バレンタインのシーズンがやってきた。日頃お世話になっている方へのプレゼントを検討している方も多いことだろう。
しかし、“バレンタイン=チョコレート”というのもベタ過ぎはしないだろうか?
「ユニークなプレゼントで他の人に差をつけたい」、「甘いもの好きではない方に何をあげたらいいだろう」、「健康的なプレゼントをあげたい」そんな想いを抱える方にオススメのものがある。
それがかまぼこだ。数年前から筆者はかまぼこ業界のバレンタイン商品が気になっており、実際にプレゼントしたり自分用で食べたりしている。
バレンタイン×かまぼこがアツい理由
バレンタイン商品に期待されることのひとつとして、見た目の可愛らしさがある。せっかくならバレンタインに相応しいデザインのキュートな物をプレゼントし、渡す方ももらう方もバレンタイン感を味わいたいではないか。
バレンタイン×かまぼこ界隈は、そこを上手くクリアしているように感じる。かまぼこはそもそも縁起物でもあるため、バレンタインをお祝いするという意味でも贈り物としてピッタリだ。
さらに、かまぼこの強みは魚由来のタンパク質が主な成分であり、脂質、糖質は少なめというところ。
バレンタインを送る相手によっては、甘い物がそんなに得意ではないこともある。特に健康を気にする世代や、体型を気にしている方などは、チョコレートを始めとする甘い物を控えている場合もある。かまぼこはそういった部分をクリアしているのだ。
このようなさまざまなポイントから、バレンタイン×かまぼこはアツいと感じる。
小田原の老舗「鈴廣かまぼこ」もバレンタイン商品を提供

小田原に本社がある「鈴廣かまぼこ」は、慶応元年(1865年)創業の歴史あるかまぼこ店だ。鈴廣かまぼこもバレンタイン向けの商品を展開している。
香ばしい焼き目をつけたハート型の焼きかまぼこに「心焦がして」というネーミングを合わせたユニークなものや、切っても切っても断面にハート型が現れる板付け蒸しかまぼこなどだ。
このようなバレンタイン向けの商品は、約20年前から販売しているという。どのような経緯で販売に至ったのだろうか?鈴廣かまぼこ 広報担当 松元恵莉氏に話を聞いた。
「バレンタインという行事を、贈りものを通じて気持ちを伝える機会と捉え、甘いものに限らない贈りものの提案ができないかと考えたことがきっかけです」(以下「」内、松元氏)
バレンタイン向けのかまぼこ商品は可愛らしいデザインが多い印象だが、かまぼこは造形しやすかったりするのだろうか?
「かまぼこは、すり身という素材の特性から自由に形を表現しやすく、形やデザインで遊び心を表現しやすい食品でもあります。ハートモチーフなど、バレンタインらしい要素を取り入れることで、贈りものとしての楽しさや特別感を感じていただける商品づくりを目指しました」
鈴廣かまぼこではバレンタイン以外にも、イベントや季節などを反映した商品のラインナップが豊富だ。
日本の季節行事や四季の移ろいをテーマにした「歳時記」シリーズでは、一年を通して、その時季ならではの行事や風景を、かまぼこの造形や色合いで表現している。
「歳時記シリーズに入る『細工蒲鉾』は、国家資格をもつかまぼこ職人が一つひとつ手づくりで仕上げる、まるで和菓子の練りきりのような繊細な色遣いや造形が特徴の商品です」
具体的には、めびな・おびな・菱餅をかたどった「ひなまつり」スイカ・花火・金魚で夏の情景を表現した「夏まつり」など、行事や季節ごとに異なる意匠を取り入れているという。

鈴廣かまぼこのバレンタイン向け商品は、甘いものが苦手な方への贈り物としてはもちろん、食事やお酒と一緒に楽しめるものを贈りたいという理由で選ばれることも多いんだとか。
「バレンタインギフトの幅を広げる提案としてご好評いただいております。『おつまみとして楽しめるのが新鮮』といった声もあり、箱根ビールと組み合わせて贈られる方もいらっしゃいます」
香川の老舗「熊野蒲鉾店」のバレンタイン商品

香川県高松市にある熊野蒲鉾店は、大正時代から続き創業百余年になる老舗のかまぼこ店だ。熊野蒲鉾店でもバレンタイン向け商品を展開している。
「ありがとう」「ほんのきもちです」などのメッセージが入ったハート型のかまぼこや、いろとりどりのハートのかまぼこにうずらの卵が入っているものなど可愛らしいラインナップだ。
熊野蒲鉾店5代目の熊野雄太氏に話を聞いた。バレンタイン向けの商品はいつごろから考案・販売されていたのだろうか?
「1995年には販売していました。当時、小学生でしたが、ホワイトデーのお返しにハートのかまぼこを贈った記憶があります」(以下「」内、熊野氏)
かまぼこという食べ物は年末から正月に多く食べられるものである。もっとかまぼこを食べてもらう機会を増やしたいと考え、バレンタイン商品の発売に至ったとのことだ。
かまぼこの造形は簡単なものではないと熊野氏は説明する。
「蒲鉾のもととなる“魚のすり身”はゲル状で、時間が経つと形が流れてしまいます。また、時間の経過とともに硬直してきます。ケーキのようなデコレーションもクリームよりも粘度が高く硬いため、細かい細工を施すには熟練の技術が必要です」

そのような制約の中で技術と工夫を凝らし、様々な細工蒲鉾を作っているのだという。
バレンタイン向け商品への反響はいかがなものだろうか?
「ありがたいことに毎年たくさんの方にご利用いただいております」
かまぼこは、タンパク質を豊富に含み消化吸収も良いことから、体を鍛えている方へもおすすめだという。
バレンタインに何を贈ろうか検討中の方は、かまぼこという一風変わったバレンタインプレゼントで、他と差をつけて印象を残す作戦はいかがだろうか?
取材協力
鈴廣かまぼこ
HP:https://www.kamaboko.com/
熊野蒲鉾店
HP:https://www.kumanokamaboko.com/
取材・文/まなたろう
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