ドコモは2026年3月31日をもって、3Gサービス(FOMA)を終了する。3G停波によって空く周波数帯は、今後どのように活用されるのだろうか。
3G停波後のドコモに求められる〝スピード〟
ドコモが3Gに使用している周波数帯は、2GHz帯と800MHz帯の2つで、上り、下りの合計帯域幅は20MHz幅だ。通信を道路に例えるなら、帯域幅は道幅。5Gに使用されている合計帯域幅が600MHzなのと比べると20MHzは細道だが、一方で800MHz帯はプラチナバンドとも呼ばれて障害物に強く、入り組んだ地形や屋内にも電波が届きやすい。
NTTドコモ ネットワーク本部 エリアマネジメント部 エリア品質企画 見戸直樹氏によれば、ドコモでは3G停波で空く周波数帯を今後段階的に、4G、5Gへ活用していく考え。たとえば現在、800MHz帯は3Gの下りに5MHz幅、4Gの下りに10MHz幅が割り当てられている。3Gで空く5MHz幅分を4Gに割り当てれば、4Gは今の1.5倍道幅が広くなり、多くの容量のデータを通せるようになる。「800MHzしか届いていないような場所の周波数の幅が増えることで、通信速度が改善されるなど、LTEの通信品質、体感品質の向上が見込まれる」という。
総務省が公開している「令和7年度携帯電話及び全国BWAに係る電波の利用状況調査」によれば、2022年3月末にいち早く3Gを停波したKDDIは空いた800MHz帯の5MHz幅を4Gに移行中。2024年7月末に停波したソフトバンクも、900MHz帯の5MHz幅と2GHz帯の5MHz幅を4Gへ移行している。
同調査によれば、2025年3月末時点のドコモの3G基地局数は、800MHz帯が7万3631局、2GHz帯が5万3200局で、合計すると12万6831局。5Gの基地局が5万2532局なので、まだ3Gの方が倍以上多い。
ドコモは他社に比べて未だ5G基地局の比率が少ないことを指摘されているが、基地局の転用について「何局を4Gに何局を5Gにということは、まだ申し上げることができない状況」と見戸氏。「装置の制約等によって適時にはなるが、お客様の快適な通信品質に資する形で転用していく」と説明する。
KDDI、ソフトバンクでは、計画を上回るスピードで3Gから4Gへの移行を進めている。基地局の転用は人の手が必要な作業だけに一気には進まないだろうが、3G停波後のドコモに求められるのがスピードであることは間違いない。
文/太田百合子
まもなくサービスが終了するFOMA、見逃しがちな「隠れ3G端末」を持っている人は要注意!
2026年3月末に停波が迫るドコモの3G回線(FOMA)。4G、5Gに非対応の契約&端末は、3月末をもって契約終了となり、ネットワークにつながらなくなって、通話…







DIME MAGAZINE















