Xでのハンドルネーム「みぎてにじゃらじゃらさん」は、40代のサラリーマンで3人のお子さんを育てる男性。今回は、家族の単元未満株・端株投資についてお伺いしました。
最初は2023年から三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)1株からはじめ、毎日1株投資を続けた結果、2年間で211万円の投資額になり、含み益は100万円弱、配当金は9万円台になったそうです。初心者は何からはじめたらよいか、詳しく聞きました。
基本は1株ずつ買って10銘柄
――ご家族のS株投資、配当額が9万円台になったそうで、おめでとうございます!
ありがとうございます。
――拝見したら、資産取得額は216万1,009円、含み益が86万8,032円、年間配当見込額が9万2,268円とのこと。金額だけ見ると200万円や300万円と出てきますが、約2年8ヶ月で、約32ヶ月。平均して1ヶ月あたり6万7,531円を投資したと考えると、実践できそうな気がしますね。
――最初はいくらからはじめたんでしょうか?
最初は、2023年に三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)をSBI証券で、1株921.5円で買いました。次に買ったのは、NTT(9432)です
その後、10銘柄を1株ずつ購入。10銘柄を1株ずつ買った時の評価額は2万9,642円です。
最初の10銘柄は、INPEX(1605)、積水ハウス(1928)、JT(2914)、信越化学工業(4063)、アステラス製薬(4503)、三菱商事(8058)、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)、三菱HCキャピタル(8593)、東京海上ホールディングス(8766)、日本電信電話(現NTT(9432))でした。
評価益は+933円(+3.25%)、年間配当見込額は税込で1,064円でした。
――1株ずつ買って10銘柄。基本はここから、ですね。詳しく投資手法を教えてください。
現在の投資銘柄は、この10銘柄です。
・INPEX(1605)
・積水ハウス(1928)
・JT(2914)
・信越化学工業(4063)
・ブリヂストン(5108)
・三菱商事(8058)
・三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)
・三菱HCキャピタル(8593)
・東京海上ホールディングス(8766)
・NTT(9432)
毎営業日、1株ずつ買い、評価益も、年間配当見込みも増えました。初期の10銘柄と比較すると、アステラス製薬(4503)がなくなり、ブリヂストン(5108)が追加されています。
――インデックス投資だと利回りが年間3~8%と言われるので、約3年間で40%の含み益はすごいですね! 好調だと言われているeMAXIS Slimシリーズ(オールカントリー)は、年率15%~18%程度、3年累計で50%前後の利回りと言われているため、比較しても、そこまで劣らない気はしますね。
やってみたい!どうすれば「自分ポートフォリオ」ができる?
――投資信託ではなくて単元未満株・端株で資産形成、@DIME読者も挑戦したい人が多そうな気がしますが、具体的にはどのようなルールがあるんでしょうか。
はい、基本ルールは3つです。
・毎営業日、原則1株ずつ
・投資先は10銘柄に限定
・その日の時点で「評価額が低い銘柄」を買付
買付は、その時の割合が一番低いもの。感情を入れずに評価額だけで機械的に行います。指標はあまり気にしていません。
紹介した10銘柄を均等に買っていると、理想としては10銘柄がそれぞれ10%になります。しかし、評価額が安いと8%になっていたり9%になっていたりしますよね。グラフで見るとわかりやすいです。この8%や9%「安い株」を買うわけです。
現在の円グラフを見ると、NTTのパーセンテージが全体の9.06%になっているので、次、買う株はNTTです。反対にINPEXや三菱商事は11%台で高くなっているので、買いません。
――なるほど。割安銘柄を買う方法でいうと「ダウの犬(Dogs of the Dow)」の方法(NYダウ構成30銘柄で、年末時点で配当利回りが高い上位10銘柄を購入。1年間保有する方法)に近い気がしてきました。それを取り入れていらっしゃるということですね。
――問題は「10銘柄、どの銘柄」を選ぶかですよね。ここ、難しい気がします。
妻が取っている手法を説明しますね。まずは、セクター分散(業種別に分類した銘柄群)を前提にしています。
――セクターとは、業種別に分類した銘柄群のことですね。
景気循環に合わせて銘柄を入れ替えることができれば理想ですが、実際には難易度が高いため、景気敏感セクター(例:7の化学、12の鉄鋼、13の非鉄、15の機械、16の電気機器、17の輸送用機器など)とディフェンシブセクター(例:4の食料品、8の医薬品、25の情報・通信業、20の電気・ガス業など)をバランスよく組み合わせ、相場環境に左右されにくいポートフォリオにしています。
まずは各業界で、トップシェア企業をそれぞれ2、3社ずつピックアップします。私は、これらを「業界首位級」と呼んでいるのですが、業界でトップクラスのシェアであればよく、必ずしも1位の企業でなくても構いません。
次に1業種につき1社に絞っていきます。その時、バフェット・コードのサイトが参考になります。
例えば、「建設業の株を買おう」と決めたのであれば、業界の売上高1位は大和ハウス工業(1925)で、業界2位は積水ハウス(1928)、業界3位は鹿島建設(1812)とわかります。このように業界上位の2~3社を比較します。そして業界1~2位であれば、業績も安定していると安心できます。
そのうえで、その銘柄の配当利回り(2%以上、できれば 3%以上あればよい)をチェックします。
現在、大和ハウス工業の配当利回りは3.17%、積水ハウスの配当利回りは3.97%、鹿島建設の配当利回りは1.90%です。※2026年2月中旬、インタビュー時
この時、配当の安定性、増配傾向も比較して、妻は、10銘柄のうち、積水ハウスを選びました。
配当金の推移は「IR BANK」、「配当金チェッカ―」を参考にしていますね。積水ハウスの配当金推移はこちらです。
また、建設業の株は、好景気時は受注増加で株価が上昇しやすい景気敏感株になるわけです。1銘柄、景気敏感株を買うわけなので「次はディフェンシブセクターから1銘柄選ぼうかな」ということになるわけです。
続いて重視するのが配当利回りです。配当株投資が前提なので、配当利回り2%以上、できれば3%以上をひとつの目安にしています。この段階で、売上高が上位であっても配当利回りが低い銘柄は自然と候補から外れます。配当利回りについてはSBI証券のサイトで調べることが多いです。
先述したように、1銘柄目は三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)、2銘柄目はNTT(9432)を選んでいるのですが、こういった企業分析については夫である私の意見や、私が影響を受けている個人投資家の長期株式投資さん(@budoukamail)の高配当投資スタンスを取り入れていて、最終的には私が投資している銘柄も参考にしながら10銘柄にしました。配当利回り、増配傾向を考えての結果です。
爆発的な成長は期待しない代わりに、「着実に利益を生み続ける企業」を選ぶイメージです。
毎日1株ずつ、優良企業を積み上げていき、自分自身で日本個別株の投資信託を作っているような感覚に近いかもしれません。続けることが大切で、単元未満株・端株だからこそ実現できる再現性の高い投資スタイルだと感じています。
――すぐにでもはじめられそうな投資法、読者にもきっと刺さったと思います!まずは10銘柄をどれにするか迷いそうですね。ありがとうございました!
文/谷口 久美子
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