
スマートリングが面白い! なぜ面白いかというと、これほど多様性に富んだ製品もないからだ。
キャッシュレス決済に特化した製品もあれば、アスリートによる利用に特化した製品、そして一般的な生活を送る人のヘルスケアに特化した製品も売られている。スマートフォン、スマートウォッチ、そしてそれ以前の時代に我々のズボンのポケットに入っていた折りたたみ式携帯電話は、いずれも機能の「出尽くした感」が否めなかった。しかし、スマートリングにはどういうわけか「先天的な多様性」が備わっている。この「先天的な多様性」という表現が妥当かどうかはまた別の話であるが——。
今回は、『RingConn』の第2世代型が届いたのでそれを試していきたい。
ウォーキングも「立派な運動」
ライターの仕事は、取材でもない限りは「座り仕事」である。
1記事書き上げるのに数時間。その間は、ただただ座っている。たまに立ち上がって散歩をしたりもするが、それ以外の身体的アクションは一切ない。「あの人は本当に仕事をしているのか?」と言われてしまうのがライターである。
それが健康に良いか悪いかと言われたら、どう贔屓目に見ても「良い」とは言えない。
そうしたことは、頭では分かっている。しかし同時に、ウォーキングで得られる運動などたかが知れているのではないか……と思ってしまうのだ。このあたり、若い頃は格闘技三昧だった男の悪い思考である。
結果、ウォーキングすら億劫になってしまう。典型的な悪循環だ。
だが、実はウォーキングによる運動は馬鹿にはできず、30分でも歩けばまとまったカロリーを消費できると分かればどうだろうか? RingConnは、まさにそのような「日常的な運動による消費カロリーを可視化する」ガジェットである。
筆者はこのRingConnを、1週間使用してみた。下の写真のように、左手中指に装着し続けたのだ。
徒歩+立ち読みで200カロリーを消費!
RingConnは装着者の運動記録を取得し、それを専用アプリに反映する。下はある日の筆者の一日における消費カロリーである。
この日は特に、運動らしい運動は一切しなかった。しかし、17時30分から18時までの消費カロリーが異様に突出しているのは、この時刻に静岡市街地を歩いたからだ。本屋で立ち読みしたことを覚えている。
基礎代謝を含めると、僅か30分で222カロリーを消費。これは大きい!
単純計算だが、同じ運動をあと3回行えば900カロリー近くを消費できるということになる。人によってはそれがダイエットのきっかけになるだろうが、何より最低限の体力と脚力を維持するためにはこまめなウォーキングは欠かすことができない。
それだけ、現代人は歩かなくなったという意味でもある。
指輪故の「異物感」のなさ
もちろん、RingConnは能動的なワークアウトのモニタリングにも十分活用できる。
下は筆者が実際に運動した日の消費カロリーだ。

11時台に消費カロリーが突出し、600カロリーにまで達している。これは近所をジョギングしたためだ。また、この日の18時台には水泳にも行ったため、かなり多くのカロリーを消費することができた。結果、1日の消費カロリーは3.700カロリーに到達。

仮に、土日に4,000カロリーを消費できるだけのワークアウトを行えば、それだけで随分見違える身体になっていくはずだ。そうしたおぼろげなイメージを立てることは非常に重要で、そのためにはガジェットの力を借りて1日の行動・運動を数値化するのが一番である。
これは医療機器ではないため、算出される数字に医学的な説得力があるわけではない点には注意が必要だ。が、それでも参考値を算出してより健康的な日常生活のヒントとして活用することは、「人間が歩かなくなった時代」においては大きな意義があるはずだ。
その上で、RingConnは商品名の通り指輪型ガジェットである点も敢えて強調しておきたい。指輪故に 、装着時の「異物感」があまりない。
これが腕時計であれば、正直「24時間も装着できるか!」という話になってしまう。睡眠モニタリング機能を備えているスマートウォッチもあるが、それをずっと手首にはめた状態で気持ちよく睡眠を取れるかというと……やはり難しいものがある。故に、スマートウォッチとは基本的に「ガチのワークアウトの時に装着するもの」なのだ。
日常シーンの運動をモニタリングするというのなら、やはりスマートリングに限る。
RingConnの「付加価値」
スマートリングの弱点を挙げるとするなら、「購入前にサイズ合わせをしなければならない手間」である。
スマートウォッチであれば、恐らくよほどのことがない限りは「ベルトが手首に回らない」などということはないだろう。が、スマートリングは自分の指に合うサイズを確実に選ばなければならない。故に、スマートリングは基本的に店頭で購入したほうがベター。
ただし、RingConnの場合は事前に無料のサイジングキットを発送してくれる。6から14までのサイズのプラスチック製サンプルが用意され、筆者はその中の13を選んだ。筆者の手の指は、かなり太くて短いのだ。
そうした配慮がある点も、ここでしっかり記述しておくべきだろう。
価格は公式販売サイトでは5万2,800円。貧乏人の筆者の目から見れば、お世辞にも安価とは言えない。が、物を買う上で最も重要なのは絶対的な数字としての価格ではなく、物の中に含まれる付加価値だ。
自分が1日の中でどれだけの運動をしているのか。たとえ大まかな数値だとしても、それが算出されていれば「生活の見直し」ということもできるようになる。RingConnの付加価値は、まさにそこにあるはずだ。
【参考】
RingConn
文/澤田真一
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