■連載/阿部純子のトレンド探検隊
AIウェアラブルデバイスのブランド「Rokid(ロキッド)」が、ディスプレイ搭載AIグラス「Rokid スマートAIグラス」を日本市場に独占投入することを発表、クラウドファンディングの「Makuake(マクアケ)」で先行販売を開始した。クラウドファンディング終了後は、日本の個人、法人ユーザー双方に向けた本格展開を目指す。
AIアシスタント、翻訳、ナビゲーション、レコーダー、カメラ、ヘッドフォンがメガネひとつに搭載
2014年に設立されたRokidは、拡張現実(AR)、AI領域におけるグローバルテクノロジー企業。現在、世界100以上の国と地域で、コンシューマー、開発者、企業向けに製品やソリューションを提供している。
新製品「Rokid スマートAIグラス」は、世界最軽量クラス49gのフル機能AI+ARグラス。デュアルアイディスプレイ、12MP高性能カメラ、89言語リアルタイム翻訳といった機能を搭載している。
〇AIアシスタントが目の前にある世界を解説
最新のGPT-5、Geminiなど複数のAIモデルが搭載されAIアシスタントとして機能。視界にあるものをAIが解析してリアルタイムで理解できる。
「AIアシスタントは、対象に視線を向けて『Hi Rokid、これ何?』と話しかけると、その場でAIが対象を認識し、料理、観光スポット、歴史的建造物、ビジネス用語、スポーツ中継など、幅広いテーマを文字と音声で分かりやすく解説します。ショートカットに登録すれば、声を出さずにフレームをタッチするだけでAI検索を起動でき、スマホを取り出してアプリを開くといった一連の動作を大きく減らすことができます」(以下「」内、正規販売元・フューチャーモデル株式会社 代表取締役社長 曲亮氏)
日本人ユーザーからの要望が多かった、会議や打ち合わせの内容を自動で記録、要約するAIレコーダー機能も搭載。ワンクリックで音声をテキスト化し、発言の要点やアクションアイテムを抽出することで、議事録作成にかかる工数を大幅に削減する。
会議中に届くリアルタイム通知に対しても「了解しました」「あとで確認します」といった短い定型フレーズを視界内から即座に返信できるほか、ひらめいたアイデアや、あとで共有したいメモもその場で音声入力するだけで保存でき、発言しながら議事録を残すことも可能。
〇89言語以上のリアルタイム翻訳で仕事も旅行もシームレス
相手の言葉を聞くと、視界に日本語字幕がリアルタイムで表示。また、メニューや看板に視線を向けるだけで内容を読み解くことができる。
同社が約1万人を対象にしたアンケートの結果、日本のユーザーが一番使いたい機能第1位となったのがAI翻訳。「Rokid スマートAIグラス」は89以上の言語に対応し、日本語・英語・中国語・ドイツ語・フランス語・スペイン語はオフラインでも利用可能なため、通信が不安定な環境や、SIMカードなしの状態でも翻訳が可能だ。
専用アプリと組み合わせれば、相手のスマホに翻訳結果を表示できる「双方向会話モード」で、異なる言語の相手でもコミュニケーションがスムーズに行える。
〇Googleマップ連携によるハンズフリーナビゲーション
Googleマップのナビゲーション機能と連携し、徒歩移動や街歩き、展示会場内の移動、通勤・通学などのシーンで進行方向を視界内に表示。スマホを手に持つことなく、視線を前方に保ったまま移動できるため、安全でスムーズなナビゲーションが実現。
「Rokid スマートAIグラスを先行販売しているアメリカでは、一番使われている機能がナビケーション機能です。日本のユーザーでも使いたい機能の第3位になっています」
〇プレゼンテーションに役立つテレプロンプターモード
ビジネスパーソンやクリエイター向けに、テレプロンプター機能を搭載。発表原稿やキーワードをレンズ内に自然に表示できるため、聴衆と目線を合わせながら内容を確認できるため、登壇や撮影時のパフォーマンス向上につながる。
〇1,200万画素の一人称視点カメラで自分目線でハンズフリー撮影
グラスのフロントには、1,200万画素の12MP Sonyセンサーと109°の広視野角レンズを搭載。ユーザーの目線とほぼ同じ視点で撮影できる一人称視点(FPV)カメラとして撮影できる。グラスのテンプル部分に撮影ボタンがあり、短押しで写真撮影、長押しで録画に切り替わる。
「料理中やアウトドア、スポーツ観戦、子どもを抱っこしているときなど、両手がふさがっていても、見ている方向に向けてボタンを押すだけで写真や動画をハンズフリーで記録可能です。自動補正アルゴリズムにより、日常のシーンや旅行先、子どもの成長記録など、映像をシンプルな操作で記録することができます」
ARキャプチャはAR+AIを使った撮影モードで、視界に浮かび上がる文字や情報を動画、写真として記録できる。
〇オープンイヤースピーカー
スマホと接続すれば音楽再生が可能。通話の発着信にも対応し、音楽再生やハンズフリー通話といった日常的に使用頻度の高い機能を利用できる。耳をふさがないオープンイヤースピーカーから音が流れ、周囲の音も同時に聞こえるため、周囲の状況を把握しながら使うことができる。
8時間連続で使用可能で、20分で約80%まで急速充電できる。ポータブル充電ケース(別売り・12,990円)と、充電しながら使用できるカプセル充電器(別売り・12,990円)に対応。
本体価格は109,890円。本体+カプセル充電器+クリップオン式フレーム+サングラスのフルセットの価格は139,260円。
二子玉川 蔦屋家電 1F「蔦屋家電+」、国内各地のソフトバンクショップにて、無料・予約不要でRokid スマートAIグラスの展示・体験を行っている。
【AJの読み】最先端のAIスマートグラスで介護・農業の現場課題を解決
厚さ1.7mmの超薄型高強度レンズを使用、49gの軽量設計、エアノーズパッド付き、クリップオン式のデザインで度付きレンズにも対応しており、かけ心地は普通のメガネと変わらない。
SFの世界が現実になったような先進的なガジェットだが、スマートグラス×AIによる現場DXソリューションを開発・提供しているBS Code株式会社取締役の歌川英之氏は、「Rokid スマートAIグラス」を活用することで、介護と農業の現場課題の解決策になると期待を寄せる。
「介護業界では2026年約25万人、2040年約57万人の人材不足が見込まれ、効率化は必須で、介護の3つの障壁が、両手が使えない、言語の壁、記録のばらつきです。また、農業では従事者数が2000年の240万人から2023年は116万人へ半減、平均年齢68.7歳と高齢化しており、両手が使えない、言語の壁、経験と勘への依存が障壁となっています。
Rokid スマートAIグラスの活用で、『ハンズフリー(手が自由に使える)』『ランゲージフリー(外国人労働者との間でもコミュニケーションが取れる)』『ギャップフリー(記録や経験のばらつきを防ぐ)』になることで、介護と農業の現場課題を同じ解決策で乗り越え、継続的な記録、分析、改善の循環により生産性と品質を標準化・高度化する未来を実現するのではないかと考えています」(歌川氏)
取材・文/阿部純子
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