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俳優・高橋メアリージュンが取締役に!生き方支援アプリ「JAANE-じゃあね-」とは?

2026.03.13

「終活」という言葉はすでに定着しているが、その言葉の響きはどこか、自分の人生の“終わり”を淡々と準備するような寂しさを感じさせる。

2026年2月12日、そんな従来の「終活」イメージを覆す”生き活支援”アプリ『JAANE -じゃあね-』がローンチされた。

“生き活支援”アプリ『JAANE -じゃあね-』

運営するのは塩原慶之氏が代表取締役を務める株式会社Z。モデルで俳優の高橋メアリージュンさんが、取締役CPRO(Chief Public Relations Officer)に就任し、広報活動を行う。

最後にかける言葉は「ありがとう、ごめんね、愛してる」の3つだけ 

『JAANE -じゃあね-』は、突然の事故や病気などの“もしも”に備え、生前に大切な人へメッセージを残すことができるアプリ。写真とテキストでメッセージを登録できる「メッセージ機能」を搭載し、ユーザーの安否が一定期間確認できなかった場合、代理人の承認を経てメッセージが届けられる仕組みだ。

さらに、人生でやってみたいことを登録する「バケツリスト機能」も。人生の有限性を意識することで行動を起こすきっかけを促し、“終活”ではなく“生き活支援”サービスとして位置づけられている。

株式会社Z・塩原慶之代表取締役(右)と取締役CPROに就任した高橋メアリージュン

今回、塩原代表にアプリ開発のきっかけや特徴について、そして高橋さんには『JAANE -じゃあね-』に参画した思いを聞いた。

――“終活”ではなく、“生き方支援”アプリなのですね。

『JAANE』は“生きている今”に焦点を当てる

塩原「はい。僕はそもそも、『終わりの活動』という響きがあまり好きではありませんでした。『“生きている今”になぜもっと焦点を当てないのだろう?』という思いがずっとありました。

『終活』は、“自分が亡くなった後”の整理を考えるものですが、『JAANE』は“生きている今”に焦点を当てて、いかに自分の行動を変えていくかにフォーカスしたサービスです」

――『JAANE -じゃあね-』を使ってどんなことが出来るのか教えてください。

塩原「主に2つの機能があります。1つ目は『メッセージ機能』です。アプリをダウンロードすると、毎日、もしくは週次で、『今日もお元気ですか?』といったメッセージが届きます。

それに『元気だよ』と返答する。それだけのシンプルな仕組みなのですが、もし僕が今夜、何らかのアクシデントでこの世を去ったとします。すると、明日、明後日とそのメッセージに応答できなくなりますよね。

一定期間応答がないと、あらかじめ登録しておいた代理人、例えば僕の場合は家族に、『塩原さんと連絡が取れません』という通知が届きます。そして家族が僕の死を確認した上で、『メッセージを送信しますか?』というボタンを押すと、僕が生前に書いておいたメッセージがその時に届けられる、という仕組みです」

いざという時のために大切な人へメッセージ

――アプリを入れている人同士でメッセージが見られるということですか?

塩原「仕組み自体はとてもシンプルです。例えば僕が高橋さんに最期のメッセージを残したい場合、高橋さんのメールアドレスを教えていただく必要があります。

すると、高橋さんには、『塩原さんからメッセージが登録されました。受け取りますか?』という通知が届きます。ただ、その通知を見ても、僕が生きている間はメッセージの内容を読むことはできません。

『塩原さんは“今日”という“最期の日”を思い、あなたにメッセージを残しました。今はまだ読めませんが、その気持ちだけ受け取ってください』という内容が届くだけです。

そして、僕が本当に亡くなった時に初めてメッセージが届き、そこからアプリを通して読むことができる、という流れです」

送り主が亡くなった時に初めてメッセージが送信される

――なるほど。毎日生存確認をしながら、いざという時は大事な相手に言葉を届けられると。

塩原「実際にやってみると分かるのですが、誰かにメッセージを書いていると、『もし本当に今日が人生最期の日だったら、僕は何を残すだろう?』と自然に考えることになると思います。

実は、世界中を回っていろんな方に『人生最期の日に、大切な人へどんなメッセージを残すか』とインタビューしたことがあります。

すると、結局はほとんどの人が残したいと言った言葉は、たった3つでした。『ありがとう』『ごめんね』『愛してる』英語にすると、『Thank you』『I’m sorry』『I love you』この3つしかなかったんです」

――世界共通ワードなのですね。

塩原「本当に今日が最期の日だったら、『金を返してくれ』とか『あの仕事どうなった?』みたいな言葉は出てこないんですよね。『今日最期だったら、そんなことよりも、もっと伝えたいことがある』と思える。

それが、ひとつのウェルビーイングというか、心の豊かさや安心感に繋がるのではないかと思っています。そういう意味を持った機能が、『メッセージ機能』です」

――もう1つが「バケツリスト機能」です。

これからの人生でやりたいことは?

塩原「そうですね。つまり『死ぬまでにやりたいことリスト』です。英語で “What’s on your bucket list?” と言いますが、『生きている間に、本当は何をやりたいのか』を改めて考えるきっかけになります。ホスピスでお話を聞くと、多くの方が亡くなる前に、『あの時、あれをやっておけばよかった』と口にされるそうです。

人生の終わりに残る後悔は、“やってしまったこと”よりも、“やらなかったこと”の方が多いと言われています。だからこそ、その後悔を少しでも減らすためのツールとして、『バケツリスト機能』があります。

やりたいことと期日を書くだけのシンプルな機能なのですが、期日を入れると不思議と覚悟が決まるというか、世界の見え方が少し変わるんです。『それを実現するためのヒント』が日常の中で自然と目に入るようになるのです。そんな風に、人生の一歩を踏み出すきかっけを作る機能です。

メッセージ機能とバケツリスト機能、この2つを軸にしたアプリです」

1日10億件の影にある「未送信の本音」を届けたい

お互いに「共感」した『JAANE -じゃあね-』への思い

――高橋さんをCPROに起用した決め手は。

塩原「決め手は本当に一言で、『共感』です。実は高橋さんとは以前から知り合いで、アプリの構想段階からお話をしていたんです。するとすごく共感してくださって、まだアプリが世の中に出る前から『実はもう家族にも話しているんですよ』と言ってくださっていました」

――高橋さんは、なぜ『JAANE -じゃあね-』に参画しようと思ったのですか。

高橋「お話をいただいた時は、本当に光栄でした。かなり前から『こういうアプリを作りたいんだ』と聞いていたので、その時から『めちゃくちゃいいじゃないですか!』と言っていたんです。

実は私は、高校1年生、16歳の時に初恋の相手を突然亡くしました。病気ではなく、本当に突然だったので、何が起きたのか分からないくらい呆然としてしまって……」

16歳で大切な人の死を経験した高橋さん

――それは辛い経験ですね……。

高橋「人の死に直面したのが初めてでしたし、当時は芸能界に入りたてで、自分の夢を追うのに必死で、彼に優しく接する事ができていなかったと思います。『大好きだったこと、もっと伝えておけばよかった』そういう後悔がすごく残りました。

だからこそ、このアプリのコンセプトを聞いた時、すごく心に響いたんです。周りにいる人たちをもっと大切にしたい、『愛してる』『ありがとう』『ごめんね』をちゃんと伝えていきたいと思いました。

このアプリが広がったら、塩原さんがおっしゃる通り、少しずつ“より優しい世界”になっていくんじゃないかと思いました。CPROのお話をいただいた時は、本当にありがたくて、迷わずにお受けしました」

――高橋さんは『JAANE -じゃあね-』を活用して、どんな人にどんなメッセージを残したいですか。

「自分らしく生きたい人」に使ってほしい

高橋「私は家族全員に残したいですね。『ありがとう』『愛してる』『あなたたちの子どもに生まれてこられて、本当に世界一幸せです』と。すごくシンプルな言葉になってしまうんですけど、それを伝えたいと思っています。」

――このアプリをどんな方に活用してほしいですか。

高橋「丁寧に生きたい人、本当に大切なものを大切にしたい人に。1回きりの人生なので、本当に悔いなく、自分らしく生きたい人に使っていただきたいです。」

塩原「先ほど、『終活』という言葉がありましたが、僕はこのサービスを“想いの未送信市場”だと思っています」

“未送信”の思いを『JAANE -じゃあね-』で届ける

――「想いの未送信市場」ですか!

塩原「例えば、みなさんが毎日、LINEやメールを10件送るとした場合、日本全体では、1日約10億件のメッセージが飛び交っていることになります。でも、その10億件の中にはきっと、“送られなかった言葉”もたくさんあると思うんです。

『本当はありがとうって言いたかった』『ごめんねって言いたかった』『本当は大好きだった』そんな言葉が、言えないまま時間だけが過ぎていく。人はいつか必ず別れの瞬間を迎えます。

でも、その時になって初めて『伝えておけばよかった』と思う言葉があると思うのです。だから僕は、そういう“未送信の想い”を残せる場所があってもいいんじゃないかと思ったんです。今はまだ言えなくても、その想いをどこかに残しておくことで、人は少しだけ勇気を持てるかもしれません。

『せっかく書いたし、明日言ってみようかな』と、そんな小さな一歩踏み出せることもあるかもしれません。言葉もそうですし、バケツリストの行動もそう。ほんの少し背中を押してくれる存在として、このアプリを使っていただけたら嬉しいですね」

人生は有限。「伝えたい、話したい」と思った時には自分や相手がこの世にいないかもしれない。

そう考えると、“終活”ではなく、これからの“生き方”を具体的に思い描いていくことが大事になってくる。

『JAANE -じゃあね-』を活用して大切な人へ伝える言葉を今から考えながら、“人生でやりたいこと”を、より深堀してみてはいかがだろうか。

取材・文/コティマム

元テレビ朝日芸能記者で、現・フリーランス記者。2児(姉妹)の母。歌舞伎や舞台、芸能イベント、企業・経営者を取材中。音楽雑誌やレコード会社勤務経験もあり、舞台評や音楽評、ライブレポ等も担当。執筆記事1.3万本以上。取材は5200回以上。ライターを目指す方向けのライター講座や、企業広報へのメディアアプローチ等のコンサルも実施。24年11月に合同会社パラレルコネクトの設立メンバーとなり、メディアやインフルエンサーと企業をつなぐサポートも行っている。

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