2026年7月に新しい携帯電話番号「060」が追加される。最新の番号を取得する方法や既存の電話番号への影響、新しい番号を利用する場合の課題についてまとめた。
目次
総務省は2024年12月に携帯電話番号への「060」の追加を正式に決定した。既存の番号「090」「080」「070」の枯渇に備えて、2026年7月以降、主要キャリアで順次利用が始まる予定だ。新しいものに目がないビジネスパーソンの中には新番号「060」をいち早く入手したい人も多いはず。
本記事では、「060」を入手する方法と、携帯電話番号追加の背景、私たちの生活にどのような影響があるかを解説する。

※画像引用元:総務省|電気通信番号制度|携帯電話番号への060番号の追加
携帯電話番号「060」が追加される背景
まずは携帯電話番号に「060」が追加された背景を見てみよう。
■携帯電話番号の拡大の歴史
携帯電話の電話番号が現在の形になったのは1999年、今から四半世紀以上前だ。それまで10桁だった携帯電話番号は「090」で始まる11桁(3桁+8桁)の形式に変更された。これにより携帯電話に割り当てられる番号の容量は6,000万から9,000万に増加。
しかし、携帯電話の普及率が急激に上昇したため、2002年には早くも「080」が追加された。その後も携帯電話番号への需要は高まり、2013年から2014年にかけてPHSで使われていた「070」が携帯電話用に解放されている。
■070番号の残りがわずかに
「090」「080」「070」と番号帯を増やしてきた携帯電話だが、2024年に入って再び番号の逼迫が浮上した。総務省の発表によれば、2024年9月末時点で070の残りは約530万。090と080はほぼ使い切られている。こうした番号枯渇への対応として「060」の開放が決定した。
■総務省による「060」の割り当て決定
2024年12月20日、総務省は電気通信番号計画の変更を発表した。060-1から060-9で始まる11桁の番号が、携帯電話事業者に指定可能な番号帯として加わることになる。
060番号の追加によって、新たに9,000万の番号が携帯電話用として確保される予定だ。
060の携帯電話番号はいつから、どのように使えるのか?
060の番号は、2026年7月以降、主要キャリア5社から提供が始まる。具体的な開始時期や取得方法の詳細は、今後、各社から発表される見込みだが、現時点での発表内容を見ておこう。
■2026年7月以降に順次提供開始
総務省の発表を受けて、NTTドコモ、KDDI、沖縄セルラー電話、ソフトバンク、楽天モバイルの主要キャリア5社は共同で対応を表明。各社とも「2026年7月以降に順次開始できるよう対応していく」としている。

※参考:携帯電話番号への060番号の追加について | お知らせ | NTTドコモ
「順次開始」という表現からもわかるように、全キャリアが同じタイミングで060番号の提供を始めるわけではない。具体的な開始時期は、各社の準備状況やシステム対応の進捗により異なる可能性が高い。060番号での契約を検討している人は、自分が利用中(あるいは利用予定)のキャリアからの発表を待とう。
■060番号の取得方法は今後発表予定
現時点(2026年2月上旬)では、060番号をどのように取得できるか、具体的な方法は明らかになっていない。新規契約時に自動的に060が割り当てられるのか、070との選択制となるのか、既存のユーザーが060への変更を希望する場合はどのような手続きが必要かなどは、今後の発表を待つ必要がある。
■既存の電話番号への影響はない
060番号の追加にあたって、ユーザーがもっとも気になるのは「今使っている番号はどうなるのか」だろう。現在使用中の「090」「080」「070」番号はそのまま使用可能だ。総務省の発表文書や各携帯キャリアの声明でも、「現在ご利用いただいている携帯電話番号は継続してご利用いただけます」と明記されている。
携帯電話番号の割り当ての仕組み
携帯電話番号は、総務省の電気通信番号計画により管理されている。意外に知られていない割り当ての仕組みについて見ていこう。
■携帯電話番号を管理する「電気通信番号計画」
日本における電話番号の割り当ては、総務省が定める「電気通信番号計画」に基づいておこなわれる。
携帯電話はこれまで「090」「080」「070」の番号帯が割り当てられてきた。一方、固定電話やIP電話など他の通信サービスにも専用の番号帯が設定されている。たとえば、IP電話の割り当て番号帯は「050」という具合だ。
このように番号帯を用途別に区分することで、かかってきた電話番号を見れば、携帯電話からか、固定電話からか、あるいはIP電話からかが、ある程度判別できる。
■060の次の番号帯はどうなる?
携帯電話番号に060が追加されたことで、当面の番号枯渇問題は解消される見通しだ。しかし、将来的に060番号も使い切られる日がくる可能性はある。その時に、どの番号帯が携帯電話用に開放されるかは、現時点では未定だ。今後の番号需要の動向を見ながら適切な時期に発表されることになるだろう。
060の携帯電話番号をめぐる課題と展望

携帯電話番号に060が追加されることで新たな選択肢が増えるが、課題はないのだろうか?060番号のメリット・デメリットを見てみよう。
■060のメリット:携帯電話番号枯渇問題が当面は解決
まずは060が追加されたことで携帯電話番号の枯渇問題が解決したのは大きなメリットだ。利用者はもちろん、携帯電話業界全体にとっても重要な意味を持つトピックスと言えるだろう。
NTTドコモモバイル社会研究所の調査によれば、携帯電話を2台以上持つユーザーは増加傾向にある。従来の「090」「080」を主回線、「060」をサブ回線といった使い分けがしやすい点もメリットと言えそうだ。
■060のデメリット1:認知度の低さから生じる懸念
一方で、これから追加される060が社会に浸透するまでは、一定の時間がかかると見られる。長年使われてきた090や080の番号に比べて追加当初の060は「携帯電話の番号」と認識されにくく、見慣れない番号からの着信を避ける人が出てくる可能性もある。
ただし、同様の懸念があった070も現在は広く受け入れられている。060番号も時間の経過とともに携帯電話番号として社会に浸透していくはずだ。
■060のデメリット2:システム対応上の課題
Webサイトの会員登録フォームや各種オンラインサービスでは、電話番号の入力欄に制限が設けられている場合がある。060番号に対応していないと入力エラーが発生する可能性が考えられる。同じく企業の顧客管理システムや予約システムなどでも060を正しく認識できるようアップデートが必要になる可能性が考えられるだろう。
企業やサービス事業者は自社システムの対応状況の確認が、ユーザー側は060番号を取得した場合に一部サービスで一時的な支障が出る可能性があることを理解しておく必要がある。
※情報は万全を期していますが、正確性を保証するものではありません。
文/長尾尚子
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