2026年はスタートから解散総選挙が決まるなど、昨年以上に先行きの見通しが難しい年になりそうだ。そういった年だからこそ、「今年はどう動くのか」もしくは「生活者の空気感は上向くのか」などの消費トレンドを早めにつかみたいと考えているマーケティング担当者は多いだろう。
生活者を中心にしたマーケティング支援事業を提供しているネオマーケティングは、全国の10代から70代の男女に「2026年のトレンド」をテーマにインターネットリサーチを実施して、その結果を公開した。
この調査では、「2026年、不安に思う事柄」、「消費の考え方」、「お金を使いたい項目」、「現在、利用しているIT機器/2026年利用したいIT機器」、「現在、利用している生成AI/2026年利用したい生成AI」などを聴取しており、年代や性別で異なる“期待と不安の濃淡”や生活者が選び取ろうとする支出領域、情報・テクノロジーの向き先などを見渡せる情報になっている。
2026年の期待度は「どちらともいえない」が最多回答
2026年の期待度は、全体では「楽しみ」と「どちらかというと楽しみ」を合わせたポジティブ層が45.3%と前向きな回答が多かったが、単独項目では「どちらともいえない」が37.8%で最多だった。年代別では、「楽しみではない」と「どちらかというと楽しみではない」を合わせたネガティブ層は、男性40代(27.0%)と50代(25.0%)が突出していた。
さまざまな値上げで生活費が上昇傾向にあるなかで、特に中年男性は住宅ローンや教育費といった固定支出が重なりやすく、職場でも成果やマネジメントの責任が増える時期なので、収入は伸びにくいのに負担が増える感覚が期待を下げている可能性がありそうだ。
10代から20代は、女性のネガティブ層が13.7%と比較的低かったが、男性の方が19.3%と高めになった。女性のポジティブ層は58.8%と年代別最多で、女性の若年層は前向きさが相対的に強い結果になった。
2026年に不安に思う事柄は物価高と自分の健康がトップ2
2026年の不安は、「物価高」(48.4%)と「自分の健康」(47.7%)が他項目を大きく引き離してほぼ並んでトップだった。「収入や資産価値の低下」への不安を「物価高」への不安が上回っており、2026年は景気観そのものよりも毎日の支出がどれだけ増えるかが購買判断を左右しやすい状況といえそうだ。
女性は、10代~20代の時点で「自分の健康」(38.2%)と「物価高」(41.2%)が拮抗しており、すでに健康が上位なのも注目点といえる。男性の20代は「自分の健康」が23.7%に対して「物価高」が31.6%で、健康は相対的に下がっている印象だが、女性は30代が49.0%、40代が50.0%、50代が49.0%と高水準で、健康不安が早く立ち上がって長く続く形になっていることもわかった。
女性は、ホルモンバランスやメンタルの波、睡眠・冷えなどの体調の変化を日常的に自覚しやすく、妊娠・出産の可能性、働き方の変化などの将来のライフイベントも含めて「今のうちに崩したくない」という意識が早期に芽生えやすいためとも考えられる。
2026年は価格によって“節約志向がベース”
消費の考え方では、どちらかというと品質よりも価格+品質よりも価格と考える「価格寄り」が56.1%で半数を超える結果になった。価格上昇による“節約志向がベース”の年になりそうだ。一方で不安に思う事柄で物価高不安が高かった女性70代は、価格より品質+どちらかというと価格より品質という「品質寄り」が61.0%と逆に強く、値上げは気にしつつも食や日用品は慣れたものや安心できるものを外したくない層と考えられる。
若年層は総じて価格寄りだが、特に男性の10代から20代は「品質よりも価格を重視する」が36.8%で突出しており、女性の10代から20代の21.4%より“最安・割安”を優先しやすい傾向があった。
ちなみに2026年にお金を使いたいと思う項目については、次のような結果になった。
全体では「食料品・飲料」(31.9%)と旅行(31.1%)がトップ2で、生活必需と体験への支出意欲が同居する結果になった。「預貯金」(20.7%)や「投資」(18.6%)もある程度の割合を占めており、使うだけでなく備える姿勢も特徴といえそうだ。「投資」は、男性の30代が36.0%で最多、男性40代も29.0%と高く、30代から40代の現役の中核世代は、資産形成への関心が高くなっていた。
若年層は、10代から20代女性では「趣味・推し活」(38.2%)が突出しており、趣味やコミュニティを軸にした支出が多かった。「衣類・ファッション」も39.7%と高かった。自由記述では、食料品・飲料に関しては「国産牛を買う」や「健康にいい食材やおやつ、飲料」など値上げ局面でも質と体調管理を落としたくない意見が挙がっていたという。
IT機器の利用ではスマホやノートPCが低下
「現在、利用しているIT機器」と「2026年、利用したいと思うIT機器」を比較すると、「スマートフォン」は現在の利用の88.4%から2026年の利用したい希望は68.0%、「ノートPC」も現在の利用の55.3%から利用したい希望が42.9%と大きく低下している。
この結果は、「実際には使っているが、これ以上デバイスに時間を取られたくない/優先度を下げたい」と考える層の増加傾向が考えられる。ゲーム機の『Nintendo Switch 2』は現在の利用が5.5%で利用したい希望が8.0%とやや上昇しており、汎用デバイスは抑えつつも、娯楽は専用機で楽しみたいと考える人は存在している。
現在利用している生成AI、女性の10代から20代は『ChatGPT』中心
現在の利用している生成AIと2026年に利用したいと思う生成AIについて比較すると、全体では『Chat GPT』が28.1%から29.2%、『Gemini』が16.5%から17.7%、『Microsoft 365 Copilot』が5.9%から7.9%と微増といった印象になった。
年代・性別では、女性の10代から20代は『Chat GPT』が52.7%で突出しているが、2026年に向けて『Microsoft 365 Copilot』が現在の利用の3.8%から利用したいが7.6%など周辺にも関心が広がっている。60代、70代の男性シニア層では『Chat GPT』が60代が24.0%から26.0%、70代が21.0%から28.0%になるなど、年齢が高くても関心が高まっている。
情報収集源ではテレビ番組/テレビCMが最多
普段の情報収集源に対する質問では、「テレビ番組/テレビCM」が63.5%で最多だった。それに「ニュースサイト・ニュースアプリ」(41.9%)、「インターネット上の広告」(32.2%)が続いた。2026年に活用したいと思う情報収集源は全体的に縮小傾向だが、特に「テレビ番組/テレビCM」は49.2%と大幅な縮小がみられた。
「インターネット上の広告」も19.5%まで縮小している。グラフには掲載されていないが、「特にない」は12.7%から19.9%に増えている。この結果は、情報摂取の抑制ムードが強まっているともいえそうだ。だが、「ニュースサイト・ニュースアプリ」は現在の利用の41.9%から利用したいが39.7%と微減で、短時間で要点がつかめる媒体や情報収集源は、まだニーズがありそうだ。
『2026年のトレンド調査』概要
調査対象:全国の10代~70代以上の男女
調査実施日:2025年12月19日~2025年12月21日
有効回答数:1245名
調査方法:ネオマーケティングが運営するアンケートシステムを利用したWEBアンケート方式で実施
出典:ネオマーケティング
構成/KUMU







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