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新たに登場した「MacBook Neo」は誰のためのPC?MacBook Air(M4)と比べて感じる価値

2026.03.10

アップルのMacBookシリーズに、新たな価格帯の「MacBook Neo」が登場した。最小構成で9万9800円からという安さに加え、iPhone向けチップセットの搭載、8GBメモリでの固定など、「どれだけ使えるのか」という観点から注目を集めている。

ここでは、一足早くMacBook Neoを試しながら、使用感について紹介していく。筆者は普段からMacBook Air(M4)を愛用しているため、使い勝手の違いにも触れながら紹介していこう。

本体サイズはほとんど変わらないが色はお気に入りポイント

MacBook Neoの本体サイズは1.27×29.75×20.64cm。MacBook Air(M4)は1.13×30.41×21.5cmとなっており、目を瞑って触ったらどちらかわからないほど近いサイズになっている。質量もMacBook Neoが1.23kg、MacBook Air(M4)が1.24kgとほぼ同じになっている。

サイズはほぼ共通。重ねるとMacBook Air(M4)が少しだけ大きいことがわかる

モバイルPCとしての携帯性を確保しながら、ある程度作業スペースに余裕を持てるディスプレイサイズを搭載しようと考えると、本体サイズがこの辺りになるのは仕方がないのだろう。個人的にはもう少し小さいと嬉しいのだが、現状でも多くのカバンに収まるサイズになっているため、持ち運びにくさは感じていない。

評価が難しいのが質量だ。エントリーモデルとして登場しているMacBook Neoの立ち位置、使われ方を考えると、もっと軽いと取り回しが良くなるのは事実。一方で、そもそも薄型軽量シリーズとして打ち出されているMacBook Air(M4)よりも大幅に軽くなってほしいという希望は高望みなのかもしれない。とはいえ、エントリーモデル、薄型軽量モデルのどちらも、もう少し軽くなって欲しいというのが本音だ。

サイズ、質量にほとんど違いがないため、外出用に使用するサブ機的な運用を視野に入れている場合は、どちらを選んでも持ちやすさに変わりはない。

一方、所有欲という意味で本体カラーの違いはポイントとなる。MacBook Air(M4)にはビジネスシーンでも使いやすい、落ち着いた色をベースとした4色が並ぶのに対し、MacBook Neoにはブラッシュ(ピンク)、シトラス(イエロー)といった色も用意されている。

派手な本体カラーは安っぽく見えがちだが、今回試しているMacBook Neoのシトラスは、金属ボディの質感とイエローの華やかさが絶妙にマッチしている印象。そこまで悪目立ちすることもないため、いかなるシーンでも使いやすい色に収まりながらも、遊び心のあるデザインに仕上がっているのがいい。

ディスプレイは若干小さい仕上がりに ノッチのないデザインに注目

ディスプレイは13インチで、MacBook Air(M4)の13.6インチよりは少し小さくなっているが、モバイルPCとしては十分なサイズ感だ。解像度は2408×1506、最大500ニトの画面輝度と、必要十分なスペックでまとまっている。

廉価モデルであるため、ベゼルがやや分厚い点には目を瞑るとして、気になるのがノッチのないデザイン。MacBook Air(M4)や近年のMacBook Proでは、インカメラ部分が飛び出したノッチデザインを採用しており、カメラの左右に各種タブ、アイコンが並ぶUIになっている。

MacBook Air(M4)はノッチデザインを採用

MacBook Neoにはノッチがなく、上部ベゼルも均一の太さで横に伸びている。そのため、タブやアイコンは上部に一列で整列している。そのため、各種アプリを表示する際に、上一段が使えなくなる。

MacBook Neoにはノッチがない

ノッチデザインに慣れた筆者からすると、縦方向の表示領域が若干狭くなることに違和感を感じる。大きな違いではないのだが、なんとなく表示アプリの縦幅が「狭いな」と思うシーンが度々ある。

MacBook Neoは縦方向の情報量がやや少なくなる

好みの問題ではあるが、ノッチデザインがあまり好きではないという意見も見かけるため、そういう人にはMacBook Neoの方が適しているのだろう。何度もいうが、実用上大きな違いではなく、使いにくさに直結するわけではないので、あくまで「慣れるまでは気になるかも」程度に捉えてもらっていいだろう。

インターフェースはUSB-Cポート2つのみのミニマム構成

MacBook Neoのインターフェースは、本体側面にUSB−Cポートが2つと3.5mmオーディオジャックのみのシンプルな構成。USB-Cポートは、奥側がUSB 3、手前側がUSB 2となる。

MacBook Neo

MacBook Air(M4)はオーディオジャックが右側面に移動し、左側にはMagSafe充電ポートと、Thunderbolt 4(USB-C)ポートが2つ搭載される。

MacBook Air(M4)

MacBook NeoのUSB-CポートがThunderbolt 4ではない点については、エントリー機として仕方がないと納得できる。使いにくさを感じるのは、一見同じUSB-Cポートながら、それぞれ仕様が違う点だ。使い続けていれば慣れるのだろうが、初めのうちは「どっちがUSB 3だっけ」と考えながら使う必要が出てくる。もう少しユーザーにわかりやすいデザインにして欲しかったと言うのが正直なところだ。

また、MagSafe充電が利用できないのも、個人的にはかなり気になるところ。充電専用のポートがないということは、USB-Cポートのうち1つを充電に使う必要が出てくる。そのため、拡張性を持たせられるポートは、実質USB-Cポート1つになってしまう。

USBハブを使い、拡張性を広げることはもちろん可能だが、USBハブの購入に別途お金がかかる、デスク上が散らかるといった観点から見ても、もう少し本体にポート数が欲しくなる。

インターフェースから鑑みるMacBook Neoの使われ方

USB-Cポート2つのみのシンプルな構成を筆者が使いにくいと感じるのは、単に筆者がMacBook Neoのターゲットユーザーではないからという考え方もできる。

MacBook Neoは、外部モニター等に幅広く接続し、ヘビーに使うデバイスというよりは、単体である程度快適にmacOSを動かすためのデバイスという見方の方が正しいのだろう。

MacBook Neoの外部ディスプレイ出力は、最大4K、60Hzの1台のみに対応。複数枚のディスプレイと接続することはできない仕様になっている。

複数のディスプレイや周辺機器と接続し、ヘビーな作業を行うためのデバイスとしては、MacBook AirやMacBook Proだけでなく、デスクトップ型のMacシリーズも多く用意されている。

MacBook Neoは価格を見てもわかるように、文書作成や動画視聴など、ライトな使い方をmacOSでするための選択肢として新たに登場している。低価格に幅ができたことで、学生やサブ機としても取り入れやすくなっていることが重要なポイントだ。

キーボードはほぼ共通、トラックパッドは若干の違いあり

キーボードはお馴染みのMagic Keyboardで、JIS配列、US配列の選択が可能。キー配置等はMacBook Neoも同じなので、違和感なく使えるはずだ。ただし、指紋認証ができるTouch IDは、ストレージ512GBモデルのみの搭載となり、最小構成では非搭載となる点には注意が必要だろう。

人によっては細かな違いだろうが、キーの色も本体カラーに合わせ、明るい色になっている。MacBook Air(M4)の黒いキーも落ち着きがあっていいが、本体カラーが明るいMacBook Neoにおいて、キーも白基調にまとめられ、統一感が出ているのがいい。

トラックパッドは、MacBook Neoが「カーソルを正確にコントロールでき、ジェスチャーに対応するMulti-Touchトラックパッド」、MacBook Air(M4)が「カーソルを正確にコントロールできる、圧力感知機能を搭載した感圧タッチトラックパッド(強めのクリック、加速操作、感圧スケッチ、Multi-Touchジェスチャーが利用可能)」となる。

簡単にいえば、MacBook Air(M4)で使えた、段階的に押し込む機能がMacBook Neoでは使えないことになる。これに伴い、クリックの感触はMacBook Neoの方がやや深く、しっかりとした押し心地になる。

押し心地こそ違うが、MacBookらしいスムーズな操作感は健在で、さほど違和感なく使用できる。個人的には、トラックパッドの使い勝手こそMacBookシリーズの強みだと感じており、仕様変更はやや不安だったが、しっかりと上位モデルに肉薄する仕上がりになっているのは好印象だ。

スピーカーが減った分音圧はやや弱め

MacBook Neoのスピーカーはデュアルスピーカーサウンドシステム。MacBook Air(M4)には4スピーカーサウンドシステムが採用されており、明確にコストカットが施された部分となる。スピーカーが減っているからこそ、改めて本体質量はもう少し軽くなって欲しかったと感じる。

質量はさておき、音質としては必要十分だと感じる。やや音の厚み、高音域の弱さを感じることはあるが、聞き比べなければ違和感を覚えないレベルだ。ドルビーアトモスの音楽、空間オーディオのビデオ再生にも対応しており、ストレスを感じないオーディオ体験ができる。

iPhone用チップセットを含むミニマム構成の実力は

搭載チップセットはA18 Proで、メモリは8GBに固定。ストレージは256GBか512GBから選択できる。

iPhone向けのチップセットに、近年の基準では少ない8GBメモリという構成で、どこまで使えるかという不安はあったが、実際に試している感覚として、文書作成や動画視聴などはスムーズに行える。複数アプリの立ち上げ、複数タブの使用も、動きに詰まるシーンは見られない。

PCにどこまでの動作性を求めるのかは人それぞれになるが、動画編集のようなヘビーな作業をする場合は、MacBook Neoは選択肢にならないだろう。あくまで文書作成やOfficeソフトでの簡単な資料作成、動画視聴といったニーズであれば、十分快適というレベルだ。

もちろん、将来的な不安がないわけではない。これからAIがさらに進化していき、端末により処理能力が求められるようになると、MacBook Neoの構成では物足りなくなる可能性もある。現状はそこまで複雑ではないApple Intelligenceも、Geminiと協業したことで、一気に進化していく可能性は否めない。

そのためMacBook Neoは、進化していく機能をどんどんキャッチアップしていきたいという使い方には向かない。大学生が4年間レポートを書くため、ビジネスパーソンが移動用のサブ機として運用するためといった使い方であれば、必要要件は十分満たしているように感じる。

10万円切りで安定感のあるモバイルPCがアップルから出る意義は大きい

インターフェースの仕様など、細かな不満点はあるが、MacBookらしいトラックパッドの操作性や安定感はしっかりと踏襲されているMacBook Neo。9万9800円からという販売価格は、近年の市場を見ると、コスパに優れているといっても差し支えないだろう。

Windows PCで考えると、10万円未満のデバイスには、安定感に欠くものが多いのも事実。MacBookの品質、安定した操作性が10万円未満で手に入るインパクトは大きく、エントリーPC市場がこれから盛り上がっていく期待感もある。

また、ライトなPCユーザーの中には、これまでMacBook Air、MacBook Proと10万円台後半以上の選択肢しかなく、予算の関係からWindows PCを選んできたという人もいるだろう。そこに新しい選択肢としてMacBook Neoが登場し、一気にmacOSがシェアを拡大する可能性もある。

エントリーモデルということもあり、ユーザーを選ぶデバイスであることに間違いはないが、文書作成、動画視聴がメインのライト層が満足できるスペックにまとめながら、10万円切りを果たしているのが、MacBook Neoの大きな魅力。大学入学のタイミングで4年間の相棒として購入したり、移動用のサブ機的運用を検討している人には、ぜひ試してもらいたい製品だ。

取材・文/佐藤文彦

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