進学や就職、転勤を控える3月は、引っ越しの最盛期だ。この時期は依頼が殺到するため、引っ越し料金が割高になるとされるが、実際のところ、普段と比べてどれほど高額なのだろうか?また、引越しにまつわるトラブルにはどんなものが多いのか?
オンラインでの見積もり比較・受発注サービス「ミツモア」を運営するミツモアはこのほど、2026年春の引越しシーズンに向け、引越し料金動向と利用者アンケート調査の結果を発表した。
調査対象は2025年9月~2026年1月に「ミツモア」の暮らし系サービスで仕事依頼をした利用者で、回答数は525件となった。
引越し料金、平均相場が過去最高に 繁忙期の3月は年平均の1.4倍に上る可能性
調査によると、2025年3月の引越し料金の平均は63,079円となり、過去最高を記録した。平均相場は3年連続で上がっており、2023年から2025年にかけて約1割上昇となった。
また、15km圏内の単身世帯の引越し状況を調査したところ、繁忙期の3月は繁忙期以外の5月~1月平均と比較して、約1.4倍の価格に跳ね上がるケースも。2026年は、物価高騰やドライバー不足が続く中、2024年問題の影響が中長期化しており、さらなる料金高騰が予測される。
3月の引越し平均料金(人数・距離指定なし)
引越し依頼は「3月」に集中 “分散引越し”が呼びかけられる中、ピークは変わらず
依頼件数に関しても「3月」が最も多く、繁忙期以外の5月~1月平均と比較して、4.6倍もの希望が集中した。さらに3月後半は依頼が集中し、3月29日(土)を希望する人は、3月1日(土)と比べ2.3倍、3月前半の平日と比べると5.7~7.6倍にも上っている。近年は国や業界団体から分散引越しの呼びかけが進む一方、進学や人事異動など時期をずらしにくい事情も多く、結果として3月に需要が集中する構造は大きく変わっていないことがわかる。
3月の都道府県別引越し依頼数TOPは東京都 主要都市を中心に進む料金高騰
続いて、昨年3月の都道府県別の引越し依頼数について調査した。結果、トップは「東京都(21.4%)」、次いで「神奈川県(9.8%)」「大阪府(9.4%)」となり、主要都市を中心に引越し需要が高い傾向にあった。
また、都道府県別でも料金高騰の動きが見られる。引越し依頼数の多い東京都に関しては、2024年3月(38,600円)と2025年3月(44,000円)を比較したところ、前年比+13.0%という結果になった。
首都圏では進学・就職・転勤といったライフイベントが集中する春先に引越し需要が急増し、依頼数・料金ともに高止まりする傾向が見られる。特に東京都は人口流入が多く、繁忙期には引越し業者の稼働率が限界に達しやすいため、希望日程での予約が取りづらく、結果として料金の上昇につながっている。
料金高騰×引越し難民増加で要注意 約3割が引越しトラブルを経験
続いて、過去の引越しに関するトラブル経験について聞いた。結果、全体の31.0%が「トラブル経験がある」と回答し、全体の約3割を占める結果となった。トラブル内容として最も多いのは「破損・紛失があった(57.7%)」、次いで「見積より請求が高くなった(25.8%)」という結果に。また、アンケートでは多くのトラブル経験が寄せられ、裁判にまでつながったケースもあることが明らかとなった。
<具体的なエピソード>
ケース1:最初に提示された見積金額が20万円以上だったものの、他社に確認したところ7万円程度で対応可能であることが判明。契約解除を申し出た際に大幅な値下げが提示されたが、金額算出の根拠が明確に説明されず、不安を感じて解約に至った。
ケース2:引越しを10回以上しているので色々とあった。事前のやり取りで複数の質問を行ったものの、十分な回答が得られず。その後、荷物内容を詳細に共有したことで、見積金額が当初の約2倍となり、作業人数も2名から3名へ変更された。また、契約していない段ボールや備品が送付され、キャンセル時に追加費用を請求されたほか、当日は予定時刻を大幅に超え、約8時間遅れて荷物が到着した。
ケース3:冷蔵庫の下に引くアクリル板を買わなければいけないと言われ、必要ならばと追加費用を払って購入したが、後で確認したら必要ないものだった。
また、追加費用が発生したかどうかについて聞いた。発生したケースは28.9%、追加費用が発生した人の約半数(46.4%)が「事前に聞いていないオプション料金」を請求されたことが明らかになった。特に繁忙期は業者側も多忙で説明が不十分になりやすく、「養生費」「階段作業料」「待機料」などのオプション料金が当日になって請求されるケースが多くなると予測される。
引越し時の困りごと TOPは「不用品の処分」 事前準備で高額請求のリスク対策にも
引越し時に生じた困りごと・大変だったことについて聞いた。最も多かったのは、「不用品の処分・買取(41.7%)」、次いで「引越し業者の手配(20.2%)」、「退去時の現状回復・清掃(13.5%)」という結果になった。
引越し時の困りごととして最も多かった「不用品の処分」は、想定以上に手間と費用がかかる点が背景にある。特に大型家具や家電は、自治体の粗大ごみ回収では日程が合わず、直前になって悪徳な業者に依頼してしまい、追加費用や高額請求につながることもある。引越し準備の早い段階から処分・買取方法を検討しておくことが重要だが、見積もりサービスを利用することで、急ぎの中でも良心的な値段の専門業者に依頼できる。
<調査概要>
調査名 :「引越し」に関する調査レポート
調査期間 :2026年1月
調査方法 :インターネット調査
調査対象 :2025年9月~2026年1月に「ミツモア」の暮らし系サービスで仕事依頼をした利用者
回答数 :525件
出典元:株式会社ミツモア
構成/こじへい







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