大人にも子どもにもうれしい機能性
とにかく多機能であるが、中でも子どもはもちろん大人にとっても便利だと感じた機能性は、次の3つ。
1.ガバッと開けて、視認性がいい
思い切って被せをなくしたメリットの一つが、両開きのファスナーでトップが開く仕様だ。これにより口をガバッと開くことができ、中身が一目瞭然である。通勤リュックでは一般的なつくりかもしれないが、「被せがなければランドセルではない」という思い込みがある限り、辿り着かなかった境地だろう。


また、これによりものの出し入れが抜群にスムーズ。橋本さんによると、小学校によってはロッカーの中のランドセルに教科書やノートをしまう必要があるそうだ。となると、授業のたびにロッカーからランドセルを出し、被せを開け、教科書やノートを入れ替えて、また被せを閉じて……ううっ、考えただけで手間である。一方で「ガジェタブルU」なら、縦だろうと横だろうと中身をぱっと取り出せるから、動きにむだがない。

ちなみに「小」サイズは、両開きのファスナー周りを生地で覆い、降り注ぐ雨が入り込みにくくなっているのもポイントだ。

2.多くの荷物を整理でき、見た目以上に入る
書類もノートパソコンもすっきりと収まるスクエアフォルムには、たくさんのポケットがついている。数えてみたら全部で14個もあったぞ!

「一般的なランドセルやリュックだと、下に荷物が溜まって上部がデッドスペースになりがちです。そうならないように、いろんなところに高さやサイズを変えたポケットを備えています。だから見た目以上に入りますよ」
メインコンパートメントは、A4サイズの書類やノートのほか、水筒、弁当、めがね、ペンケースなど、ここだけでも多くのものが収まる。

背面にはクッション性のあるポケット付きで、ここはノートパソコンやタブレットを入れるのに最適だ。

また、鞄の正面にも上下2つにわかれたポケットのほか、サイドポケットなどなど……。

細かく書き出したらキリがないのである!
ものの住所を決めて鞄を整理したい民にはたまらないつくりであろう。一方で、整理整頓やものの管理が苦手なタイプは「あれ、どこ行ったっけ?」と行方不明になるかもしれない。とにかく、それぐらいものが入るのだ。
さらに橋本さんはたたみかける。「荷物の量に合わせて容量を拡張できるエキスパンダブル機能も備えていますよ。少ない日はファスナーを閉じたまま、多くしたい時はぐるっと開けていただくだけです」。いや〜、ランドセルにしては多機能すぎるだろう。

<検証!出張の荷物は入るのか?>
底意地の悪い筆者は、1泊2日の出張を想定した持ち物を入れてみることにした。
いつもの仕事道具(ノートパソコン、iPad pro、ノート、筆記用具)や水筒などの持ち物に加え、最小限の着替えや洗面用具、充電ケーブルなども追加。並べてみると、まあまあある。小学生用のセカンドランドセルに全部収まるのだろうか?

と思いきや、余裕!背負ってみても、そこまで大荷物感がなく、想像以上にすっきりしている。


秤にのせてみると、重量は5.75kg。鞄自体が940gだから、約4.8kgの荷物が収まった。なんならまだまだものは入りそうだ。これなら飛行機でも手荷物で身軽に旅立てる!


つまり「ガジェタブルU」は、通学やビジネスシーンはもちろん、1泊2日程度の旅にもOK!使用シーンの広さも魅力といえよう。
3、汚れにくく撥水加工を施した、丈夫なポリエステル素材
小学生が使うことを考えると、汚れにくさや強度も気になるところである。
汚れでいえば、「ガジェタブルU」はあえて太い糸を使うことで、汚れにくく、汚れても落としやすくしているそう。
「土ほこりなどはブラシでさっと叩いていただくと落ちやすいです。もし汚れたら、タオルに中性洗剤を染み込ませたもので拭いたあと、水拭き、乾拭きをしていただくと、ある程度取れるでしょう」
橋本さんによると、この太い糸からできたポリエステル素材はカジュアルな雰囲気で、どこか柔らかな印象になるのもポイントなのだとか。


「ベースにした『ガジェタブル』は男前な通勤リュックですが、『ガジェタブルU』はカジュアルで柔らかな印象なことで、女性も使いやすいと思います。とくにベーシックな3色は、この素材感と合わせることでリラックス感が出て、学校や職場はもちろん、遊びに行く時にも、年齢性別問わずオンオフ問わず使いやすいと思います」

筆者は日頃から、デニムやスウェットなどのカジュアルスタイルが多い。しかしTPOに応じてジャケットも着る。試しに両方合わせてみたが、「ガジェタブルU」はどちらの筆者もしっかり受け止めてくれた。「ガジェタブルU」は子どものためのセカンドランドセルであり、女性も使いやすい通勤リュックと言って差し支えないだろう。

「『小』にだけラインナップしているカラフルな3色は、カジュアルな素材感と相性がよく、遠くから見てもよく目立ちます」と橋本さん。確かに、背負ったわが子が消えるまで存在感を放っていた。
では、強度は?いわゆるランドセルと同じく、長く愛せるのだろうか?
「ポリエステル素材で、一般的なランドセルよりは軽量に。なおかつ元気な子どもたちが使うことを考え、ハンドルなどはダブルステッチにして強度を増すようなつくりにしています。

もちろん素材の特性上、革のように、使えば使うほど味が出てゆくというものではありません。使用とともに、ポリエステル素材ならではのくったり感は出てくるでしょう。『ガジェタブルU』は、大人が〝今〟使いやすい鞄を求めるのと同じく、お子さんの〝今〟のライフスタイルに合わせて取り入れていただくセカンドランドセルです」
日々使う中で、子どもなら成長して鞄のサイズそのものが合わなくなるかもしれない。もしくは、「やっぱり革ランドセルがいい」と気分が変わるかもしれない。その時、その時で、心身が心地良いほうを選ぶという発想なのだ。
だからといって丈夫じゃないというわけではなく、必要十分なタフさは備えているのでご安心を!
子どもを守る機能性
ここからは、親目線で「そうそう、これこれ!」と感じた、子どもを守る機能性に注目。それは、次の2つだ。
1.子どもの体に配慮した負荷軽減設計
わが子は、持ち物が多い日はとくに「肩が痛い」と半べそをかいている。ショルダーハーネスだけで荷重を背負うランドセルは、体の中でもとりわけ肩にかかる負担が大きいからだ。また、背負う時も「よっこいしょ!」と勢いをつけて背負っており、時折「腰が痛い」と言うことも。さぞ重いんだろうなあ……と気の毒になる。
「ガジェタブルU」を見ると、背中があたる部分には荷重を受け止めるクッション性のあるバックパネル。ショルダーハーネスは、小さな体にも沿うようカーブ状に。そして、ショルダーハーネスのずり落ちを防ぐチェストベルトが付いている。

「鞄自体がしっかりフィットすることで、荷重が分散して負荷が軽くなります。お子さんの成長に合わせて調整できますよ」
登山用のリュックでもいわれるが、ショルダーハーネスやチェストベルトなどで鞄を体にフィットさせると荷重が分散し、負荷がぐっと軽くなる。これは通常のランドセルにはないポイントだ。
そこで子どもに、いつものランドセルと同じ教科書ノート、給食袋、水筒、タブレットが入った「ガジェタブルU」を背負ってもらったところ、「肩が痛くない!」と驚いていた。また、チェストベルトをしめることで、背中で鞄がブレないのも背負いやすいポイントのよう。
ちなみに大人の筆者にとっても、これらのつくりは背中や肩が楽だった。とくに持ち物が多い時は、チェストベルトを締めることで重さが軽減されたような感覚になったぞ!


2.通学時も安心・安全
「ガジェタブルU」には、鞄全体に子どもを守る工夫がちりばめられている。例えばこんなふう。
・防犯ブザーを装着できるぶら下げリング
・夜道で視認性を高める反射ワッペン
・本体背面の内側に緊急連絡先などを入れておけるクリアポケット付き
・鍵やGPS端末を取り付けられるキーストラップ

いまや防犯ブザーは小学生の必需品だ。入学時に支給される学校も多いだろう。また、電車やバスで通学するお子さんは、キーストラップに定期をつけておいてもいいかもしれない。
「ガジェタブルU」は保護者ヒアリングも経て開発されたというから、この安心感は納得だ。
【結論】「親子で使える」はガチ!
セカンドランドセルというから、子どものためのものだろうと思い込んでいたが、ところがどっこい!子どもの不満を笑顔に変え、なおかつ大人が仕事にも遊びにもちょっとした旅行にも使える多機能すぎるリュックだった。
つまり「ガジェタブルU」は、「親子で使える」というコンセプトをありのまま体現したリュックである!

2025年12月からAmazonで先行発売され、すでに好評の声が続々届いているそうだ。本格発売はこの春、3月を予定。全国の百貨店や『エース』直営店などで試着もできるので、気になる方は要チェックだ!
取材・文/ニイミユカ
「使い続ける」から「買い替える」時代へ、セカンドランドセルが注目される理由
少子化にもかかわらず、いや少子化だからこそ年々、激化している「ラン活」(子どもの小学校入学にあたり、ランドセルを選び、購入するための活動)。ランドセルのデザイン…







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