数年前に世間を賑わせた大手中古車販売会社の不祥事。この事件を機に、中古車買取業者への不信感を抱くようになったという人も多いのではないだろうか?
リセールバリュー総合研究所はこのほど、全国の自家用車保有者464人を対象に「中古車売却・買取査定に関する意識調査」を実施し、その結果を発表した。
中古車買取業者を「信頼できる」は約7割 約3割が「不安・不信」を抱えたまま利用

調査によると、中古車買取業者(査定)を「とても信頼できる」「ある程度信頼できる」と回答した人は合わせて71.4%となり、全体の約7割が一定の信頼感を持っていることがわかった。一方で、「あまり信頼できない」「まったく信頼できない」と回答した人も28.6%にのぼり、買取査定に対して不安や疑念を抱いている層が決して少なくない実態が浮き彫りになった。
買取査定で半数以上が“不信感”を経験 最多は「後出し減額」、説明不足への不満も顕著
調査によると、中古車の買取査定経験者のみを対象にすると「何度もある」「数回ある」と回答した人は合わせて55.1%となり、半数以上が何らかの不信感を抱いた経験があることがわかった。買取査定が生活者にとって不安を感じやすい取引である実態が浮き彫りになった。
不信感を抱いた理由を見ると、最も多かったのは「後出しで減額された」(40.4%)で、以下「査定額の根拠が不明確」(39.7%)、「相場より明らかに安いと感じた」(30.8%)、「手数料・条件などの説明が不十分だった」(30.1%)が続いた。金額そのものだけでなく、説明の透明性やプロセスへの納得感が欠けていることが、不信感につながっている様子がうかがえる。
約半数は「信頼できた買取体験」も経験 鍵は「相場開示」と「査定理由の丁寧な説明」
調査によると、「この対応なら信頼できる」と感じた中古車買取の体験が「ある」と回答した人は52.3%と、不信感を抱いた経験が多い一方で、約半数が“信頼に足る対応”も実際に経験していることがわかった。
信頼できた理由を見ると、最も多かったのは「相場情報を開示してくれた」(54.1%)と「査定額の理由を丁寧に説明してくれた」(53.4%)となった。続いて「即決を迫らなかった」(35.8%)、「他社比較を認めてくれた」(35.1%)が上位に挙がり、価格の高さそのものよりも、判断プロセスの透明性や顧客に委ねる姿勢が、信頼につながっていることがうかがえる。
中古車相場はわからない、でも損はしたくない 6割超が“下落不安”で売却判断に影響
調査によると、中古車の相場動向やトレンドについて「よく知っている」と回答した人は8.0%にとどまり、「なんとなく知っている程度」(24.6%)、「ごくたまに調べる程度」(20.7%)を含めても、十分に把握できているとは言い切れない層が多数派であることがわかった。特に「まったくわからない」と回答した人は46.8%と、約半数が相場情報をほとんど掴めていない状況だ。
一方で、「相場が下がるかもしれない」と思うと売却判断に「かなり影響する」「多少影響する」と回答した人は64.5%にのぼり、相場を正確に把握できていない状況でも、価格下落への懸念だけは強く意識されているという、情報と心理のギャップが浮き彫りになっている。
2026年の中古車相場、「正直わからない」が最多 物価上昇や世界情勢への不安が背景に
調査によると、2026年の中古車相場について「正直わからない」と回答した人が40.7%と最も多く、先行きに対する不透明感が強いことがわかった。一方で、「横ばいだと思う」(26.9%)、「上がりそう」(25.9%)と見方が分かれる結果となっており、生活者の間で相場観が定まっていない状況がうかがえる。
そう考えた理由を見ると、「正直わからない/直感でそう思った」(42.9%)が最も多く、明確な根拠を持たないまま判断している人が多い実態が浮き彫りになった。以下「物価上昇の問題」(30.8%)、「世界情勢の問題」(16.2%)が続き、個人の感覚に加えて、経済環境や社会情勢への不安が相場予測に影響している様子がうかがえる。
自分のクルマの価値、「把握していない」が約6割 査定額は“想定より低い”が約4割
調査によると、自分のクルマのリセールバリュー(残価)を「正確に把握している」と回答した人は9.1%にとどまり、「だいたい把握している」を含めても34.3%となった。一方で、「あまり把握していない」「まったくわからない」と回答した人は65.7%にのぼり、約3人に2人が自分のクルマの価値を十分に把握できていない実態が明らかになった。
また、実際に査定を受けた経験がある人に限ると、「想定より低かった」と回答した人は38.5%と、「想定より高かった」(14.4%)を大きく上回った。事前の認識と実際の査定額との間にギャップを感じる人が少なくないことがうかがえる。
自動車を売る時、最も重視するのは「価格」 一方で「透明性」や「誠実な対応」も重視
調査によると、次にクルマを売る際に最も重視したいポイントとして最も多かったのは「価格の高さ」(36.4%)となった。やはり中古車売却においては、少しでも高く売りたいという意識が最優先されていることがわかる。
一方で、「査定の透明性」(20.0%)や「営業姿勢や対応の誠実さ」(11.9%)、「手続きの簡単さ」(10.8%)、「相場情報が事前にわかること」(10.8%)といった回答も一定数を占めており、価格以外の“納得感”や“安心感”を重視する層も少なくない結果となった。
<調査概要>
実施内容:中古車売却・買取査定に関する意識調査
調査対象:男女464人(男性:226人/女性:238人)※自家用車の保有者に限定
集計方法:インターネット調査(サーベロイド社)
調査期間:2026年1月9日
出典元:リセールバリュー総合研究所
構成/こじへい







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