電源オンの状態では映像が表示され、視聴していない時は背後の壁や窓が透けて見える……。手品のようなディスプレイを採用するのがLGエレクトロニクスの透過型有機ELテレビ『LG SIGNATURE OLED T』だ。
同社では2013年に世界初の55インチ有機ELテレビを発売して以来、巻き取り式や湾曲式など、同社の技術力の高さを象徴するとともに、多様なニーズに応える製品を展開してきた。
LGエレクトロニクス
『透過型ワイヤレス4K有機ELテレビ「LG SIGNATURE OLED T」』

ディープラーニングで進化したAIエンジンが、ピクセル単位で映像を再構成。「Dolby Vision」や「FILMMAKER MODE」といった映像規格にも準拠し、鮮やかな色調と精細な表現を満喫できる、受注生産品で1100万円。
『LG SIGNATURE OLED T』もその一環として開発されたものだと同社の製品担当は話す。
「テレビに求める要素は変わりつづけていて、近年は画質だけでなく、デザイン性を重視するお客様もいます。『LG SIGNATURE OLED T』は77インチの大画面でも透過型なのでインテリアに溶け込みやすく、自然光や外の景色を遮ることがありません。空間の広がりをしっかり感じることができます」
有機ELパネルをガラスで挟んでいるのが構造的な特徴。電圧がかからない=映像を表示していない時に、有機ELの素子が発光しない=透過して見えるという仕組みだ。電圧が少ない状態でも有機EL素子は透過するため、例えば海中の映像だと背景の景色が透けて見え、まるで水槽の中で、魚が泳いでいるかのようだ。
「ディスプレイ裏の『T-Curtain Call』(黒い幕)を立ち上げれば、ベースが黒いディスプレイに切り替えられるのもポイント。一般的な有機ELテレビと同様、没入感のある映像体験が可能です」
映像をワイヤレスで伝送する仕組みにしたのも、インテリア性を重視するニーズに応えるためだ。
「テレビ本体の『LG SIGNATURE OLED T』と、映像をワイヤレス伝送する『Zero Connect Box』をそれぞれ電源につながなければなりませんが、両者を有線のケーブルでつなぐ必要はありません。最大10mまで離しておけるので、テレビ配置の自由度が高いです」
同製品は完全受注生産モデルで、注文から約3か月で届くとのこと。今後、手元に届いたユーザーのレビューなどで、話題になりそう。
透過型ならではの様々な使い方に対応


被写体が浮かんでいるような映像を楽しめるほか、黒い幕を立ち上げて映像の世界に没入するのも思いのまま。画面下のインフォメーションバーにはカレンダーなどを表示可能。
ワイヤレス伝送で置き場所を問わない

4K120Hzの膨⼤な映像・⾳声データを60GHz帯で無線転送可能な『Zero Connect Box』。低遅延で混線による通信障害の⼼配もない。
編集・取材・文/田尻健二郎







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