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トランプ大統領が次期FRB議長にケビン・ウォーシュ氏を指名、2006年にタカ派で史上最年少理事に

2026.02.04

米連邦準備理事会(FRB=Federal Reserve Board of Governors)は、中央銀行に相当する連邦準備制度の統括機関であり、理事7人によって構成される。理事の任期は14年で、この理事から議長・副議長が4年の任期で、上院の助言と同意を得た大統領によって任命される。

2026年1月30日、トランプ大統領が次期FRB議長にケビン・ウォーシュ氏を指名したというニュースが報じられた。この人事は市場に、そして今後の金融政策にどのような影響を与えるのか。

三井住友DSアセットマネジメント チーフマーケットストラテジスト・市川雅浩氏から分析リポートが届いたので概要をお伝えする。

ウォーシュ氏は2006年に史上最年少でFRB理事に就任、当時はタカ派とされ量的緩和を懸念

トランプ米大統領は1月30日、米連邦準備理事会(FRB)の次期議長にケビン・ウォーシュ氏を指名すると発表した。ウォーシュ氏は、米ニューヨーク州生まれで、スタンフォード大学とハーバード法科大学院を卒業後、モルガン・スタンレーでの7年間の勤務を経て、2002年2月にジョージ・W・ブッシュ大統領の行政チームに参加。その後、2006年2月には史上最年少となる35歳でFRB理事に就任した。

2008年9月の米証券大手リーマン・ブラザーズ破綻を機に発生した金融危機では、ウォール街の人脈を生かし、金融機関の救済などで重要な役割を果たした。

理事在職中の政策スタンスはタカ派とされ、バーナンキ議長(当時)が推し進めた大規模な量的緩和(QE)に懸念を強め、2011年3月に理事を辞任している。

そんなウォーシュ氏は現在、スタンフォード大学フーバー研究所の特別客員研究員および同大学経営大学院の講師を務めている。

■最近では、FRBの大幅なバランスシート縮小によりインフレが抑制され一段の利下げが可能と主張

ウォーシュ氏は2025年11月の米紙ウォール・ストリート・ジャーナルへの寄稿で、米国経済は技術革新と経済政策によって強く成長しているが、FRBがその恩恵を阻害していると述べ、FRBを批判した。

寄稿では、FRBがなすべきこととして、

(1)低成長・高インフレの予測を破棄すること、
(2)肥大化したバランスシートを大幅に縮小すること、
(3)米国の金融規制を緩和すること、
(4)国際的な銀行規制から脱却すること

が挙げられていた。

また、ウォーシュ氏は、インフレについて、過剰な賃金の上昇や消費の増加など、景気の過熱によって引き起こされるものではなく、政府の行き過ぎた支出や通貨供給によって生じるものであると述べている。

そのため、特に(3)について、FRBが肥大化したバランスシートを大幅に縮小して、過剰な流動性を市場から吸収すれば、インフレが抑制され、さらなる利下げの余地を作り出すことができると主張している。

■同氏がハト派姿勢を明確にして議長に就任しても、FOMCの利下げバイアスが強まる恐れは小さい

市場では、ウォーシュ氏がバランスシートの縮小を主張していることから、他の候補者ほど金融緩和に積極的でないとの見方もあり、1月30日の米金融市場は株安、ドル高で反応、10年国債利回りも一時上昇する動きがみられた。

ウォーシュ氏のFRB議長就任までのポイントを図表1にまとめたが、改めて金融政策について上院でどのような見解を示すのかが注目される。

なお、2026年のFOMCで投票権を持つ12名は図表2のとおり。仮に、ウォーシュ氏がハト派姿勢を明確にし、ミラン理事(1月任期満了)の後任を経てFRB議長に就任、パウエル議長が5月に任期満了で退任、新たなハト派の理事が就任となれば、ハト派は4名になる。

それでもFOMC全体としては、依然バランスの取れた陣容と判断され、利下げバイアス(偏り)が強まる恐れは小さいとみている。

関連情報
http://www.smd-am.co.jp

構成/清水眞希

@DIMEはサイトローンチ時より編集業務に携わる。現在は雑貨や家電、オーディオなどの新製品に加え、各種の社会調査・統計、話題の新スポットからイベント情報などを担当。信条は正確さとわかりやすさ。最近の趣味は日付が変わる時刻のウオーキング。

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