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全員揃う前でも飲んでOK!?秋田県民がやっている「乾杯の練習」とは?

2026.03.04

新年度が近づき、歓迎会や送迎会など、飲み会が多い季節になってきた。

皆さんは、どのようなタイミングで乾杯をしているだろうか?全員が揃ってから?上司や先輩などが着座してからだろうか?

実は秋田県民は、人が来るのを待たずに乾杯を行うのだ。ちょっと主語を大きくしてしまったが、少なくとも秋田には全員が揃わなくても乾杯をできる独特な風習がある。

それが「乾杯の練習」だ。

「乾杯の練習」とは?

秋田県には『超神ネイガー』というご当地ヒーローがいるのをご存じだろうか?

(c)Neiger Project

昨年の2025年6月で20周年を迎えた『超神ネイガー』は、さまざまなイベントやSNSなどで秋田の文化や魅力を発信し続けている。

そんな秋田に詳しい『超神ネイガー』に話を聞いた。ズバリ、「乾杯の練習」とはどのようなものだろうか?

「飲み会などで行われる、乾杯の前に行うウォーミングアップのようなものです。具体例をあげると17時開始の飲み会に16時半に着いてしまった人たちがいたとします。

全員来るのをただ待つのではなく、『では乾杯の練習でもしていよう』ということで、先にお酒などを注文し飲んでいるという状態です」

練習は何度行ってもOKであり、練習をしていても目上の方などに失礼になることはないのだという。

「秋田では年配の人ほど『乾杯の練習しててくれ』と先に始めることを勧める場合が多いです」

ただ、練習しすぎると本番までに泥酔してしまうため、お酒に弱い方はほどほどに練習すると良いとのことだ。

飲み会の場を温める「乾杯の練習」

写真は秋田公式観光サイトアキタファンより引用

直近で「乾杯の練習」を行ったのはいつだろうか?

「新年会や週末の飲み会などの度に必ず行うため、ほぼ毎週です」

秋田県民たちが大活用しているという「乾杯の練習」。一体どのようにして生まれたのだろうか。超神ネイガーの考えを聞いた。

「秋田の人は普段は口数が少なかったり、恥ずかしがり屋だったりする人も少なくないです。しかし、お酒が入ることで普段より話しやすくなります。飲み会の場を温める一つの方法として使われてきたのではないかと思います」

飲み会はコミュニケーションの場。そこでは上下関係なども忘れて楽しむためにも、かたくならずに好きに飲んで楽しもうというところから始まったのではないかと超神ネイガーは言う。

「あと、秋田の人はお酒が好きな人が多いので、ただただ早く飲みたいために『乾杯の練習』という名目で飲むようになったのでは…ということも考えられます」

秋田県民のお酒好きは超神ネイガーのキャラクター設定にも反映している。赤いスーツが超神ネイガーで、緑が弟分のネイガー・ジオンなのだが、ジオンはお酒が好きで特技は酔拳なのだという。

「乾杯の練習」をぜひ他県の方にもオススメしたいと超神ネイガーは話す。

「ぜひ『秋田ではこんな文化があるんですよ』と紹介しつつ『乾杯の練習』を飲み会で活用して欲しいです。きっと良いコミュニケーションになります」

秋田県庁食のあきた推進課の担当者にも「乾杯の練習」について話を聞くことができた。

「『乾杯の練習』とは宴会等にて、全員が揃うのを待つ時や乾杯の挨拶が行われる前に『練習』と称してフライングの形で飲み始めることをいいます」

「乾杯の練習」のルーツなどはご存じだろうか?

「習慣としては実際に行われているものの、経緯については具体的にはわかりません。ですが本番前のフライングを、少々冗談っぽく『乾杯の練習』と呼ぶことで、『早く飲みたい』『待ちきれない』という気持ちをかなえるための口実に使用しているのかもしれません」

ちなみに秋田県には「地酒での乾杯を推奨する条例」などもあり、県をあげて酒への愛が強いことが垣間見える。

実は筆者もまた秋田出身だ。飲み会では積極的に「乾杯の練習」を促進している。飲み会の多いこのシーズン、ぜひどこかで「乾杯の練習」を試していただきたい。

取材協力
超神ネイガー
HP:https://chojin-neiger.com/
秋田県庁食のあきた推進課
HP:https://www.pref.akita.lg.jp/pages/genre/uma

取材・文/まなたろう

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高校卒業後から30代前半までのほとんどをドイツ、アメリカで過ごし英語が堪能。たまに通訳としても働く。 3度の飯よりコーヒーを好む。自家焙煎のコーヒーを飲み、カフェでの勤務経験あり。コーヒーソムリエ資格取得。

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