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近い将来、畳がなくなる!?海外進出、飲み物化、アート、畳業界が目指す未来図

2026.03.25

畳の魅力を“味覚と香り”でも届ける――『Liberato』ディレクター・HIDEさん

続いてお話を伺ったのは、日本の伝統的な自然素材を使ったブランド『Liberato(リベラート)』ディレクターのHIDEさんだ。『Liberato』は、畳の素材であるい草と、兵庫県姫路市で鞣された上質なステアレザー(成牛革)とを組み合わせ、シューズやインソールなどの履きものを中心に手がけている。

『Liberato(リベラート)』ディレクターのHIDEさん

「わたしたちのコンセプトは、『From Nature to Style』。素材は本当にナチュラルであることを大切に、い草もレザーも厳選しています。なぜい草かといえば、日本の風土が育んだ、唯一無二ともいえるマテリアルだからです」

HIDEさんによると、い草は履きものにとってもすばらしい素材だという。

「まず、い草は綿の2倍以上の吸湿力があり、靴の中にこもる不快なムレを防ぎます。また、足に汗をかいた時も、においのもととなる原因物質を減少させ、消臭してくれる。さらに、水虫や足のにおいの原因となる細菌に対して効果があるという研究結果も出ています。

あとは、国産の良質ない草は1本1本に繊維が詰まっており、もっちりとした心地よい踏み心地。それにい草の断面はスポンジ状になっていて、冷たい空気を遮ってくれるんですよ」

こうした日本が誇る優秀な素材であることから、『Liberato』では九州産(熊本・福岡)のい草を使用したインソールを採用。素足でも快適に過ごせる機能性を実現している。

「畳ローファースリッパ」カラーはブラック、ブラウン。サイズは23~28cmでユニセックス。税込 各38,500円(写真提供:Liberato)

「畳サンダルスリッパ」。カラーはブラック、ブラウン。サイズはS(23~25cm相当)・M(24.5~26.5cm相当)・L(26~28cm相当)、税込12,980円(写真提供:Liberato)

そしてこの度発表された新作が、い草と緑茶をブレンドしたハーブティー「TATAMI GREEN TEA」(2g×7包入り 税込1,430円)である。畳を、飲む……??

「い草の特徴は、見た目、香り、調湿性など、どれも暮らしの快適さに直結しています。ただ、生活様式の変化でふれる機会が減っている。だからこそ、守るだけでなく、現代のライフスタイルに翻訳して戻すことが必要だと考えました。

『TATAMI GREEN TEA』の狙いは、〝畳=床材〟という固定観念を超えて、い草の価値を現代のライフスタイルに翻訳することです。畳のよさを、もっと軽やかに、もっと広い層へ届けたい。お茶は、その入口になると考えています」

洗練されたデザインの「TATAMI GREEN TEA」税込1,430円(写真提供:Liberato)

パッケージは、洗練された印象。手軽なティーバッグという点も嬉しい。だがしかし、肝心なのは味わいだ。

「TATAMI GREEN TEA」は、残留農薬ゼロの検査をクリアした国産い草をチップ状にし、熊本産オーガニック緑茶とブレンド。ティーバッグを1Lの水に6時間程度入れておくだけで水出し茶ができあがる。ホットの場合は、80℃前後で2分程度蒸らすのがHIDEさんのおすすめだ。

熊本県八代市の厳選したい草を使用(写真提供:Liberato)

筆者はホットで飲んでみたところ、ふわ~っと口内にい草のよい香りが抜ける。じつに爽やかで、やさしい余韻がつづく。

「個人的には水出しがおすすめです。好みにもよりますが、私の場合は1Lに4時間くらいが、まろみもありつつすっきりしておいしいと感じます。お酒が飲める方なら、焼酎とも相性がよいので“い草茶ハイ”にすると抜群ですよ」

い草の香りを飲むという体験は新鮮でおもしろい(写真提供:Liberato)

今後は、カフェやホテル、ライフスタイル提案型の店舗など、 〝香りまで含めて体験として提供できる場〟で取り扱ってもらうことも、目標の一つ。一人でも多くの人に、より自然に畳の魅力にふれてもらえる導線を作りたいという。

「私たちは、畳×レザーのシューズで、足元から自然素材を体感する提案をしてきました。『TATAMI GREEN TEA』は、その延長線上にある取り組みです。今後も、畳の価値をより多面的に体験できるプロダクトへ広げ、国内外で畳文化・産地の持続性につながる循環を生んでいけたら」

気になった人は、『Liberato』直営店もしくは『Liberato』オンラインストアへ。直営店では、来店すると無料でお茶をサービスしてくれるぞ!

【ショップ】
Liberato TOKYO
東京都墨田区吾妻橋2-12-2-101
※不定休のため事前に来店予約を

1983年、兵庫県生まれ、東京・浅草在住。朝ランが日課の編集者・ライター。女児の母。大阪の大学を卒業後に上京。編集プロダクション勤務を経て、フリーランスに。「衣食住子」と地に足のついた企画を編集・取材・執筆しています。Instagram @yuknote

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