犬と猫の飼育頭数が逆転したのが2014年。それから10年余り。以下のdata1を見てわかるとおり、その差は広がりつつある。data2を見ると20代、30代に猫好きが多い。
「猫を飼う人が増え、犬が減ったのではなく、猫は横ばいで犬だけ減ったというのが実情だと思います。共働きで昼間はペットの世話ができない20代、30代の生活スタイルでは犬の飼育するための環境が整えづらいのでしょう」
data3のようにしつけやトリミング、洋服代など、飼育の費用がかかるというのも犬の飼育頭数減少の要因なのか?
「環境によって費用は変わるので、一概にどちらがお金がかかるとは言えません」
ペットカメラなど、環境によって導入した方がいいものもある。猫の飼育頭数が変わらないのは「家を不在にすることが多い今のライフスタイルに合っているから」だろう。
「私はそのジャンルの専門家ではないので詳しいことはわかりませんが、SNSで話題となる写真って、犬より猫の方が多いと感じています。そんなSNSとの相性も若い世代の猫好きを増やしているのではと感じています」
最後に猫のかわいい仕草を紹介(data4)。
「猫のかわいらしい仕草は大きな魅力です。一方、体調の悪さを感じさせる仕草はなかなか見せない動物です。そんな見分けが難しい不調を捉えるため、動物病院での定期的な健康診断をおすすめします」
猫は体の不調を見せない動物。定期的な健康診断がおすすめ

東京猫医療センター 院長
服部幸さん
猫専門病院の院長のほか、猫に関する著書の執筆、DVDの監修、セミナーの開催などを行なう猫のスペシャリスト。
Data1|実は現在、猫の長期政権真っ只中!
2014年に猫の飼育頭数が犬を上回る
犬猫の飼育頭数
一般社団法人ペットフード協会調べ

服部さんの指摘どおり、猫はこの12年で、800万頭台をキープする一方、犬は870万頭から680万頭と飼育頭数が2割以上も減少。飼育する世帯数も犬は702万世帯から501万世帯と3割近く数を減らしている。
Data2|30代以降はきれいなグラデーションに
若い人ほど猫が好き
「猫が好きですか」に対する回答(世代別)
2024 株式会社プラネット調べ

30代と70代を比較すると、30代は「猫が好き」と答えた人が70代のほぼ2倍、「猫が嫌い」と答えた人も30代は70代のほぼ半分と極端な結果に。時間に余裕のある70代は犬の方が生活スタイルと相性がいいのだろう。
Data3|猫はお財布にも優しい?犬・猫の飼育にかかる費用比較
犬・猫の飼育に1年間でかかる費用(平均値)
2024 アニコム損害保険株式会社調べ

食費、洋服代、治療費など、すべての項目で犬の方が費用のかかる結果だが、今後も犬の飼育頭数の減少傾向が続けば、猫専用の高級志向のペットフードやサプリメントが出て、猫の飼育費用が上がっていくかも。

生き物を責任持って飼うという観点から、健康のケアに関しては手厚く行いたい。

毛の長い品種では当たり前となっているトリミング。猫は短毛のタイプが多いのか金額は少なめ。

犬の方がトレーニング費用が高いのは、鳴き声が大きく、近所迷惑になる可能性もあるためだろう。
Data4|飼い主はこんなにもデレデレ!
かわいいと思うしぐさランキング
愛猫のかわいいと思うしぐさ(複数回答)
2023 PS保険調べ

いたずらをしても「私、かわいいでしょ」といった表情を見せてその場を取り繕う、同じようなことを中年男性がしたら批判を浴びそうなしぐさをする猫もいるが、それも「かわいい」と感じてしまうのが猫の魅力なのだ。
取材・文/渡辺雅史 イラスト/フジノマ 編集/轡田緒早
アニコム損害保険は、2月22日の「猫の日」にあわせ、「猫の名前ランキング2025」と「猫種ランキング2025」を発表した。 猫種ランキング2025の1位は「スコ…







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