小学館IDをお持ちの方はこちらから
ログイン
初めてご利用の方
小学館IDにご登録いただくと限定イベントへの参加や読者プレゼントにお申し込み頂くことができます。また、定期にメールマガジンでお気に入りジャンルの最新情報をお届け致します。
新規登録
人気のタグ
おすすめのサイト
企業ニュース

都会の野鳥探索!ヒルズ4拠点を散策する「癒しのバードウオッチング」が想像以上だった

2026.03.11

森ビルが展開するオフィスや住宅、商業施設、文化施設など多様な都市機能を内包する複合都市「ヒルズ」。虎ノ門ヒルズ、麻布台ヒルズ、アークヒルズ、六本木ヒルズなど、都内にはたくさんの「ヒルズ」があるが、実はその周辺が隠れたバードウオッチングゾーンになっていた。

環境と都市の共生を目指す森ビルでは、建物を垂直に展開することで、建築面積を抑えて地面を広く残し、自然の豊かさを大切にした「Vertical Garden City(立体緑園都市)」というコンセプトの街づくりを提案してきた。その努力の結果、緑を求めた野鳥が都心に戻り、それを狙う猛禽類なども観察できるように進化している。

また、虎ノ門ヒルズをスタートして麻布台ヒルズ、アークヒルズ、六本木ヒルズまでは徒歩圏内で、ゆっくり観察しながら歩いても2~3時間程度の気分転換にもなる。これからの季節はお花見も楽しめる。今回は上記4つのヒルズで自然と野鳥に癒されに行こう。

さらに、六本木ヒルズの展望台・東京シティビューでは、3月22日まで「天空の歩き方 in 東京シティビュー」を開催中だ。マチュピチュを最新のVR技術で体験できる「マチュピチュVR」も登場しており、鳥の観察を楽しんだ後は、海抜250mの展望台から大空を飛ぶような体験ができる。まさに鳥づくしの都会の散策コース。ヒルズならではの美味しいグルメも提案したい。

ヒヨドリの楽園、虎ノ門ヒルズ

今回のヒルズでバードウオッチングは1)虎ノ門ヒルズ、2)麻布台ヒルズ、3)アークヒルズ、4)六本木ヒルズの順で巡ってみた。行きも帰りも駅直結で、思い立ったらすぐに行くことができる交通の便を生かしたコースである。お気に入りのヒルズを選んでピンポイントで行くのも楽しい。どのヒルズも自然観察に最適な庭園や広場が完備されていて、入場は無料。ベンチやテーブルを自由に使えるようになっている。最近は駅のベンチも数を減らしている中、緑の中でくつろげる場所が確保されている点が新鮮だった。

最初のバードウオッチングは駅名にもなっている虎ノ門ヒルズ。虎ノ門ヒルズ 森タワー、虎ノ門ヒルズ ビジネスタワー、虎ノ門ヒルズ レジデンシャルタワー、虎ノ門ヒルズ ステーションタワーと4つの高層ビルがあり、なかでも森タワーは地上52階、高さ247mと超高層タワーで、道路(環状第2号線)上に建設された建物が珍しいと、海外からの見学者も多かった。こんなところに鳥がいるのか?と思いきや、ヒヨドリ軍団が大きな声で迎えてくれた。

虎ノ門ヒルズにはオーバル広場と呼ばれる広い芝生と庭園が設置されている。暖かくなる季節には、レジャーシートを広げて芝生の上でのんびりとピクニックを楽しめる。例年春と秋には芝生の上のヨガ教室なども開催されるので、#虎ノ門ヒルズは要チェックだ。

広場の木々を我が物顔に飛び回っているのはヒヨドリ。ギャーという独特の声と波状飛行(バウンディングフライト)で楽しませてくれる。ヒヨドリはホバリングもできる高い飛行能力をもつ鳥で、渡り鳥として長距離飛行に進化してきた。もともと、都内では秋から冬にかけて見られていたが、1970年代以降は春から夏でも観察できるようになった。都内でヒヨドリが確認された時は、新聞の一面を飾った大ニュースだった。

ヒヨドリの英語名は「Brown-eared Bulbul」。その名の通り、よく見ると顔の両側に茶色い耳のような羽が生えていて、色の広がりが鳥によって個性がある。お気に入りの子を見つけて観察するのも楽しそう。虎ノ門ヒルズではヒヨドリの他、シジュウカラ、メジロ、ハシブトカラスなどが観察できる。

メジロの大群に癒される、麻布台ヒルズ

ヒヨドリの飛行を堪能した後は、徒歩約17分の麻布台ヒルズへ。ここはヒルズの中で特に緑が多く、自然を体験できる都市型庭園が充実していた。中央広場には多くの樹木があり、四季折々の姿を楽しめる。麻布台ヒルズは、「GREEN & WELLNESS」というコンセプトを掲げており、豊かな緑と人々が集える場所の一つとして、中央広場がある。

麻布台ヒルズ運営推進室 運営部 タウンマネジメントグループ清水 一史さんによると、麻布台ヒルズでは里山の雑木林をイメージして、四季の移り変わりを大切にした植栽を行っていると言う。清水さんは入社から10年近く森ビルの設計部にて植栽計画を担当するチームに在籍し、昨年タウンマネジメントに異動した。

「室内に飾るグリーンは年中緑色ですが、この地に元々いた植生を調査し、落葉する木を植えて、自然のサイクルを体感できるようにしました」と、五感に訴えかける工夫がなされていた。

ここで働く清水さんお勧めのスポットは、入り口付近の河津桜。現在、見ごろを迎えており、合計7羽のメジロの群れが蜜を食べていた。木にぶら下がって花にくちばしを突っ込む姿は見飽きない。

中央広場には水が流れる小川が配置されていて、清水さんによると、たまにアオサギやツグミなども観察できるらしい。中央広場の木々からはスズメやシジュウカラ、ヒヨドリの鳴き声が聞こえた。

2ヒルズを周ってやや疲れたところで休憩タイム。どこのヒルズもカフェやレストランが充実しているが、今回はバードウオッチングなのでコーヒーとパイをテイクアウトして屋外のテーブルでひとやすみしよう。パイは京都 八百一 麻布台ヒルズ店の「かわりパイ」を。コーヒーはオガワコーヒーラボラトリー 麻布台の「ハウスブレンド京都」という名のブレンドコーヒーを選んだ。

日によって具材が異なる「かわりパイ」はバナナパイで、焼いたバナナの濃厚な甘さと香りに、どっしり重たいコーヒーがぴったり。京都 八百一は店名の通り、京都に本店を構える青果専門店。自社農場で丁寧に育てられた青果をはじめ、全国から集まる四季折々の野菜や果物を使った総菜やパイは絶品。小川珈琲は、渡り鳥とその生息地の保全を目的としたバードフレンドリー®認証コーヒーを20年以上にわたり取り扱ってきた、鳥にやさしいコーヒーロースターである。

コゲラに会いに行く、アークヒルズ仙石山森タワー

麻布台ヒルズからアークヒルズに行く途中の、仙石山森タワーに立ち寄ってみた。ここには鳥にちなんだ名の付いた「こげらの庭」という緑豊かな場所がある。コゲラがやってきてくれそうな木々が茂り、水辺の鳥がやってきそうな池もある。

コゲラは日本一小さいキツツキで、木に穴をあけて中にいる虫を食べる。以前、イギリス人愛鳥家が「多分、野生のキツツキが生息する首都は東京だけだろう」と言っていた。ギイーという鳴き声が特徴的なので、声がしたら木の幹を観察してみよう。

さらにここから歩いて約7分ほどでアークヒルズに到着。ここはサントリーホールがあり、音楽好きの聖地である。ヒルズの中でも最も歴史のあるアークヒルズ。敷地内には「ルーフガーデン」「メインガーデン」「フォーシーズンズガーデン」「バックガーデン」といった緑地が点在し、四季折々の自然を楽しむことができる。なかでもサントリーホール屋上にあるルーフガーデンは、春と秋に特別公開される貴重な空間だ。そのほかのガーデンは通年で公開されており、特にメインガーデンでは多くの野鳥を観察することができる。

珍鳥に出会える!六本木ヒルズ

アークヒルズから約20分で六本木ヒルズに到着。ここでは江戸時代の面影を残す、毛利庭園での野鳥観察がおすすめ。毛利庭園は池の周りを遊歩道で囲む形に作られた日本庭園で、池の中に泳いでいるメダカはスペースシャトルで宇宙に行ったメダカの子孫である。池の中にはハート形のアート作品が設置されていて、独特の景観を形作っている。

この池には2021年の港区野鳥観察目撃マップでカワセミが観察されている。また、2004年から毎年、カルガモが飛来して繁殖しているらしい。期待して行ったが、それらしき姿は見えなかった。代わりに、岩と一体化したゴイサギの幼鳥が観察できた。

天皇から五位の位を授かった偉い鳥

この写真を撮影した機材はキヤノンR6MarkⅡ+RF200-800mm F6.3-9 IS USM。RF200-800mm F6.3-9 IS USMは約2kgの重量と強力な手ブレ補正で、手持ちで気軽に撮れる超望遠レンズである。昨年末に新型のMarkⅢが発売されたR6だが、より高感度に強い印象のMarkⅡが、レンズの開放F値の暗さを補って、日没直後のゴイサギの姿もしっかり捉えてくれた。特に今回のような散歩に持ち歩くカメラ機材は、できるだけ少なく軽くしたいので、24-240mmのような高倍率ズームは大変重宝する。

虎ノ門ヒルズから六本木ヒルズまで約14000歩のバードウオッチング。長距離を歩いた後は、できれば体に優しい食事を楽しみたい。今回はカラダづくりのプロであるパーソナル・トレーナーがプロデュースする食のブランド・カフェTOTAL FOODS(トータル・フーズ)の「ONE-DISH DELI(ワンディッシュデリ)」のお弁当をチョイス。1食でタンパク質を平均39g摂ることができるもので、12種類の中から選んだ主菜(デリ)2種とブロッコリー、玄米とお味噌汁がセットになっている。今回は鶏モモ肉のスパイシーチキン トマトソースと、真鯛のネギ塩ソースをチョイスした。

バードウオッチングを楽しんだ後は、六本木ヒルズ展望台、東京シティビューで開催されている「天空の歩き方in東京シティビュー」で鳥になろう。3月22日まで、マチュピチュをはじめとする世界の天空都市の展示と、「マチュピチュVR体験」を開催中。古代インカ帝国のマチュピチュを最新のVR体験で楽しめる。空を飛ぶ鳥を見た後は、自分が飛びながら山を越える浮遊感を、ぜひあなたも体験してみて。

店舗概要

京都 八百一
エリア:麻布台ヒルズ ガーデンプラザ C B1 麻布台ヒルズ マーケット
営業時間:10:00~20:00

オガワコーヒーラボラトリー 麻布台
エリア:麻布台ヒルズ ガーデンプラザ C B1 麻布台ヒルズ マーケット
営業時間:平日:8:00~20:00(テイクアウトコーヒーL.O.19:30)、土日祝:10:00~20:00(テイクアウトコーヒーL.O.19:30)

TOTAL FOODS
エリア:メトロハット/ハリウッドプラザ B2F
→エリア:六本木ヒルズ メトロハット/ハリウッドプラザ B2F
営業時間:10:00~21:00

撮影機材:Canon R6 MarkⅡ、RF14-35mm F4 L IS USM、RF24-240mm F4-6.3 IS USM、RF200-800mm F6.3-9 IS USM

文/柿川鮎子

Author
明治大学政経学部卒業後、経済系新聞社で自動車、ISOなどの担当記者に。退社後5年間、動物病院に勤務した経験から、飼い主さんの気持ちに寄り添ったペット記事を執筆中。 得意なテーマは 1)生産性向上などのマネジメント関連と、 2)犬猫やエキゾチックを含 めた飼育動物全般、の2つ。 作家として小説「犬にまたたび猫に骨」(講談社刊)、「極楽お不妊物語」(河出書房新社)を発刊。ノンフィクションでは小学館刊「全国から飼い 主が駆けつける!犬の名医さん100人データブック」、文春新書「動物病院119番」、ほか多数。趣味は野鳥観察、現在、2羽のオカメインコを溺愛中。

@DIMEのSNSアカウントをフォローしよう!

DIME最新号

最新号
2026年3月16日(月) 発売

やっぱり野球が好きだ!『MIX』の立花投馬が表紙を飾る最新号のDIMEはプロ野球・高校野球から球場グルメ、あだち充作品の魅力まで野球愛を全方位に深掘り。さらにSuicaの変革や各鉄道の新ビジネスを幅広く取材したシン鉄道ビジネス特集も。

人気のタグ

おすすめのサイト

ページトップへ

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 第6091713号)です。詳しくは[ABJマーク]または[電子出版制作・流通協議会]で検索してください。