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最新AI技術でタレントを作る「次世代バーチャルヒューマン」プロジェクト、博報堂×英国AI企業で始動【PR】

2026.02.27PR

令和8年、昭和の歌姫・美空ひばりがAI技術で蘇った。 

2026年1月7・8日にBS日テレで放送された『令和に甦る美空ひばり~今日の我に明日は勝つ~』にて、美空ひばりが約37年ぶりに”出演”し、多くの視聴者から「本物みたい」「もう一度、ひばりちゃんを見られて嬉しい」といった驚きと喜びの声が寄せられた。 

この最新AIにより誕生した「バーチャル『美空ひばり』」は博報堂DYグループと、ハリウッド映画に技術が採用される先進AI企業・BRAHMA AIが共同で進める「次世代バーチャルヒューマン」プロジェクトの一環によるもの。生成AIを活用した画像生成や映像生成の可能性が模索される中、本物と見間違うほどのバーチャルヒューマンにはどのようなAI技術が背景にあるのだろうか。本プロジェクトのバーチャル美空ひばり制作監修を担当した博報堂テクノロジーズの松﨑健さんに話を伺った。

※「バーチャル『美空ひばり』』及び『令和に甦る美空ひばり~今日の我に明日は勝つ~』は、ひばりプロダクション全面協力のもと行われています。

わずか数時間の映像から精巧なAIモデルを開発 

ーー番組内では美空ひばりさんが自然な表情で話をして、スタジオを歩き、さらには歌を披露され、まるで本当に”そこにいる”かのような出演をされていました。これは一体、どのように実現したのでしょうか

松﨑:端的に申し上げますと、美空ひばりさんの「顔」と「声」のAIモデルを開発し、それをリアルタイムで映像に反映しています。

これまでもCG技術を使って人間の顔をリアルに再現する試みは世界中、さまざまな業界で行われてきました。しかし、リアルに近づけば近づくほどご存知の通り『不気味の谷』と呼ばれる一種の違和感が生まれます。

この課題を解決するために、近年では生成AIの活用が進められています。現にハリウッドでもAIモデルは使われ始めており、特殊メイクやCGではなく、AIモデルによって自分とは異なる役を演じるという試みも増えました。 我々がパートナーを組むBRAHMA AIは、この分野において世界トップクラスの実力がある企業です。彼らの技術を持ってすれば、わずか数時間の映像データからリアルなAIモデルの開発が可能です。

今回、『バーチャル美空ひばり』では、晩年の映像データから美空ひばりさんのAIモデルを開発しています。もちろん学習データを変えれば違う年代の美空ひばりさんを甦らせることも可能です。 「声」も同様です。数十分の音声データからごく自然な音声AIモデルが開発できます。さらに歌唱AIモデルを開発すれば、例えば美空ひばりさんに令和のポップソングを歌ってもらうということも可能です。

ーーAIモデルで生成した映像を合成することで、バーチャルヒューマンが出来上がるわけですか?

松﨑:その通りです。私たちの「次世代バーチャルヒューマン」は、役者さんにAIモデルで生成した映像を合成することで実現しています。『令和に甦る美空ひばり~今日の我に明日は勝つ~』では、美空ひばりさんと身長・骨格・体型が似た役者さんに美空ひばりさんのように演技をしてもらっています。AIモデルが合成しているのは顔と声だけなので、歌う様子やマイクの持ち方などから「美空ひばりさんらしくない」と気付かれたコアなファンの方もいらっしゃいました。 しかしながら、大多数の視聴者からは「まるで本物みたい」「言われてもAIだとわからない」と感じていただけたようで安心しております。AIモデルはリアルタイム映像に合わせることもできるほど精度の高いものです。「極めて写実的なお顔」と「自然で感情豊かな声」を再現したAIモデル、リアルタイムで映像生成が可能なほど高度な映像技術、この二つが揃ったことにより「次世代バーチャルヒューマン」が実現しています。理論上、学習データがあれば誰でもバーチャルヒューマン化することは可能です。

ーー身長・骨格・体型が似た役者さんを探さないといけないというアナログな点は難しいポイントになりそうですね

松﨑:そうですね(笑)。ただ映像生成技術の精度は今後さらに向上していくことが見込まれますので、その課題も次第に解消されていくと思います。また、番組の中では「時空を超えたコラボレーション」という形で、令和の歌手とバーチャル美空ひばりの共演に挑戦させていただき、新たな映像表現の可能性を示すことができました。ステージ上でのリアルな人間どうしの共演だからこそ、息の合ったパフォーマンスが実現できたと感じています。美空ひばりさんは数々の偉業を成し遂げ、今なお世代を超えて影響を与え続けている国民的なスター。恐れ多いと感じる一方で、AI技術の精度を信じていただき、偉大なスターの復活に関わる貴重なご機会をいただけたことに大変感謝しております。

博報堂DYグループは人を中心にAIの可能性を探る 

ーー「次世代バーチャルヒューマン」はテレビや映画といったエンタメ業界の可能性を広げる取り組みかと思います。あるいはAI業界にとっては生成AIの活用事例として意義があるかと思います。しかしながら、広告会社である博報堂DYグループが生成AIを活用した「次世代バーチャルヒューマン」のプロジェクトに取り組む理由は何でしょうか。

松﨑:博報堂DYグループでは「Human-Centered AI」(人間中心のAI)のフィロソフィーのもとAIの可能性を探っています。我々はAIを単なる自動化・効率化のツールとしてではなく、人間の創造性を拡張するパートナーと捉えています。「AIによる自動化」を進めるだけでなく、AIで「人の創造性」を最大化し、同質化しない新たな価値の創造が大切だと考えているんです。

「次世代バーチャルヒューマン」プロジェクトはAI×創造性の取り組みの一つです。近年の生成AIの進化により、誰でもAI映像制作ツールにプロンプトを入力して、ある程度のクオリティの映像制作が可能になった一方で、映像の同質化や一貫性の担保の難しさが課題になっていると認識しています。我々のAI映像制作アプローチは、プロンプトによる映像制作ではなく、AI合成に役者による人間味とリアルな撮影を組み合わせて、そこに映像クリエイターの創造性も加味する複雑な映像制作手法です。生成AIに人間のクリエイティビティを掛け合わせて、リアリティと一貫性を持つ優れた映像演出を実現することで、制作に関わるステークホルダーの皆様に満足していただける、プレミアムなAI映像制作をご提供できると考えています。「次世代バーチャルヒューマン」は現在、エンタメ業界での活用が中心ですが、今後、広告領域やマーケティング領域への応用も視野に入れています。

ーー広告領域での応用というのは「次世代バーチャルヒューマン」を広告やCMに起用するということでしょうか

松﨑:はい。例えば多忙な人気アスリートを広告に起用したい場合にバーチャルヒューマンを活用すれば、アスリートの貴重な時間や体力を使わずとも広告に起用することができます。それはクライアントやタレントにとっても大きなメリットになりますし、「次世代バーチャルヒューマン」で新しいCM表現の可能性も模索することができる。そして、その先にいるファンや生活者にとっても喜んでもらえるものになると考えています。

ーーなるほど。博報堂DYグループのAI戦略を具現化しているというわけですね。

松﨑:「次世代バーチャルヒューマン」に限らず、従来の“広告会社グループ”の枠を超えた、“クリエイティビティ・プラットフォーム”としてのAIの活用方法を、今後も提示していきたいと思います。

AIで事業成長を支援する専門集団「Human-Centered AI Professionals」を昨年11月に設立 

ーー博報堂DYグループは昨年、AIリソースを結集した専門集団「Human-Centered AI Professionals(HCAI Professionals)」を設置したことでも大きな話題になりました。グループ全体でのAIの取り組みについても教えてください

松﨑:昨年11月、AIを活用した新しいマーケティング施策や手法の提案で企業のビジネスを支援する専門集団として、組織横断で「HCAI Professionals」を立ち上げました。グループが持つ多様なAIソリューションに、豊富な生活者データ、各人の知見やノウハウ、ビジネスへの理解を掛け合わせ、クライアントのマーケティングや事業成長を支援するソリューションの提供を目指しています。 「HCAI Professionals」はAI推進マーケティングプロデューサーやAI活用クリエイター、AI導入支援コンサルタントなど、AIを軸に高度な専門性を発揮する人財で構成されています。 私はAI活用クリエイターとしてバーチャルヒューマンや他のAI制作プロジェクトを推進していますが、各分野のAIプロフェッショナルが集結することで、先ほどお伝えした「AIで『人の創造性』を最大化し、同質化しない新たな価値の創造」をグループ全体で推進していきます。

ーーバーチャル『美空ひばり』で、博報堂DYグループが推進するAIを使った新たな価値の創造への解像度が上がりました。「次世代バーチャルヒューマン」、そして「Human-Centered AI Professionals」の今後の活躍を楽しみにしています

松﨑:ありがとうございます。

ーーこちらこそありがとうございました

松﨑健さん
株式会社博報堂テクノロジーズ クリエイティブテクノロジスト

海外AIスタートアップとのオープンイノベーションを行うAI活用クリエイターとして、AI×クリエイティブ領域を開拓。近年はAI映像制作領域の開発や制作を担当し、最先端AI技術の海外調達~AI制作ワークフロー設計~AI映像企画制作~AIサービス開発まで幅広い業務領域に対応。ACC、海外広告賞、グッドデザイン賞など受賞多数。

取材・文/DIME編集部
撮影/木村圭二

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