本格焼酎といえば、お湯割りやロックが主流。しかし近年、炭酸割りが急速に支持を集めている。カギを握るのが、クリアで果物のような華やかな香りが感じられる〝香り系〟焼酎の存在だ。
香り系が市場に定着する下地を作ったのは、濵田酒造の『だいやめ~DAIYAME~』や国分酒造の『flamingo orange』とされる。濵田酒造では「だいやめハイボール」と銘打ち炭酸割りを訴求。この動きは次第に他社にも波及していった。
希少ホップが生む爽やかな柑橘香とほろ苦い味わい
濵田酒造『CHILL GREEN bitter & tropical』
1498円(720ml)

原料に希少品種の「ギャラクシーホップ」を使用。ピンクグレープフルーツを思わせる柑橘香と心地よい苦み、そして麦由来の旨味が融合した、新感覚のボタニカル系麦焼酎。

「原料の個性は控えめに、香りを際立たせているので、いい意味で原料にとらわれないのが強み。麦焼酎の市場でも、新しい需要を掘り起こせるはずです」(竹松さん)
オススメの楽しみ方
チルトニックでローストポークと楽しむ!
焼酎とトニックウォーターを1:2で割った「チルトニック」で、甘さとほろ苦さがアップ。濃い味わいの料理にもマッチする。
香り系の火付け役!
濵田酒造『だいやめ~DAIYAME~』1408円(900ml)

2018年9月に発売。独自の熟成芋「香熟芋」で仕込んでおり、ライチのような甘い香りを楽しめる。炭酸割りはもちろんロックとの相性も◎。
「弊社だと飲み方特設サイトを作るなど、業界全体で盛り上げたおかげで、消費者からも近年注目されるようになりました」(濵田酒造コミュニケーション部 竹松悠希さん)
ほかにも、香り系は新規開拓の呼び水となっている。『彩響』を販売する薩摩酒造営業本部の本坊和久さんによれば、購買者の約6割が焼酎購入の経験がない層だったという。
清酒酵母が醸す青りんごのような爽快感
薩摩酒造『彩響』
1397円(900ml)

「究極の冷涼感」をコンセプトに、清酒酵母を用いた冬季限定の低温発酵を採用。フルーティーな吟醸香と、青りんごのようなフレッシュな香りが際立つ芋焼酎に仕上がった。
「清酒好きや、ジンなどほかの蒸留酒の炭酸割りを好むお客様が手に取っています。従来よりも若い30~40代が購買層の中心で、女性比率が高いのも特徴です」(本坊さん)
オススメの楽しみ方
モヒートスタイルでカルパッチョと合わせる!
ミントを添えた炭酸割りで清涼感は倍増。カルパッチョなど、オリーブオイルを使った料理と相性バツグンだ。
宝酒造は缶タイプのRTD商品『「ISAINA」芋焼酎ソーダ5%』をコンビニやスーパーなどで展開。このムーブメントは全国へ拡大中だ。
缶で手軽に味わえるりんごの香り+芋の甘さ
宝酒造『「ISAINA」芋焼酎ソーダ5%』
222円(350ml)

2022年発売の全量芋焼酎『ISAINA』のソーダ割りを、缶で手軽に味わえる。独自酵母が醸す瑞々しいりんごのような香りと、サツマイモ本来の甘みがバランスよくまとまっている。
「飲食店で飲んだ『ISAINA』の炭酸割りが気に入ったけど、瓶の購入はハードルが高いというお客様から支持されています」(宝酒造商品第一部 仲西智輝さん)
オススメの楽しみ方
お好み焼きと一緒に!
爽やかなりんごの香りと炭酸は、甘みや酸味の効いた料理と相性ピッタリ。お好み焼きやトマトソースのパスタと一緒にどうぞ。
ハイボールに続く、新たな晩酌の主役へ。香り系の快進撃は、まだ始まったばかりだ。
取材・文/桑元康平=すいのこ
※本記事内に記載されている商品やサービスの価格は2026年1月31日時点のもので変更になる場合があります。ご了承ください。







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