5000種類を超えると言われているガンプラの中から”初めての一体”として何を選べばいいのか。本記事では「DIME 2025年9・10月合併号」のガンプラ特集で大好評だったアイドルグループ「LINKL PLANET」の尾本侑樹奈さんと佐藤咲菜さんへの初ガンプラにまつわるエピソードを紹介するとともに、尾本さん、佐藤さんのちょっとマニアックな初ガンプラに倣い、他媒体ではあまりおすすめされない初心者におすすめキットを紹介しよう。
ガンプラアイドル「LINKL PLANET」の初ガンプラは?
BANDAI SPIRITSのプラモデル公式アンバサダー「LINKL PLANET」は、プラモデルの楽しさを世界中に広めるという大きな目標を掲げて活動をしているアイドルグループだ。2024年に行われたオーディションでは、プラモデル審査が行われるなどメンバーのプラモデルの知識と技術は折り紙付き。そんな「LINKL PLANET」から尾本侑樹奈さんと佐藤咲菜さんの二人に”初ガンプラ”の話を伺った。

佐藤咲菜さん(左)/2006年4月23日生まれ、大阪府出身。2022年12月、第2期生としてLINKL PLANETに加入。今作ってみたいガンプラは「以前、制作中に白い翼を折ってしまったのでリベンジがしたい!」との理由で「RG 1/144 XXXG-00W0 ウイングガンダムゼロ EW」。
撮影/藤岡雅樹
ガンプラアイドルとして活動する二人。「DIME 2025年9・10月合併号」のガンプラ特集では二人のガンプラ歴について聞いている。
「LINKL PLANETのオーディションをきっかけに始めたので、もう少しで1年になります。好きなガンプラは「HG 1/144 ブラックナイトスコードカルラ」。翼のあるMSが大好きなんです!」(尾本さん)
「私は2年半で、好きなのはゴツくて大きなタイプ。最近は「HG 1/144 サイコ・ガンダムMk-Ⅱ」を作っています」(佐藤さん)
『HG 1/144 ブラックナイトスコードカルラ』に『HG 1/144 サイコ・ガンダムMk-Ⅱ』…。すでに個性が出ていて面白いのだが、彼女たちが「初めて作ったガンプラ」はガンプラ好きの担当編集者やライターの予想のはるか斜め上をいくものだった。

尾本さんの初ガンプラはなんと「RG 1/144 MS-06Sシャア専用ザク」。EGやHGではなく、経験者でも組み上げに苦労するRGからガンプラに入ったとは驚きだ。尾本さんはガンプラに難易度があるとは知らずに購入し、パーツが多くて大苦戦したという。「ガンプラ好きの親に教えてもらいながら何とか作り上げました」(尾本さん)


一方で、佐藤さんは「HGUC 1/144 ユニコーンガンダム デストロイモード NT-DパールクリアVer.」が”初ガンプラ”だったという。これは2011年、『機動戦士ガンダムユニコーン episode3-ラプラスの亡霊-』劇場公開に合わせて発売されたキットだ。随分とマニアックなキットだがその理由は、透明感のあるデザインにひと目惚れをして購入したという。「可愛くて驚きました!作った後に『機動戦士ガンダムUC』も視聴してさらに感動しましたね」(佐藤さん)


高難易度キットに限定キット…。それでも目を輝かせながら初ガンプラの思い出を語る二人を見ていると「ガンプラは自由でいいなあ…」と改めて感じさせる。
「作る楽しさ」か「自分だけの特別感」か、初心者におすすめのガンプラ2選
初心者向けのガンプラは何ですか?と聞かれたら、製作難易度が低いEG(エントリーグレード)か、EGほどではないにしろ比較的簡単に作れて色分けや可動域などキットとしてのクオリティも高い『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』や『機動戦士ガンダム 水星の魔女』のHG(ハイグレード)あたりを勧めるのがおそらく模範解答だろう。

しかし、このような固定観念に縛られる必要はあるのだろうか。
RGが初キットだった尾本さんはパーツの多さに苦戦しながらも、徐々に組み上がっていくシャアザクにガンプラの面白さを感じていたに違いない。RGブランドは、MSの内部構造まできっちりと作り込まれてるのが特徴でパーツが多い反面、ディテールはHGよりはるかに細かい。プラモデルの醍醐味の一つである自分で組み立てていく楽しさを存分に味わえるため、ある意味、初心者向けとも言えるだろう。

とはいえ、RGの製作難易度が高いのもまた事実。そこでおすすめなのが『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』のHGだ。同作のガンダムは「ガンダムフレーム」と呼ばれる独特な内部構造が特徴となっており、その構造はHGでもしっかりと再現されており、まず内部フレームを組み立てた後に外部装甲を取り付けていく仕様になっているのだ。そのため、HGの中でもMSを自分の手で組み上げていく過程を感じられるキットになっている。
佐藤さんの初ガンプラ『HGUC 1/144 ユニコーンガンダム デストロイモード NT-DパールクリアVer.』はバンダイ公式のホビーオンライン限定商品だ。プラモデルは塗装や改造をしなくてもパーツを一つひとつ自分の手で組み合わせていくため、完成品は自分だけの唯一無二のものになる。これもプラモデルの醍醐味の一つだろう。そして限定キットであれば尚更だ。初めてのガンプラが限定キットであれば、思い入れはきっと深いものにある。というわけで、初めてのガンプラを「限定商品」という基準で選んでみるのも面白いかもしれない。
おすすめは「ガンダムベース」だ。ガンダムベースはBANDAI SPIRITSが運営するガンプラの公式ショップのこと。東京、福岡、新千歳空港のほかサテライト店として名古屋、京都、仙台、広島、金沢にも展開している。公式ショップだけありガンプラの品揃えはもちろんのこと、ガンダムベース限定で販売されているキットも多い。
『HGUC 1/144 ユニコーンガンダム デストロイモード NT-DパールクリアVer.』のように、クリアパーツ使用した特別感が感じられる限定キットもあるので、友人や家族がガンプラに興味があるなら一度連れて行ってみてはどうだろうか。


ガンプラのすべてが丸わかり!誕生45周年を記念したムック本「GUNPLA PERFECT MASTER BOOK」が登場
『機動戦士ガンダム』の作品群に登場する機体などを立体化してきた人気のプラモデルシリーズ「ガンプラ」が2025年7月に誕生45周年を迎えました。2026年1月31日にはメモリアルアイテムとして『PG UNLEASHED 1/60 νガンダム』が発売されるなど、45周年の熱気はまだまだ続いています。そのようなタイミングをふまえて、ガンプラを取り扱うBANDAI SPIRITSの協力に仰ぎながら製作したのが『GUNPLA PERFECT MASTER BOOK』です。
『GUNPLA PERFECT MASTER BOOK』
本書の内容は、既存のプラモデルとは一線を画す「ガンプラ」の革新的な技術解説が中心。機体各部の配色を成形だけで実現するための「いろプラ」や「システムインジェクション」といった技術をはじめ、接着剤不要で組み立てられる「スナップフィット」、ニッパーを使わずにランナー(枠)からパーツをもぎとれる「タッチゲート」などについて、該当キットを取り上げながら紹介しています。
1980年~、2002年~、2020年~、2025年以降という4つの章で構成し、それぞれの扉ページでは、28年間にわたってプラモデル開発に携わってきたBANDAI SPIRITSの担当者の逸話も。激レアなアイテムを含む45年の歴史をまとめた序章の年表も含めて、ガンプラに詳しいファンにとっても必読の内容になっています。
主に2025年以降の動きを取り上げている第4章では、話題のメモリアルアイテム『PG UNLEASHED 1/60 νガンダム』を筆頭に、『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』や『機動戦士ガンダムSEED FEEDOM』といった人気作品の注目キットなどについても開発担当者の話を交えながら詳しく解説。ガンプラの最新事情についても丸わかり。
BANDAI SPIRITS公式アンバサダーLINKL PLANET(リンクルプラネット)によるプラモデルの制作アドバイスも。プラモデルに興味があるけれど作ったことのない人や、久しぶりにプラモデルを作りたいと考えている人に役立つ情報も取り上げています。
本書の巻末には、綴じ込み式でB3サイズの特大ポスターが付録としてついています。『PG UNLEASHED 1/60 νガンダム』の精密感を実感できるキービジュアルと、格納庫や宇宙などをイメージしたビジュアルを、表面と裏面にそれぞれプリントしたレアアイテムです。プラモデルを作る部屋に飾ったり、ディスプレイしたプラモデルの背景に貼ったりと様々に活用できます。
『GUNPLA PERFECT MASTER BOOK』
©創通・サンライズ ※一部の撮影画像は開発中のものを撮影したものです ※一部の画像は開発中の設計データを使用したCGです/画像はイメージです
取材・文/峯亮佑







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