新幹線車内サービス事業やストア事業などを運営しているJR東海リテイリング・プラスは、国鉄車両を象徴するオレンジと緑の“湘南色”をまとった懐かしい急行『東海』(165系)が、1996年の東海道本線優等列車の世代交代から30周年になることを記念した鉄道グッズを発売した。
”東海道の転換点”とも言える急行『東海』(165系)から特急『東海』(373系)への格上げ、『大垣夜行』から『ムーンライトながら』への移行をモチーフとした鉄道グッズで、「165系」と「373系」の表情やヘッドマークなどの記憶を形にしたもので、鉄道ファンにとっても注目度の高い商品になっている。
東海道本線を代表する「165系」と「373系」
「165系」
「165系」は、1963年から営業運転を開始した国鉄の急行形電車。東海道本線などの平坦区間で活躍していた急行形電車「153系」は、主電動機の出力不足による温度上昇が課題で、山陽本線の瀬野~八本松間(通称「セノハチ」)では連続勾配に対応するため補助機関車の連結を必要していた。こうした状況を踏まえて、主電動機の出力を従来形式より約20%向上させたMT54形主電動機を採用して、勾配線区や寒冷地での運用にも対応できる車両として誕生したのが「165系」だった。JR東海は、急行『東海』、『富士川』、『伊那路』や『大垣夜行』などで使用。1996年の急行『東海』の最終運転に向けた約半月間は逆台形型のヘッドマークが掲出されて、最終運転日には特別仕様のヘッドマークも掲出された。最終日の運行に使用された『サロ165-106(グリーン車)』は、緑色の等級帯が施された状態で、現在はリニア・鉄道館の収蔵車両エリアに展示されている。
「373系」
「373系」は、中距離特急用として開発されたJR東海の直流特急形電車で、最高速度は120km/h。1995年に登場して現在は特急『ふじかわ』、特急『伊那路』をはじめ、静岡地区のホームライナーのほか『飯田線秘境駅号』など多彩な列車で活躍している。多様な運用に対応できるように高い汎用性を備えて設計されており、外の景色を楽しめるように大型の側窓を採用している。1996年3月からは、特急『東海』と快速『ムーンライトながら』としても運用が開始されて、特急『東海』は2007年の運行終了まで、『ムーンライトながら』は2009年の臨時列車化まで使用されていた。
■『急行東海特急化30周年記念 165系チャーム付きアクリルキーホルダー』/1100円(税込み)
■『急行東海特急化30周年記念 アクリルマグネット4個セット』/1760円(税込み)
■『急行東海特急化30周年記念 急行東海サボ型マフラータオル』/1980円(税込み)
■『急行東海特急化30周年記念 クリアファイル2枚セット』/760円(税込み)
商品担当者もその思いを公開
今回の商品担当者もこだわりのポイントなどのコメントを発表している。
「今回の企画を考える中で、まず思い浮かんだのは、まだ国鉄の面影が残るホームに静かに滑り込む165系の姿でした。やがて発車のアナウンスが流れ、ゆっくりと動き出す――あの光景を、今でも鮮明に覚えている方も多いのではないでしょうか。東京と静岡を結び続けた急行『東海』。眠気と期待が入り混じる車内で夜を越え、大垣や東京を目指した『大垣夜行』。とりわけ「青春18きっぷ」を握りしめて乗り込んだ世代にとって、あの列車は単なる移動手段ではなく、旅そのものだったように思います。そして迎えた最終運行日。ホームには多くの人が集まり、湘南色の車体を見送る姿がありました。歓声というよりも、どこか名残惜しさに包まれたあの空気感。東海道を当たり前のように走っていた列車が、その日を境に姿を変える――時代がひとつ進んだ瞬間でした。今回の商品では、車両そのものだけでなく、あの時間や空気までも思い出していただけるよう、ヘッドマークやサボもデザインに取り入れました。手に取ったとき、それぞれの“東海道の記憶”がよみがえれば幸いです」
鉄道ファンはもちろん、東海本線の利用者や思い入れのある人にも届いてほしいグッズになっている。
販売概要
発売日時:2026年3月16日(公式オンラインショップでは午前10時より販売開始)
販売場所:
店舗/鉄道グッズ専門店『BLUE BULLET』
店舗場所:JR東海 東海道新幹線 品川駅構内 新幹線北口改札内コンコース
公式オンラインショップ/ECサイト『PLUSTA ONLINE STORE』
JR東海MARKET内『PLUSTA ONLINE STORE』
構成/KUMU
※画像はイメージです。数に限りがあります。商品のデザインは、実際の車両や設備、マークなどと異なる場合があります。







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