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胃がん切除はロボット手術なら合併症が減少傾向、大阪公立大研究グループが医療ビッグデータで解析

2026.03.28

手術後の合併症や入院期間などを国内最大規模の診療ビッグデータで解析

大阪公立大学大学院医学研究科消化器外科の三木友一朗医師らの研究グループは、胃がんに対する胃切除術について、ロボット支援下と腹腔鏡下、それぞれの術式の患者を比較。

年齢とBMI(=Body Mass Index)による手術後の合併症や、入院期間などの違いをメディカル・データ・ビジョン(以下MDV)の保有する国内最大規模の診療ビッグデータで解析した。

その結果、高齢者やBMIが20kg/平方m以上の患者において、ロボット支援下手術後の合併症が減少傾向となることなどが明らかになった。

■RGとLGの比較を年齢とBMIの異なる患者群で検討

これは三木氏らの研究グループが取り組んだ多施設後ろ向きコホート研究。MDVの診療データで2019年2月から2023年6月までに胃がんに対してRG(ロボット支援胃切除術)、またはLG(腹腔鏡下胃切除術)を初めて受けた1万8460人の患者を対象として、病床規模による手術実績に配慮して674人の患者を除外した結果、最終的に1万7786人を解析対象とした。RGを受けた患者は2599人、LGを受けた患者は1万5187人だった。

胃切除術には、胃全摘術、幽門側胃切除、噴門側胃切除を含めた。今回の研究は、胃がん治療においてロボットの普及が進む一方、異なる年齢層やBMI群での短期アウトカムの違いがいまだに不明であったため、RGとLGの比較を年齢とBMIの異なる患者群で検討した。

ロボット胃がん手術は2018年4月に保険診療として認可された。ロボットは従来のラパロ(腹腔鏡)からさらに進化した手術とされる。

ラパロとほぼ同じ傷で、細長い手術器械をロボットアームに固定。術者がコンソールと呼ばれる場所に座ってロボットアームを操縦する。細長い手術器械に手首のような関節機能があり、細かい操作ができるのが特徴だ。開腹手術やラパロでは届きにくかった部位にも到達し、より適切な切除ができる可能性がある。

MDVの診療データベース(実患者数5595万人、2026年2月末日)はリアルワールドデータ(RWD※)として、実臨床での仮説を証明するためなどに、臨床医やアカデミアの研究に広く活用されている。

※臨床試験などの特定の環境下ではなく、日常生活や実際の医療現場で集められる健康・医療に関するデータの総称

◎この研究論文は、Surgical Endoscopyに掲載されている。
https://link.springer.com/article/10.1007/s00464-026-12716-6?utm_source=rct_congratemailt&utm_medium=email&utm_campaign=nonoa_20260316&utm_content=10.1007%2Fs00464-026-12716-6

出典・引用 https://www.mdv.co.jp/ebm/column/medical-big-data/article136/

関連情報
https://www.mdv.co.jp/ebm/

構成/清水眞希

@DIMEはサイトローンチ時より編集業務に携わる。現在は雑貨や家電、オーディオなどの新製品に加え、各種の社会調査・統計、話題の新スポットからイベント情報などを担当。信条は正確さとわかりやすさ。最近の趣味は日付が変わる時刻のウオーキング。

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