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なぜ女子高生はプリに夢中だったのか?「平成の放課後」を彩った文化の30年史

2026.03.23

世の中にプリが登場してから30年。フリュー株式会社は、プリントシール機(以下、プリ)30周年を記念し、2026年3月20日(金)から4月5日(日)まで、OPENBASE渋谷にて『ウチらのプリ展 〜Dear令和 By平成〜』を開催する。

平成の放課後を象徴し、コミュニケーションのかたちを更新してきたプリ文化。その歩みと現在地を体感できる展示となっている。

本展では、プリの「過去・現在・これから」を行き来しながら体験できるコンテンツを展開し、平成を代表するプリ『美人-プレミアム-』の約20年ぶりの復活に加え、最新のプリ機や、30年にわたるプリ文化の歩みを振り返る展示など、全15種のコンテンツを通して、プリが日常に根ざしたエンタメ空間として持つ魅力をあらためて見つめ直せる構成だ。

また、本展のアンバサダーにはお笑いコンビ・エルフが就任。荒川とはるが、当時のプリにまつわる思い出やエピソードを語り、平成の空気感を今に伝える役割を担う。

『ウチらのプリ展 〜Dear令和 By平成〜』は、当時の体験を通じてプリという文化をあらためて見つめ直す試みでもある。懐かしさとわずかな気恥ずかしさ、そして新しさが入り混じるなかで、開催前からSNSでも注目を集めている。本展がどのような体験を生み出すのか。プリの30年の歩みをたどりながら、その本質的な魅力に迫る。

プリの誕生とその歴史

1995年、ゲーム会社アトラス(現・セガエンタープライゼス)から誕生した『プリント倶楽部』は、放課後の女子高生たちの日常を大きく変えた。

その場で撮影し、すぐにプリントシールとして手にできる写真は、当時流行していたインスタントカメラとはまた違った新しい魅力を放っていた。

女子高生を中心に関心が高まり、口コミをきっかけにプリは瞬く間に広がりを見せる。初期のプリ機には落書きや補正機能はなく、選べるのはフレームのみだったが、限定フレームの人気を追い風に〝一度は撮ってみたい〟という気持ちが広がり、幅広い世代へと浸透していった。

その後、各メーカーが次々と参入し、プリはギャルカルチャーと共鳴しながら、さらに大きな盛り上がりを見せていくようになる。

当初はフレームを選ぶのみのシンプルな仕様だったが、1999年になると美白ブームの影響もあり、照明効果で顔を明るく飛ばす『ハイキーショット』(オムロン・現フリュー)が登場。まだ〝盛り〟という概念はなかったが、自然と写真写りを意識する女子高生が徐々に増えていった。

2003年以降には『花鳥風月』(ナムコ・現バンダイナムコエンターテイメント)や『美族』(オムロン エンタテインメント・現フリュー)など、より個性的なプリ機が登場し、同時期に女子高生の間では『前略プロフィール』が大流行する。2000代初めは、アナログとデジタルの境界が交わる時代と変化していき、ブログのトップ画像にプリ画を貼るのが定番になった。

こうして、落書きやスタンプといった機能の進化により、90年代と比べてプリのエンターテイメント性は大きく高まった。そして、2010年代以降はSNSとの親和性が一層強まり、プリはオンライン上でも共有・拡散される存在へと広がっていく。あわせて〝盛り〟や〝写真写りの良さ〟といった価値観も洗練され、2011年の『LADY BY TOKYO』(フリュー)や2015年の涙袋や二重幅の盛りを強調できる『KATY』(フリュー)など、ナチュラルにアイドルのような可愛さを表現できるプリ機が支持を集めるようになった。

こうして駆け足で振り返るだけでも、プリが時代ごとの〝かわいい〟を敏感に捉え、かたちにしてきた歩みが見えてくる。ユーザーの求める感覚に寄り添いながら、その都度アップデートを重ねてきたことこそが、長く愛され続けてきた理由だといえるだろう。

東京都出身。2018年からSNSを中心に90年代〜00年代の平成ガールズカルチャーをメインに紹介している。以降、『オリコンニュース』『現代ビジネス』『WWD.JAPAN』『クイック・ジャパン』『Fashion Tech News』『東洋経済オンライン』などで平成カルチャー関連のインタビューや執筆・寄稿に携わる。古雑誌をメインに平成ガールズカルチャー関連のアイテムを膨大に所有。

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