5Lエンジン(91ps、12.2kg-m)+モーター(80ps、14.4kg-m)のスペックで、JC08モードより実燃費に近いWLTCモード燃費は2WDモデルで33.6km/L(Z、Gグレード。Xグレードは34.3km/L)と、現行プリウスの26.0~28.8km/L(Uグレードを除く)を凌ぐ超低燃費ハイブリッドカーとなる。
一部改良された2代目アクア
そんな2代目アクアは2025年9月に一部改良。エンジン、モーターのスペックこそ不変なものの、一目で新型と分かる進化を果たしている。その第一が、一部改良の最大のポイントとなるエクステリアデザインの刷新だ。全グレードともにプリウスにも似た「ハンマーヘッド」をモチーフにしたフロントデザインを採用。
ライト類もBi-Beam LEDヘッドランプ+LEDターンランプ+LEDクリアランスランプ(デイライト機能付)、左右のヘッドランプを繋ぐセンターランプ・LEDアクセサリーランプ(Zグレードのみ)となり、ピアノブラック塗装のバックドアアガーニッシュ(全グレード)の追加もあり、アクアというブランドの先進性をエクステリアから一気に高めたと言っていいだろう。
インテリアが充実
インテリアでは7インチの大型マルチインフォメーションディスプレイを標準装備し、最新のコネクティッドナビ対応のデイスプレイオーディオを搭載。G/X/Uグレードのモニターサイズも8インチに拡大した。
ドライブモード、EVモードがあるのはこれまで通りだが、これまでのアクアユーザーの念願だったかもしれない電動パーキングブレーキとブレーキホールド機能をついに新搭載。上質な乗り心地を実現するスムーズストップ(停止直後の車両の揺れ動きを抑え、乗員の姿勢変化を低減するよう補助する機能)も標準装備されることになったのだ。
もちろん、先進運転支援機能の向上も見逃せない。プリクラッシュセーフティーでは対象物にバイクを追加するとともに出会い頭による衝突回避機能も追加。トヨタ車の神機能と思えるプロアクティブドライビングアシスト機能(PDA)には車線内走行時の常時操舵支援機能が追加されている。パワーを切った際のドライブモード(ノーマル/パワー+/エコ)設定、ブレーキホールド機能のONが維持されるようになったのも、細かい話とはいえ、筆者も大歓迎のポイントだ。
シートが心地良い
まさにミニプリウスを思わせる顔つきを纏った新型アクアに乗り込めば、メーター周りの新しさとともに、シートのかけ心地の良さに満足できる。コンパクトカーにして座面長は490mmとたっぷりで、座面のクッション性、背もたれのフィット感ともに文句なし。※Zグレードのヤリスクロスと同じ1モーターのクラッチ式パワーシートの作動は微妙だが。
後席に座ってみると、身長172cmの筆者のドライビングポジション基準で頭上に100mm(プリウス90mm)はともかく(空力重視のルーフラインによるものか)、膝回り空間は180mmと不足なく(プリウスは210mm)、着座、立ち上がり性に大きく影響するフロアからシート座面前端までの高さ=ヒール段差は低全高パッケージのプリウスの305mmに対して370mmもあり、より自然な着座姿勢が得られることになる。フロアも中央にやや凸はあるものの、ほぼフラット。左右席のスルーも楽々だ。
ラゲッジルームは開口部地上高650mm、開口部段差30mm、フロア奥行き680mm、フロア幅990mm、最低天井高680mm~。後席格納フロア長1270mm。なお、プリウスは開口部地上高730mm、開口部段差160mm、フロア奥行き800mm、フロア幅1130mm、最低天井高680mm~、後席格納フロア長1455mmだ。







DIME MAGAZINE

























