私たちの日常生活に急速に普及・浸透しつつあるAI。その役割は便利なツールという枠組みを超えて、人によっては頼りになる相談相手であり、孤独を癒すパートナーであり、あるいは、恋愛対象とさえなり得るのかもしれない。
ノートンはこのほど、「2026年ノートン・サイバーセーフティ・インサイト・レポート:人工的な親密性編」の調査から、現在、または過去にオンラインで恋愛活動を行ったことがある人(オンラインデーティング利用者 )の50%が「AIとのデートを検討する可能性がある」と回答し、また、30%が「AIのパートナーは人間よりも感情面で支えになってくれる可能性がある」と考えていることを明らかにした。詳細は以下の通り。
AIが日常的に感じる「孤独感」をまぎらわす、AIは単なるサポートツールから、恋愛のパートナーへ進化
従来のリアルな社会的ネットワークの機能が弱まる中、人々は心の拠りどころをオンライン空間に求める傾向を強めている。現在、または過去にオンラインで恋愛活動を行ったことがある人の32%が「失恋後のセラピーとしてAIチャットボットを使う可能性がある」と回答した。また、AIに相談した経験がある人の63%は恋愛に関するアドバイスにおいて「人間の友人や家族よりもAIを信頼している」と答えている。
すでにAIが感情的な隙間を埋めているケースもある。15%が「つらい一日を乗り切るためにAIチャットボットに話しかける」と回答し、27%が、純粋に娯楽目的でAIチャットボットと会話する」と回答した。
現在または過去にオンラインで恋愛活動を行ったことがある人の半数が、AIチャットボットとのデートを検討すると回答。理由は以下の通りだ。
・好奇心から:20%
・現実のデートがストレスに感じる:13%
・判断されることなく理解されたい:13%
・人間と付き合うより簡単そう:18%
・デーティングアプリでのネガティブな経験から:11%
・新しいこと、実験的な体験をしたい:15%
・孤独を感じている:15%
・テクノロジーに関心があり、どこまでできるか試したい:19%
・本気ではなく、単に楽しみとして:19%
オンラインデーティングにおけるAI活用の広がり、著名人を名乗る人物からの連絡など、詐欺行為増加の実態も
現在、または過去にデーティングアプリを使用したことがある人の70%が「マッチ相手がAIを使って写真を加工したり、プロフィール文を作成していたと知ると不快に感じる」と回答した一方で、38%が「AIツールを使って実際に写真を加工した経験がある」と回答した。
AIの普及が進む中、恋愛感情を悪用する詐欺も日本で問題となっている。現在、または過去にデーティングアプリを使用したことがある人36%が、有名人や著名な公的人物を名乗る人物からSNSやデーティングアプリ上で連絡を受けた経験があると回答した。
現在、または過去にオンラインで恋愛活動を行ったことがある人の41%が、デーティングアプリのプロフィール作成を手伝うためにAIを使いたいと回答。その他の用途は、以下の通りだ。
・恋愛・交際のコーチング目的で使いたい:36%
・自分の代理としてAIにバーチャルデートをしてもらうことも検討する:30%
・別れのメッセージを書くために使いたい:33%
・写真をより魅力的に見せるために使いたい:35%
・口説き文句や会話のきっかけ作りに使いたい:35%
・駆け引きの練習に使いたい:29%
・失恋後のセラピー目的で使いたい:32%
■恋愛プラットフォームの安全性について(人とのやり取りに関して)
現在、または過去にオンラインで恋愛活動を行ったことがある人の中では、プラットフォームごとに「安心して使用できる」と答えた人の割合が異なっている。マッチングアプリだけではなく、InstagramやTikTokなどの一般的なSNSも、オンラインでの恋愛活動のプラットフォームとして活用されている実態がうかがえる。
・Instagram:46%
・Pairs:43%
・With:36%
・tapple:35%
・TikTok:33%
・Tinder:27%
・Bumble:24%
AIが日常に深く浸透し、オンラインの出会いが主流化する中、恋愛領域でも様々なトラブルに発展するリスクが増えている。今後ますます冷静な判断・プライバシー保護・適切なツールの活用が不可欠であり、個人の心理状態やAIとの向き合い方が安全性を左右する時代に突入している。
<「2026年版 ノートン サイバーセーフティインサイトレポート:人工的な親密性編」について>
本調査は、Gen社の委託によりDynata社が2025年7月31日から8月11日にかけて日本国内でオンライン実施したもの。18歳以上の成人1,000名を対象に、年齢・性別・地域で加重調整を行い、全国の実態を代表するデータとして集計している。
※本調査における世代区分は以下の通り。
・Z世代:18~28歳
・ミレニアル世代:29~44歳
・X世代:45~60歳
・シニア世代:61~79歳
出典元:ノートン
構成/こじへい







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