DIME4月号では「テスタ×ChatGPT AI投資入門2026」と題して、AIを投資に今、注目のAIを投資活用するノウハウを徹底特集!
ChatGPTに限らず、生成AIにはそれぞれ得意とする機能があり、そこから得られるアウトプット品質は全く異なる。今回は、これらの生成AIをどう使い分けるべきか解説していく。
ChatGPTだけじゃない〝特化型AI〟も活用してみよう
上掲表のとおり、3大AIの個性を整理したが、これからAI投資を始めるにあたり、いきなり全てのツールを使う必要はない。「迷ったら、まずは推論能力、画像認識、データ分析と、投資に必要な基礎能力が総合的に高いChatGPT一本でよいので、あれこれ試してみましょう」(前出・大野さん)
その上で、自身の投資スタイルが確立してきた段階で、不足する機能を補うべく複数のツールを試してみたい。
「例えば、決算数値などのファクト分析にはChatGPTが強いですが、市場の感情(センチメント)を読むならイーロン・マスク氏が手掛けるGrokだと、SNS直結で、どの銘柄がX上で話題なのか。ニュースになる前の〝生の熱量〟をリアルタイムで拾えるでしょう」
また、AI特有の嘘(ハルシネーション)を防ぐなら、出典元を必ず明記してくれる検索特化型の「Perplexity」や「Genspark」で、ファクトチェックするのも有効だ。
ChatGPTだけじゃない!2026年の生成AIビッグ3

複雑な資産計算やチャートの画像認識など論理的推論にはChatGPTが、最新のニュース解説やYouTube動画要約ではGoogle検索などのサービスと直結したGeminiが優位に。さらに、決算書から経営陣の姿勢のニュアンスの読み取りを含めた長文読解ではClaudeが強みを発揮する。
検索特化のAIはファクトチェックに有効?
例えば、ChatGPTが「米国で利下げ観測が強まっている」と出力したら、その真偽確認で、検索特化型AIに「パウエル議長の直近の発言は?」と聞けば、信頼できる報道機関のリンクと共に事実を教えてくれる。「検索AIによる検証を必ず行なう二段構えのプロセスを持てば、投資判断の精度を高められます」(大野さん)

Perplexityで投資ニュース記事の裏取りをする
対話形式での検索で、すべての回答に出典元を明記する。出所を知りたいとき、すぐに元記事の確認ができる。

GenSpakで情報調査まとめ記事を作成する
「半導体市場の動向」などのテーマで検索すると、複数のウェブサイトの情報を集約したまとめページを瞬時に生成する。
この作業にはこれを使え!活用シーン別のAI使い分け術

ChatGPTだけで投資分析は十分できるとはいえ、各AIの推論プロセスの設計思想が根本的に異なっていたり、GeminiのようにシームレスにYouTube動画を要約できるなど機能の特長があったりする。これらのAIの技術的な特性を理解し、適材適所で使い分けることが、投資判断の精度を最大化する鍵となる。
使いこなしテクニック(1)移動中の投資情報インプットを音声モードで

多忙なビジネスパーソンにとって、通勤時間は貴重なインプットの場になる。ChatGPTのアプリ版に搭載された「Advanced Voice Mode」を使えば、スマホ画面を見ずに音声で相場観を養える。例えば、「昨日の米国市場の動きを3分でラジオニュース風に教えて」と話しかけるだけで最新情報が得られる。
使いこなしテクニック(2)カスタム指示でファクトベースな投資のプロ化

AIの出力テキストの雰囲気は、丁寧で優しすぎる傾向があり、リスクの指摘が甘くなりがちだ。とりわけ投資判断材料作りには、リスク認識に強いプロの視点が必要不可欠だが、あいまいな表現でリスクが出力されると、結局よくわからない状態に陥りやすい。そこで、出力を調整する〝カスタム指示〟に、あらかじめペルソナ(人格)を設定しておこう。
カスタム例
あなたはウォール街で30年の経験を持つ冷徹なヘッジファンドマネージャーです。回答に際して、道徳的な説教や一般的な免責事項(投資は自己責任など)は一切不要です。常に最悪のシナリオを優先して指摘し、断定的な表現を恐れないでください
資産情報が筒抜けにならぬようセキュリティ設定を
詳しいプロフィールを入力するほどAIの助言は的確になるが、個人情報などを正確に入力する必要はない。
「例えば資産額を『約1000万円』のように丸めた数字にしたり、個別株を『半導体関連のA銘柄』のように匿名化したりしても、十分に的確な助言がもらえます。まずは情報をぼかした状態でAIの能力を試し、慣れてきたら詳細なデータを渡していく使い方で、セキュリティと利便性を両立してもいいです」(大野さん)
入力データがAIの学習に使われるのを防ぐため、学習機能をオフにする設定も忘れずに。

ChatGPTでは、「設定」→「データコントロール」の中にある「すべての人のためにモデルを改善する」で「オフ」を選ぶと学習機能がオフになる。
取材・文/久我吉史 編集/千葉康永
DIME4月号「テスタ×ChatGPT」をチェック!
現在発売中の雑誌『DIME』4月号では、資産運用における最強のパートナーとしても注目の「生成AI」を使い倒すためのノウハウを凝縮した大特集「テスタ × ChatGPT AI投資入門2026」を展開しています。ぜひ書店にてお買い求めください。

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