2026年3月末に停波が迫るドコモの3G回線(FOMA)。4G、5Gに非対応の契約&端末は、3月末をもって契約終了となり、ネットワークにつながらなくなって、通話もデータ通信もできなくなる。
ドコモでは対応端末への買い換えを促す“巻き取り”を行っているが、現在の状況はどうなっているのか。
3Gからの移行は順調?
NTTドコモ コンシューマサービスカンパニー マーケティング推進 営業推進 担当課長 小疇 伸氏によれば、2025年9月時点の3G契約数は350万で、その多くが法人契約だ。個人の契約者は約50万。ドコモではホームページや店頭での告知に加えて、DMや電話、訪問など様々な手段を用いて、ここまでにほぼすべての3G回線の契約者へアプローチしたという。
乗り換えにあたっての懸念点として寄せられた、①端末が高い、②料金が高い、③スマホの操作が不安、④ショップへ行くのが面倒といった声にも対応。
①については、従来と同じ折りたたみケータイ型のDIGNOケータイや「らくらくホン」、「AQUOS wish4」や「Galaxy A25 5G」といった機種が、3Gからの乗り換えの場合、ほぼゼロ円で購入できるほか、5.5万円のクーポンも送付されている。
②に対しては音声通話がメイン用途のユーザーに向けて、月額980円で1GB、かつ5分以内の国内通話が無料の「はじめてスマホプラン」を提供。実際に9割近くがこのプランを選択しているという。
また③の対策として、「あんしん店頭サポート」や「あんしん遠隔サポート」で使用できるポイントを進呈。④の声を受けて、郵送で契約変更ができる施策も展開されている。

ドコモは3G巻き取りに関する説明会を開催。個人契約者の移行状況について解説した
ドコモによれば、巻き取りのための施策が強化された2024年度下期以降は、半期ごとに乗り換えるユーザーが1.6倍増というペースで移行が進んでいる。他社もこの機を狙ってキャリアの乗り換えを促すキャンペーンを展開しているが、「ポートアウトは軽微」と小疇氏。乗り換えの懸念点を払拭する施策の効果もあり、「ドコモの中で移行いただいている」という。それでも動かないユーザーには、3月に書留で最終案内のDMを送付する予定だ。
300万契約が残っている法人にも、停波になることはすでに伝わっているという。NTTドコモビジネスに巻き取り状況を確認したところ、「3G回線をご利用中のお客様には個別にサービス終了のご案内を実施し、終了後のご意向を伺っている」と返答があった。3G回線を使用する各種IoT機器についても、機器やシステムの更新のタイミングにあわせて4G、5Gサービスへの乗り換えを案内済み。「お客様のご意向を確認しつつ、システムベンダーなどとも連携をして、後継サービスへの円滑な移行に向けた検証環境の提供など、各種サポートを実施している」としている。
見落としがちな「隠れ3G端末」とは?
自社の契約については、個人、法人ともほぼアプローチできているとする一方、ドコモでは把握しきれていないのが、MVNOの契約だ。3G契約の巻き取りは各事業者が実施しているが、MVNOには多様な契約形態が存在する。ひょっとしたらあなたの周りにも、まだうっかり見落とされている「隠れ3G端末」があるかもしれない。
法人向けならたとえば、太陽光発電など様々な機器や施設の遠隔監視をはじめ、防犯カメラ、緊急通報システム、カーナビやカーテレマティクス(車両管理)、自販機の在庫管理、レジなどの決済システム、デジタルサイネージ、検量メーターなど。個人向けなら、見守りカメラやセンサーを用いた見守りシステム、GPSトラッカーなど、まだまだ意外なところに3G回線が使われている可能性はある。

ドコモによれば巻き取りは順調で、3月末時点での残存3G回線契約は、全契約数の0.5%未満となる見込みだ。わかっていて放置しているという人もいるかもしれないが、知らない間に身の回りの端末がそんなとりこぼしのひとつなってしまわないように、今一度、周囲を見渡してみたい。
取材・文/太田百合子
KDDIは既に2022年に終了したほか、一部エリアを除いたSoftBankの終了時期も近づいてきた携帯電話の3Gサービス。 というわけで、MMDLaboが運営す…







DIME MAGAZINE













