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センサーと画像処理エンジンを一新!ソニーの最新フルサイズミラーレス「α7V」と巡る『ひらやすみ』の聖地散策

2026.03.18

ソニーのα7シリーズは、フルサイズミラーレスのスタンダードとして常にシーンを牽引してきた。今回登場した最新モデル「α7V」は、センサーと画像処理エンジンを一新し、「Redefine Basic(ベーシックの再定義)」を掲げた意欲作だ。

このカメラの実力を探るべく、写真家の小平尚典氏と共にフィールドへ出た。前半は井の頭公園での野鳥撮影、後半は阿佐谷へ移動し、真造圭伍のコミックでありNHK夜ドラ化もされた『ひらやすみ』の聖地巡礼を敢行した。使用したレンズは、野鳥用が「FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS」、スナップ用が「FE 16-35mm F2.8 GM II」である。

カメラの進化点

α7Vの大きなトピックは、部分積層型センサーの搭載による高速化だ。連写性能は従来の10コマ/秒から30コマ/秒へと大幅に引き上げられた。さらに、AIプロセッシングユニットによるオートホワイトバランスの進化がめざましい。被写体認識AFの精度も向上しており、枝が複雑に入り組んだ木々の間に止まった小さな鳥に対しても、迷うことなく確実にピントを合わせてくれた。

背面モニターには待望の4軸マルチアングル液晶が採用された。光軸上でのチルト操作が素早く行えるため、ハイアングルやローアングルでも瞬時に構図を決定できる
動画撮影時にはバリアングル液晶として横側に開くことも可能だ。自撮りや縦位置でのローアングル撮影など、あらゆる撮影スタイルに柔軟に応えてくれる構造となっている
AF認識対象はさらに拡張され、新設された「オート」モードを選択すれば、カメラが自動で被写体を判別する。人物、動物、鳥、昆虫、車、列車、飛行機を意識せずに撮り分けられるのは非常に快適である

吉祥寺のKANIフィルターショールーム訪問

撮影の合間に、KANIフィルターの輸入代理店であるロカユニバーサルデザインを訪ねた。代表の伊藤公彦氏に、風景撮影におけるフィルターの重要性について話を伺った。高品質でタフな光学ガラスを使用したKANIフィルターは、解像度を損なうことなく、白トビを抑えたりシャッタースピードを自在にコントロールしたりできるプロ御用達のアイテム。小平尚典さんも愛用している。

特に角形フィルターはレンズホルダーとアダプターリングの組み合わせにより円形フィルターが使えない超広角レンズに対応、さらにフィルター径の異なる複数のレンズにも対応する。また、差し込む位置や向きによりハーフNDフィルターを効果的に使いこなせる。同時に複数のフィルターを使うなど円形フィルターにはないメリットがある。

KANIフィルターの優れた光学性能とラインアップについて熱心に解説する伊藤公彦さん。風景写真におけるハーフNDフィルターは、一度使うと手放せなくなるという
超広角ズームの「FE 16-35mm F2.8 GM II」に角形フィルターを取り付けるための専用ホルダーを装着した状態。ケラレを最小限に抑えつつ、複数のフィルターを重ねて使用できる設計だ
超望遠レンズである200-600mmも、ステップアップリングを活用することで丸形フィルターの運用が可能になる

AI認識AFが捉えた野鳥

井の頭公園では、春の訪れを感じさせる多くの野鳥に出会うことができた。特に大量のメジロが飛来しており、その俊敏な動きを30コマ連写が捉える。また、上空には猛禽類のハイタカも姿を見せたが、進化したAFがその瞳をしっかりと認識し続けた。

複雑に絡み合った細い枝の奥に隠れるようにしてとまるメジロ。最新のAI認識AFは、手前の枝に惑わされることなく正確に瞳にピントを合わせ続けた
SONY α7V FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS 1/1250sec f6.3 +0.7 ISO1250
上記のメジロの作例を100%まで等倍拡大してみたところ、羽毛の一本一本まで驚くほど鮮明に再現されていた
枝から飛び立とうとするメジロの決定的な瞬間だ。秒間30コマという圧倒的な連写性能があれば、これまで運任せだった瞬間も確実に作品として残すことができる
SONY α7V FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS 1/1250sec f6.3 +0.7 ISO500
鋭い眼光を放ちながら頭上を舞うハイタカ。小振りな猛禽類だが、その精悍な姿を200-600mmの超望遠域とα7Vの描写力が余すことなく描き出した
SONY α7V FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS 1/1000sec f6.3 +0.7 ISO800
勢いよくこちらに向かって飛んできたヒヨドリ。不規則な動きを見せる被写体に対しても、進化したアルゴリズムが粘り強く追従し、ピントを外さない
SONY α7V FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS 1/1000sec f6.3 -0.3 ISO3200

ひらやすみの聖地巡礼

午後は広角ズームの「FE 16-35mm F2.8 GM II」に付け替え、小平氏と共に阿佐谷の街を歩いた。当日は天候に恵まれ、青空が美しく抜けている。聖地巡礼は風景だけでなく周囲の状況も描写したい。この広角ズーム1本で、作品の世界観を余すことなく切り取ることができた。強力な手ぶれ補正のおかげで、夜景でも三脚は不要だ。

これ1本で風景から人物まで撮れる汎用性の高い広角ズーム。ほぼ15mmが使えてF2.8通しのズームとしてはコンパクトにまとまっている
聖地巡礼のスタート地点は阿佐ヶ谷駅南口だ。活気あふれるパールセンター商店街のドーム型の屋根が、広角16mmのパースペクティブによって強調されている
SONY α7V FE 16-35mm F2.8 GM II 1/1000sec f9 ISO400
主人公ヒロトがアルバイトに励んでいる釣り堀を訪れたが、あいにく当日はお休み。物語の穏やかな空気が流れているような、どこか懐かしい風景
SONY α7V FE 16-35mm F2.8 GM II 1/800sec f6.3 ISO400
美しいケヤキ並木が続く中杉通りに架かる阿佐谷北1丁目歩道橋だ。作中の印象的なシーンを思い出しながら、階段を一段ずつ登っていく
SONY α7V FE 16-35mm F2.8 GM II 1/1250sec f5.6 -0.3 ISO400
歩道橋の上から眺めた景色は、緩やかな上り坂になっている。広角レンズ特有の奥行き感を活かすことで、阿佐谷らしい街並みの広がりを表現した
SONY α7V FE 16-35mm F2.8 GM II 1/800sec f6.3 ISO4000
区民センターの屋上にある「阿佐ヶ谷けやき公園・屋上部」。ここからは中央線を間近に眺められ、鉄道ファンならずとも心が躍る
SONY α7V FE 16-35mm F2.8 GM II 1/2000sec f5.6 -0.3 ISO400
360度視界が開けた開放的な屋上は、日向ぼっこに最高のスポットだ。なつみちゃんがヒロトにメッセージを送ったあのシーンが、目の前の景色と重なり合う
SONY α7V FE 16-35mm F2.8 GM II 1/2000sec f6.3 ISO400
ヒロトが美味しそうにたこ焼きを頬張っていた「わいたこ」。店構えの雰囲気を壊さないよう、自然な距離感でシャッターを切った
SONY α7V FE 16-35mm F2.8 GM II 1/1600sec f2.8 -0.3 ISO400
ヒロトと親友の野口ヒデキが酒を酌み交わしていた「ぼてふりの四文屋」。提灯の明かりが灯り始める時間帯の情緒を、α7Vが見事に捉えている
SONY α7V FE 16-35mm F2.8 GM II 1/200sec f2.8 -0.7 ISO1000
すっかり日が暮れた後の歩道橋にて。手持ちで1.6秒という驚異的なスローシャッターを切ったが、ボディ内手ぶれ補正がしっかりと効き、夜の静寂を鮮明に描き出した
SONY α7V FE 16-35mm F2.8 GM II 1.6sec f6.3 -1 ISO100
聖地巡礼の締めくくりは、ヒロトが猫と戯れていた古本屋さんだ。街の歴史を刻んできたような佇まいを、高解像な描写力でしっとりと写し取った
SONY α7V FE 16-35mm F2.8 GM II 1/200sec f2.8 -0.7 ISO2000

正常進化したベーシックモデル

α7Vは、もはや「ベーシック」という言葉では括れないほどの高性能を手に入れた。高速連写が必要な動体撮影から、繊細な描写が求められる風景スナップ、そして暗所での手持ち撮影まで、あらゆるシーンで撮影者の意図を具現化してくれる。この1台があれば、日常の何気ない景色も特別な物語として記録できるはずだ。

写真・文/ゴン川野

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