AIの特徴を捉え、投資の武器として活用できるかどうかは、プロンプトの質で決まる。そこで誰でも簡単に、かつ効率的に欲しい情報を引き出すプロンプト作成のコツを、人気投資系YouTuberのぽんちよさんに聞いた。
要約や翻訳など多方面で活躍!距離感には注意を
AIは株式投資でも役に立つ。投資系YouTuberのぽんちよさんも、日々のリサーチや分析にAIを活用しているひとり。
「例えば、各社でフォーマットがバラバラな決算資料のPDFでも、AIなら必要な情報を抽出して、見やすくまとめてくれます」
特に米国株をリサーチする際、その恩恵を実感したそうだ。
「海外企業は、セグメント名から事業内容がイメージしづらく、事業構造も複雑な企業が多いんですよ。でもAIなら日本語で分かりやすく解説してくれるので、とても助かっています」
使い方次第では心強い味方になってくれるAIだが、その能力を最大限引き出すためにはプロンプトが何より重要。プロンプトとは、いわばAIへの業務指示書のようなもので、AIに求める役割や具体的な指示内容を書いた文章を指す。プロンプトの書き方次第で、AIの成果物(回答)のクオリティーは決まると言っても過言ではない。
「作成したプロンプトの質に見合った回答をAIは出力してきます。AIの特性を理解し、的確なプロンプトを作ることが大事です」
ただし、ぽんちよさんはAIを過信せず、あくまで情報を〝知るきっかけ〟として使用するのが最適だと語る。
「少し前まで、SNSで見た、気になるニュースを自分で調べたりしていましたよね。それと同じで、AIに全てリサーチを任せるのではなく、情報を探すきっかけとして使う。それがAIとの距離感として適切だと思います」
本ページではプロンプト作成にあたっての基本や注意点、初心者が陥りがちなAIへの聞き方とその改善例を紹介。投資に限らず、AIの活用に役立ててほしい。
出典/ChatGPT

中央のチャット欄にプロンプトを打ち込めば、AIが考えて回答を出力する。有料版では利用制限が大幅に緩和され、不足情報の追加確認など推論の精度も向上する。
覚えておきたいプロンプト作成基本の〝き〟
【01】役割設定を行なう → あなたは優秀な投資アナリストです
希望の役割をプロンプトに組み込むと、その視点に立った回答を出力。「回答の質が低いなと思った時に『君の実力はそんなもの?』って問いかけると、さらに頑張って調べてくれることがあります」(ぽんちよさん)
【02】出力条件を設定する → 文字数の設定、箇条書きにするなどを指定
AIは基本的に文章で回答を生成するが、指示次第で表やグラフといった出力形式の指定も可能だ。「ChatGPTなら有料プランでPDF出力もできるので、資料としての管理も快適です」(ぽんちよさん)
【03】回答に合わせ、聞き方を変える → 調べものは「壁打ち」分析は「指定」
AIの精度を高めるには、目的に応じてアプローチを変える必要がある。「調べものなら、広いテーマから始めて会話で深掘りします。分析の場合は、最初に条件とデータを漏れなく指定すべきです」(ぽんちよさん)
ココに注意!AIのウソを見抜くために情報の真偽は必ず確認する
AIはどんな問いにも答えてくれるが、時に平然とウソをつく「ハルシネーション」を起こすことがある。「あまりにも自然なのでついだまされがち。出力された回答は自分で一次情報をあたって真偽を確認。『参照元のURLを提示して』と指示し、ソース自体を確認するまでがセットです」(ぽんちよさん)
人気投資系YouTuberぽんちよさんが実例添削!
プロンプト言い換え図鑑
同じ内容を聞くにしても、聞き方ひとつでAIの回答精度は大きく変わる。そこで実際にやりがちなプロンプトの悪例を、ぽんちよさんがより良い回答を導くための聞き方に変換!

投資系YouTuber
ぽんちよさん
2019年、社会人の副業でYouTube活動を始め、22年4月には20代でFIREを達成した。YouTubeのチャンネル登録者数は50.2万人(26年1月現在)。

取材・文/桑元康平=すいのこ 編集/原口りう子







DIME MAGAZINE











