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メルセデス・ベンツが新型「Sクラス」にNVIDIA DRIVE AVを採用したレベル4の自動運転対応アーキテクチャを搭載へ

2026.02.17

メルセデス・ベンツは、NVIDIA DRIVE AVを採用したレベル4対応アーキテクチャを搭載する新型Sクラスを発表し、AI時代に向けた自動運転の基盤を強化した。NVIDIA DRIVE Hyperionと高度な AIソフトウェアにより、安全性と信頼性を重視した自動運転機能を実現し、将来のロボタクシー運用にも対応する。両社は、Uberとの連携を通じて、プレミアムな自動運転モビリティ体験を提供し、より安全で高度な移動サービスの実現を目指している。

以下、「NVIDIAブログ」(執筆者:Jessica Soares氏)より、その内容を紹介する。

NVIDIAがメルセデス・ベンツの新型SクラスをベースにUberのグローバルモビリティプラットフォームを通じてプレミアムな自動運転を提供

メルセデス・ベンツは、140年にわたる自動車のイノベーションを記念して、自動車の安全性と、信頼性を重視して設計されたレベル4対応アーキテクチャを実現するNVIDIAの先進的な自動運転プラットフォームを組み合わせることで、AI時代のための新型Sクラスを開発した。

MB.OSを搭載し、さらに NVIDIA DRIVE HyperionアーキテクチャとフルスタックのNVIDIA DRIVE AV L4ソフトウェアが搭載される予定の新型Sクラスは、将来のロボタクシー運用に対応できるように設計されている。NVIDIA Halosシステムと、エンドツーエンドのAIおよび従来型の運転スタックの並列実行により、信頼性の高い動作を保証することで、安全第一の自動運転を実現する。

Sクラスは、ショーファー付きのプレミアムな自動運転体験を可能にする。NVIDIAが以前発表したUberとのパートナーシップの一環として、両社はUberのモビリティネットワークを通じて、これらの自動運転車を乗客に提供することを目指して協力していく。

これは、従来の自動車メーカーとAIの先駆者が協力して、顧客が期待する高い品質と安全性の基準を損なうことなく、より安全、よりスマート、より自律性の高い自動車を開発する方法を示している。

NVIDIAの創業者/CEO であるジェンスン フアン氏は、動画の中でSクラスの発表について祝福するとともに次のように語っている。

「メルセデス・ベンツ は最高の職人技と安全技術を特徴とする車づくりにより、自動車市場の基準を打ち立ててきました。5 年前、NVIDIAは メルセデス・ベンツと協力して、その伝統をAI時代に引き継ぐ取り組みを始めました」

NVIDIA DRIVE AVを搭載したレベル4対応アーキテクチャ

従来の自動運転アプローチは、多くの場合、事前に定義されたルールやよくある状況に対する学習された反応に依存している。しかし、現実世界の運転では、予測不可能な歩行者の行動から、普段と異なる道路状況、強引な割り込みまで、めったに発生しない複雑なエッジケースに数多く出くわす。

NVIDIA DRIVE AVは、安全第一のアーキテクチャを基盤とし、そうした多種多様な運転シナリオに対応できるように設計された、フルスタックの自動運転システムをメルセデス・ベンツの新型Sクラスに提供する。

NVIDIA DRIVE AVは、NVIDIA DGX システムで大規模にトレーニングされ、NVIDIA Omniverse NuRecライブラリと NVIDIA Cosmos世界基盤モデルによる高忠実度シミュレーションを使用して検証されるように設計されている。

高度な認識、計画、リーズニング技術を含むNVIDIAの広範なAI基盤上に構築されたNVIDIA DRIVE AVは、メルセデス・ベンツの車両プラットフォームとセンサー構成に合わせて調整され、量産車で確実に動作をするように最適化、検証、洗練されている。

NVIDIA DRIVE AVを使用したシステムは、既知のパターンに単純に反応するのではなく、複雑な環境を分析して複数のオプションを評価し、最も安全な結果をリアルタイムで選択することが可能になる。

現実世界のモビリティを実現する NVIDIA DRIVE Hyperion による設計の多様性

レベル4の自動運転では、安全性を左右するのは単純な冗長性だけにとどまらない。車両は、ハードウェアの故障、センサーの劣化、予期しないソフトウェアの動作が発生しても、正常に動作し続けなければならない。

新型Sクラスは、ロボタクシーとして運用できるように、センサーの多様性とハードウェアの冗長性を単一のプラットフォームに統合したリファレンス アーキテクチャであるNVIDIA DRIVE Hyperionを基盤に構築されている。

DRIVE Hyperionは、多層防御の原則に基づいて設計されている。

・冗長化されたコンピューティング:1つの処理要素に障害が発生しても動作を維持するのに役立つ
・マルチモーダルセンサーの多様性:カメラ、レーダー、LiDARにより堅牢な認識を支える
・ソフトウェアスタックの多様性:AI駆動型の意思決定と並列動作する従来の安全スタックを組み合わせることで、車両を安全限界の範囲内で動作させる

NVIDIA Halos安全システムに従って開発されたNVIDIA DRIVE Hyperionは、単一障害点を排除し、レベル4対応システムに必要な基盤を提供する。

この安全第一の耐障害プラットフォームは、主にロボタクシーやショーファー付きのプレミアムモビリティサービス向けに設計されており、現実世界の環境における高信頼かつ大規模な展開を可能にする。

AI基盤から量産対応の自律運転へ

NVIDIA Alpamayoファミリーの自動運転車向けオープンモデル、シミュレーションツール、データセットをはじめとする NVIDIAの広範なAIエコシステムにより、開発者やパートナーは自動運転の研究を前進させ、独自の自動運転ソフトウェアを開発することができる。

NVIDIA DRIVE AVでは、これらのAI機能のさらなる洗練、最適化、量産向け設計が図られている。メルセデス・ベンツ独自のセンサーおよび車両アーキテクチャとのシームレスな統合に加え、NVIDIA HalosによりAIパイプラインに厳格な安全基準を適用することで、車載グレードのハードウェアにおける信頼性の高い動作を保証する。

NVIDIA DRIVE AVは、大規模トレーニング、忠実度の高いシミュレーション、厳格な安全性検証、緊密なシステム統合を組み合わせたこの量産グレードのアプローチにより、顧客の車両でレベル2のポイントツーポイントとレベル4対応の自動運転システムの両方をサポートできる。

メルセデス・ベンツとNVIDIAは、この基盤を基に、高度なAIと安全性を重視した自動運転を路上にもたらすために、新型Sクラスのレベル4対応バージョンの提供に向けて協力していく。

本取り組みの中心となるのがNVIDIA Alpamayo。これは、安全が最優先事項であるため、車両が人間のドライバーのようにスムーズかつ自然に運転しながら、複雑な状況を段階的にリーズニングして最も安全な行動を選択できるようにする。

自動運転時代における安全技術の進化

AIが自動車のインテリジェンスにおいて中心的役割を担うようになるにつれて、「最も安全な車」の定義は進化している。現代の自動車は、衝突時の乗員保護にとどまらず、事故そのものの防止に役立つ設計が増えている。

NVIDIA DRIVE HyperionとフルスタックのNVIDIA DRIVE AVソフトウェアをベースに構築された次世代のSクラスは、安全性における メルセデス・ベンツの長年にわたるリーダーシップをAI時代にまで拡大する。そのレベル4対応アーキテクチャは、エンドツーエンドのAI運転スタックと並列実行される従来型の運転スタックを組み合わせることで、多様な多層システム設計を通じて予測可能で信頼性の高い動作を実現する。

このアプローチは、インテリジェントなアクティブ セーフティへの広範な移行を反映している。これは、メルセデス・ベンツ CLAがEuro NCAPの2025年最優秀賞に選ばれるなど、独立したテスト機関ですでに認められている流れとなる。

メルセデス・ベンツとNVIDIAは、従来の自動車メーカーと AI の先駆者が協力して、顧客が期待する職人技、快適性、品質を損なうことなく、より安全、よりスマート、より自律性の高い自動車を開発する方法を示している。

関連情報:https://www.nvidia.com/ja-jp/

構成/土屋嘉久

「CanCam」「Oggi」「Domani」などのファッション誌やサイトの編集に長年にわたり携わりながら、編集プロダクション「ADVOX株式会社」を設立。同時に、広告のクリエイティブディレクター&ライターとしても活動。近年は、DIMEをはじめとする情報誌やサイト、ラジオ番組などで、クルマや家電、美容、健康、グルメ、ファッション情報を発信。さらに現在では、クルマ好きが高じてWワークで超高級スーパーカーブランドにて車両移動する業務に携わり、毎日、フェラーリやランボルギーニ、ポルシェ、マクラーレン、アストンマーチン、マセラティ、ロータス、ベントレー、ロールスロイスなど、様々なクルマの運転を満喫中。

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