川崎時代の恩師・風間八宏監督が理想も、オリジナルの指導者像を目指す!
「僕は長く選手をやってきて、国見時代の小嶺忠敏先生のような教育者や日本代表の岡田さんのような勝負師、ザックさんのような外国人監督と、いろんな指揮官の下でプレーしました。モチベーターもいれば、戦術家もいましたけど、やっぱり一番印象に残っているのは、川崎フロンターレ時代の風間(八宏=現南葛SC監督)さん。個人の能力を引き出し、見る人を魅了するサッカースタイルを確立させていたので、そういう方向性を目指したいなと考えています。
日本人は名将の理論やアプローチを真似るのが得意ですけど、僕は彼らのことを学びはしますけど、やっぱりオリジナルのやり方を突き詰めたい。そういう指導者が出てこないと、日本サッカーも成功しないと思うんです。
今は日本人選手が50人、100人と欧州にいる時代になりましたけど、トップレベルで活躍している指導者は少ないですよね。かつて一緒に代表でプレーしたハセ(長谷部誠=日本代表コーチ)がフランクフルトで指導者キャリアをスタートさせ、オカ(岡崎慎司=バサラ・マインツ監督)も欧州でライセンスを取ろうと頑張っていますけど、自分もとことんまでチャレンジしたいんです」
大久保というのは、未知なる挑戦をとことんエンジョイできる人間だ。今回のスペイン移住も「失敗したらまたゼロから裸一貫でやればいい」と考えて踏み切った。そういう彼のマインドを妻の莉瑛さんも4人の子供たちもポジティブに捉えているというが、そういう家族の支えがあるからこそ、思い切ってトライできるというのも事実だろう。
「自分は守りに入る人生は好きじゃない。お金にもこだわっていないし、今はただただ目標に向かって突き進みたい。もちろん日本代表監督にも興味がありますけど、そのためにはどこかのクラブで結果を出さないといけない。まずはライセンスを取って、勝てる監督になるように頑張ります」
異国で日々、前進を続ける大久保。そのアグレッシブな姿に多くの人々が勇気づけられるはず。ここからの動向が大いに気になるところだ。(本文中敬称略)
取材・文/元川悦子
長野県松本深志高等学校、千葉大学法経学部卒業後、日本海事新聞を経て1994年からフリー・ライターとなる。日本代表に関しては特に精力的な取材を行っており、アウェー戦も全て現地取材している。ワールドカップは1994年アメリカ大会から2014年ブラジル大会まで6大会連続で現地へ赴いている。著作は『U−22フィリップトルシエとプラチナエイジの419日』(小学館)、『蹴音』(主婦の友)『僕らがサッカーボーイズだった頃2 プロサッカー選手のジュニア時代」(カンゼン)『勝利の街に響け凱歌 松本山雅という奇跡のクラブ』(汐文社)ほか多数。
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