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バンダイが「ガンダム」「ポケモン」でテーブルゲーム市場に参入、担当者が語る「今こそ、アナログゲームを」の理由

2026.03.09

BANDAI SPIRITSは、テーブルトップゲームブランド「BANDAI TABLETOP GAMES」を2026年3月より展開を開始する。“テーブルトップゲーム”は一般的に卓上ゲーム全般を指す言葉で、欧米ではミニチュアゲームやボードゲーム、サイコロゲームが身近なエンターテインメントとしてライフスタイルに根付いており、同ブランドも海外市場を積極的に狙っていく予定だ。

同ブランドの第一弾として、『機動戦士ガンダム』シリーズのミニチュアボードゲーム「GUNDAM ASSEMBLE」と、ポケモン30周年を記念して約30年の時を経てアップデートされたサイコロポケモンバトル「プラコロ」を発売する。発売は「GUNDAM ASSEMBLE」が2026年10月、「ポケコロ」が2026年7月を予定。

ガンダムの「GUNDAM ASSEMBLE」とポケモンの「プラコロ」

「GUNDAM ASSEMBLE」は、ガンダムシリーズに登場するモビルスーツなどを駒として使用するミニチュアの対戦ゲーム。戦略的な部隊戦闘ゲームを楽しむアナログゲーム的な面白さと、約5cmのミニチュアを組み立てて塗装するガンプラとしての楽しさといった二つの魅力を同時に味わうことができる。ガンダムシリーズ作品に連動したシナリオもある他、ガンプラで培ったミニチュアの造形品質へのこだわりが最大の特長。

世界市場に進出するべく、2026年10月に「スターターセット」など5アイテムを国内外で同時発売予定。その後も毎月新商品を発売し、1 年以内に30アイテム以上を世界各エリアで展開予定。

「GUNDAM ASSEMBLE」公式/https://bandai-hobby.net/site/gundam-assemble/#pg-top__movieId

「ガンダムという世界的なIPを武器にいま急成長を遂げている世界のミニチュアゲーム市場に私たちは正面から挑みます。従来のミニチュアゲームはワンプレーに数時間を要するものが一般的でしたが、本作は濃密は戦略体験を現代的なスピード感で楽しむ、そういった今のユーザーが求めているリズムに合わせて設計しています。そして『ビームマグナムの反動』や『各機体の機動力』のような劇中の設定(世界観)をゲーム性に昇華しています。ルールは比較的シンプルもできていますが、1手1手の選択が劇的に戦況を変える。ガンダムの戦場を軍師の視点で指揮をするーーそんなかつてない没入感が味わえるゲームになっています」(BANDAI SPIRITS ホビーディビジョン染谷潤さん)

「プラコロ」は 1997 年に株式会社バンダイが発売したポケモンの形をしたサイコロでポケモンバトルができる商品。2026年のポケモン30周年を記念し、再び商品化。ポケモンカードゲームなどの開発を担う株式会社クリーチャーズ、株式会社ポケモンと協力しゲームの戦略性は大幅にアップデートされている。自分でサイコロをカスタマイズする戦略性と、サイコロの目に左右される運要素を持ち合わせている。まさに「運と戦略のサイコロポケモンバトル」となっている。

2026年7月に「スターターセット」「たんけんボックス」のほか、2026年12月には「進化セット」も発売予定。

「プラコロ」公式/https://bandai-hobby.net/site/pokemon/plakoro/

「1997年に『プラコロ』が発売された当時と今とではお子様を取り巻く遊びの環境は大きく変化しています。当時のルールではワンプレーの時間が長くじっくり遊ぶスタイルが主流でしたが、現在のスピード感あふれるライフスタイルに合わせてよりダイナミックな進化を遂げました。短時間で白熱した決着がつくスピーディーなゲーム性を実現しました」(BANDAI SPIRITS ホビーディビジョン松浦由莉さん)

コロナ禍でアナログゲームが再注目、テーブルトップゲーム市場の可能性は?

2026年3月、BANDAI SPIRITSは新たにテーブルトップゲームブランド「BANDAI TABLETOP GAMES」の展開を発表した。テーブルトップゲームとは、ミニチュアゲームやボードゲームなど卓上ゲーム全般を指す言葉である。

BANDAI SPIRITSホビーディビジョンの高橋誠ゼネラルマネージャーは同ブランドのコンセプトを次のように説明する。

「私たちが長年プラモデル事業で培ってきたものづくりをベースに、机の上で広げて遊ぶアナログゲームを展開します。

『BANDAI TABLETOP GAMES』は、バンダイホビーの中でテーブルトップゲームという領域全体を束ね、商品、遊び方、遊び場所、続いていく仕組みまでを含めて設計さえたブランドです。個別のタイトルの商品を出すだけでなく、遊びやすい入り口があり、繰り返し遊べる仕組みがあり、自然と人が集まる場が生まれていく。そうした体験単位でホビーを届ける器として設計しました」

ボードゲームやカードゲームだけではなく、日本ではまだまだ馴染みの薄いテーブルトップゲームというジャンルを選んだのだろうか。

「2020年からのコロナ禍で、家で過ごす時間が長くなり、巣篭もり需要と言われる中、我々バンダイナムコグループが手掛ける分野でまず需要が拡大したのが、人と対面で会わずにプレーができるスマホアプリなどのデジタルゲームと私たちが手掛けるプラモデルでした。その後、コロナ禍が終焉し、対面でのコミュニケーションが復活した中、エンタメ業界で市場が拡大した内の一つがアナログトレーディングカードゲーム市場でした。デジタル化が進む中で、逆に人と人が向き合い、同じテーブルを囲むアナログな遊びの価値が改めて見直された結果だと考えます。私自身、3年前までトレーディングカード事業を担当しておりましたので、その熱量を肌で感じておりました。それを受け、コロナ禍以降、熱量が高まっている二つの領域、『プラモデル』と『アナログゲーム』を掛け合わせることで、今の時代に求められるものづくりと遊びを提供できると確信し、この領域に挑戦することになりました」

コロナ禍以降、ガンプラは「第3次ガンプラブーム」呼ばれるブームが到来しており新たにガンプラを始めるユーザーも増加している。同様にボドゲ、カードゲームといった遊びは子供だけでなく、大人を中心にブームが起こっていることは言うまでもない。自ずとこれらのハイブリッドである「BANDAI TABLETOP GAMES」への期待も大きくなる。「BANDAI TABLETOP GAMES」はどのようにまだまだ未熟な国内テーブルトップゲーム市場を育てていくのだろうか。

「大切にしているのは継続して遊んでいただくことです。遊びやすい入り口があり、遊びやすい仕組みがあり、人が集まり、関係性が積み重なっていく。商品だけでなく、イベントやコミュニティを含めて遊びが続いていく環境そのものを作ります。プラモデル同様、何十年という長い期間、楽しんでいただけるホビーに成長させたいと思っています」

©SOTSU・SUNRISE ©SOTSU・SUNRISE・MBS
©Pokémon. ©Nintendo/Creatures Inc./GAME FREAK inc

取材・文/峯亮佑

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大学卒業後、『週刊ポスト』で週刊誌記者としてキャリアを始める。医療、芸能、政治、社会問題などを担当し現場取材を中心に経験を積む。2023年からは@DIMEで編集者兼ライターを務め、ビジネスからエンタメまで幅広く取材・執筆を行なう。取材・執筆した企画(一例)/「ポケモン超進化論」(「DIME 2023年9・10月合併号」)、「ガンプラ45年の軌跡」(「DIME 2025年9・10月合併号」)

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