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メジャーリーグ公認キャップブランド「’47」がじわじわ人気を集めている理由

2026.03.29

メジャーリーガー御用達のキャップといえば『New Era(ニューエラ)』だ。MLB全チームのキャップを製造するブランドであり、世界中で愛される押しも押されぬ存在である。

そんな『New Era』と肩を並べるキャップブランド『’47(フォーティーセブン)』が、最近、じわじわと人気を集めている。

聞けばアメリカでは、MLB、NBA、NFL、NHLの4大プロスポーツリーグとパートナー契約をもつ公認ブランドで、風情がどことなく『New Era』を彷彿とさせる……ような?

いったい『’47』とは何モノなのか?『ニューエラジャパン合同会社』マーケティング部・シニアディレクターの松本 大さんに話を伺った。

『’47』のルーツはメジャーリーガーの応援グッズ

両ブランドを扱う『ニューエラジャパン合同会社』の松本 大さんによると、どちらも発祥は同じくアメリカだが、ブランドの成り立ちも性質もちがうという。

どちらもMLBに縁はあるが……(写真提供:ニューエラジャパン)

「『New Era』は、1920年に誕生した、メジャーリーガーが試合でかぶるキャップも手がけるブランドです。アスリート向けの堅牢でオーセンティックなアイテムからライフスタイルアイテムまで幅広く展開しています。なかでも1954年に誕生したMLB公認のベースボールキャップ「59FIFTY(フィフティーナインフィフティー)」は、型崩れしにくい本体と平らなつばが特徴です。

一方の『’47』は、1947年にボストン・レッドソックスの本拠地であるフェンウェイ・パーク周辺で、野球グッズの販売からビジネスをスタートしたブランド。

米ボストンのフェンウェイ・パーク周辺の街。ここで『’47』は始まった(写真提供:ニューエラジャパン)

創業者はイタリア移民のアーサーとヘンリーという双子の兄弟で、2人はその当時、あまり普及していなかったペナントなどの野球グッズを販売し始めて、多くの野球ファンを熱狂させたんです。ペナントから始まり少しずつグッズを増やしていく中で、キャップも作るようになったと聞いています。

当時のグッズと創業者(写真提供:ニューエラジャパン)

『’47』を代表するモデルの「CLEAN UP(クリーンナップ)」は、かぶり心地が浅く、つばが緩やかにカーブしていて、印象も柔らかい。お土産にしてもよろこばれるような、色や素材感が得意なブランドですね。

それと『’47』は、ブランドの歴史的背景もあり、球場のお土産コーナーなどで展開されることが多く、本拠地であるボストンでは多くのファンに親しまれています。現在では、カジュアルライフスタイルブランドとして幅広いシーンで展開しています」

つまり似ているようで、立場も特徴もちがう。『New Era』はメジャーリーガーが試合で着用するキャップを手がける。『’47』は普段使いもしやすいキャップと覚えておこう。

コロナ禍を経て、キャップ需要も変化

昨今、街を見渡すと老若男女問わずキャップをかぶる人が目にとまる。実際にキャップをかぶる大人は増えているのだろうか?

「はい。『New Era』『’47』の売り上げでいえば顕著に伸びていますし、キャップというアイテム全体を見ても、かぶる方は非常に増えていると言えますね。

かつて、キャップの大きな着用シーンはスポーツ観戦やストリートファッションでした。それがここ10年くらい、特にコロナ禍でライフスタイルが変わり、着るものが変わったことも、われわれのビジネスにとって追い風になっていると思います。

例えば、子育て世代がお子さんの送迎時や休日のお出かけ時に、ファッションと日除けを兼ねてキャップをかぶる。ウォーキングをする方が増え、日除けとしてキャップをかぶる。Z世代やミレニアル世代などの若者にキャップをかぶるファッションが流行っているなど、キャップの裾野が広がっていると感じます。われわれのブランドでいえば、ファッション系のセレクトショップでの取り扱いも増加傾向にあります」

筆者も子どもとの外出はもはやキャップ必須だ

在宅勤務やウォーキング需要の高まりなど、コロナ禍でわたしたちの生活様式は大きく変わった。そして、ビジネスシーンでもスニーカーを履く人やバックパック派が増えたように。カジュアルになった装いの波に乗り、キャップもまた大人の標準装備の一つになりつつあるのかもしれない。

「食わず嫌い」にこそトライしてほしい

キャップをかぶる大人が増えている一方で、「自分には似合わない」「似合う形がない」という思い込みから、〝食わず嫌い〟は多いと松本さんは続ける。でも、そんな人にこそトライしてほしい、とも。

深さもつばの形もバリエーション豊富(画像提供:ニューエラジャパン)

「キャップはもちろん、帽子のよいところは、かぶるだけでいつもとちがった印象にアップデートできるところ。そして、かぶり方に正解はないところです。

帽子は自己表現の一つなので、正解も不正解もないんですよ。例えば、わたしは今日(取材時)ボストンレッドソックスのロゴがついたキャップをかぶっているのですが、かぶるだけで『ボストンレッドソックスが好きなのかな?』『ルーツがあるのかな?』などといった印象を相手に与えることができます。ただ別に、こういった深い意味合いがなくてもいい。今日のコーディネートの主役は靴だから、それに合わせて帽子もこれにしようぐらいの感覚でも十分。

キャップと一口に言っても、浅い・深い、コットン・ポリエステル・シアサッカーなど、さまざまな形や素材、色、ロゴがあります。店頭にはかならず鏡もご用意していますので、まずはいろいろかぶって試していただけたらうれしいです」

『’47』の直営店も。こちらは長野(画像提供:ニューエラジャパン)

2026年イチオシ「最新キャップ」3選

そこで松本さんに、@DIME世代におすすめの最新モデルを選んでいただいた。「どれもファッションを選ばず、男性にも女性にもかぶっていただきやすいと思います」。

■’47 CLEAN UP/BOSTON RED SOX 4,400円(税込)

サイズ:OSFM (55~61cm)

ブランドを象徴する「ボストン・レッドソックス」のロゴを配した「CLEAN UP」は、『’47』の王道モデルだ。色は、風合いのあるビンテージネイビーで、Tシャツやスウェットなどのカジュアルアイテムはもちろん、シャツやセットアップなどのきれいめファッションにも合わせられる万能選手。

「浅めのかぶり心地と曲がったつばは、キャップ入門編としてもかぶりやすいですよ。かぶればかぶるほど味が出るのも、このカラーのよいところです」

■’47 CLEAN UP/SEERSUCKER/YANKEES 4,400円(税込)

サイズ:OSFM (55~61cm)

シアサッカー素材の『ニューヨーク・ヤンキース』の「CLEAN UP」は、2026年4月発売。軽やかでさわやかな着用感と、春夏らしい遊び心を感じる色合いだ。ファッションのポイントとして取り入れるもよし、真夏の日差し対策としてかぶるのもよし。

「季節感を取り入れるのも帽子の楽しさの一つ。何よりも、涼しいですよ」

■’47 TRUCKER/DODGERS 4,400円(税込)

サイズ:OSFM (55~61cm)

こちらも2026年4月発売の新作。ヴィンテージの質感を取り入れた『ロサンゼルス・ドジャース』のロゴ入りキャップは、後ろがメッシュになったトラッカータイプだ。

「日本人選手の活躍で定着した『ドジャース』のキャップは、ブルーに白が定番です。定番もいいけれど、ツイストを加えたものがほしい方におすすめ。メッシュ素材を合わせているので、夏場もさわやかにかぶっていただけると思います」

この夏もきっと暑く、日差しも強くなるだろう。日除け対策として、ファッションアイテムとして、今年はキャップを取り入れてみては?「ガラじゃない」なんて気にする時代は、もう終わったぞ!

取材・文/ニイミユカ

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1983年、兵庫県生まれ、東京・浅草在住。朝ランが日課の編集者・ライター。女児の母。大阪の大学を卒業後に上京。編集プロダクション勤務を経て、フリーランスに。「衣食住子」と地に足のついた企画を編集・取材・執筆しています。Instagram @yuknote

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