スマホやタブレット、ノートPCが必携の現代人にとって、モバイルバッテリーは欠かせないアイテムだ。しかし近年はその発火事故が多発しており、不安を感じることもあるだろう。そこで今回は、安全な使い方の解説から人気モデルの紹介まで、最新の情報を一挙にお届けする。
教えてくれた人

関西大学 化学生命工学部
石川正司教授
蓄電池研究の第一人者として、メディア出演も多数。高性能電池などの材料開発を推進している。ベンチャー企業のCEOも兼任する。
発火事故が多発!覚えておきたい発火の危険サイン

なぜ今、発火事故が多発するのか?
昨今、モバイルバッテリーの発火事故のニュースが世間を騒がせた。事故が増えている理由は「需要が増えたから」だという。
「多くのモバイルバッテリーには、円筒形またはポリマー薄型のリチウム電池が内蔵されていますが、これらはハンディーファンなどのバッテリーとしても使われており、近年需要が急増しています。そのため工場での品質管理が甘くなる傾向があるほか、信頼性の低い電池も一部で出回っているようです」
だが、全ての電池の信頼性が落ちているというわけではない。
「日本では中国製の製品が敬遠される傾向がありますが、中国製の電池でも信頼性の高いものはたくさんあります。見分けて使えば、問題ありません」
その基準のひとつが、有名メーカーの製品であることだ。昨年には著名なメーカーが行政指導を受けたが、大きな心配は不要だという。
「そのニュースには私も驚きました。でもリコールなどの対策がなされていれば安心です」
安い製品にはつい釣られがち。だが、安全も考えて製品を選びたい。
モバイルバッテリーを安全に使うための三原則とは?
【1】安すぎるモバイルバッテリーは要注意!

「有名メーカーの製品で、市場価格と比べて極端に安くないものを選びましょう。Amazonでも粗悪品が売られている場合があるので要注意。選定基準が厳格な大手家電量販店で購入するのも手です」
【2】気温40℃以上での使用&50℃以上での保管はNG!

「使用・保管の環境で最も重要なのが気温です。使用は40℃未満、保管は50℃未満の環境で行なうのを徹底してください。特に、真夏の車内に放置するのは厳禁。また、直射日光も避けましょう」
【3】寿命を意識して使おう!

「リチウムイオン電池の寿命は、500回が目安です。毎日使うなら、約1年半となります。水平な机に置いてガタつくような、膨らんでいる電池は危険サイン。即使用をやめて適切に廃棄しましょう」
ガジェットライター厳選!今、巷で人気の製品をガチ評価!

ガジェットライター ハタノ(右)
多数のデバイスを使うため、バッテリーは手放せない。「電源は命、電波は人権」が座右の銘なんだとか。
DIME編集 イダ(左)
モバイルバッテリーはこれまで深く考えずに選んでいた。大きいモノを持ち歩くのが嫌いなミニマリスト。
イダ モバイルバッテリーって、容量、出力などいろいろな数字が並んでいて、どんな製品を選べばいいか迷っちゃいます……!
ハタノ 容量と出力は、何を充電するのかを基準に選ぶといいですね。例えば、5000mAhならスマホのみ。タブレットなども充電するなら10000mAh以上が欲しいです。また、出力が高い製品ほど、充電速度が上がります。PCを充電するなら30W以上必要です。ただし、使用するケーブルやデバイスによっては最大出力が発揮されないので選ぶ際は注意しましょう。
イダ 容量と出力はわかりましたが、同じスペックでも、様々な形の製品がありますよね。
ハタノ そうですね。特に選択肢が多いのが容量10000mAh前後の製品で、個性的なモデルがそろっていますね。イダさんはどんなモバイルバッテリーが欲しいですか?
イダ カバンに入れてかさばらない、小型なのがいいな。充電するのもスマホだけだから、容量は5000mAhで大丈夫そう。ハタノさんはどんなものを使っていますか?
ハタノ 僕はPCを充電することが多いので、大容量・高出力派です。高価ですけど、価格に見合う便利さがありますよ!
イダ なるほど。モバイルバッテリーは、意外に奥が深そうですね!








DIME MAGAZINE











