日本発のクリーンテックスタートアップ企業、ハロースペース(Hello Space)は、世界最大のテクノロジー見本市「CES 2026」において、革新的な電動モビリティシステム「MAG DRIVE(マグドライブ)」を発表した。
このMAG DRIVEは、特許を取得した半超電導回生駆動システムで、ペダルをこぐだけでバッテリーを充電する機能を持ちながら、充電時に発生する磁気抵抗をゼロに抑えることに成功した。同技術は、世界的に拡大する電動モビリティ分野における外部充電の頻度を大幅に削減し、運用上の大きな課題を解決する。
磁気抵抗ゼロの革新的な充電システム
MAG DRIVEシステムは、ジェネレーター、充放電基盤、ギアボックス、ペダル、クランクシャフト、センサー、デュアルバッテリーで構成されている。
・電力出力:通常のペダリング速度で、100Wから250Wの電力を出力。
・汎用性:ほとんどのEバイクのミッドハブに容易に取り付け可能で、インホイール駆動モーターにも接続できる。
デュアルバッテリー自動充電サイクル搭載:
・2つのバッテリーを搭載し、それぞれ独立した回路でジェネレーターから充電し、駆動モーターに電力を供給。
・一方のバッテリー残量が指定レベルに達すると、充電回路と放電回路が自動的に他方のバッテリーに切り替わる。
・バッテリーが完全に充電されると、回路が元に戻る。
・各バッテリーは、2~3時間の走行で満充電される。
インドEVメーカーXEROおよび豊田通商ネクスティエレクトロニクスグループとの協業
Hello Spaceは、豊田通商ネクスティエレクトロニクスグループと共同でMAG DRIVEの開発を進めており、CES 2022でコンセプトを発表した。CES 2026のジャパン・パビリオンおよびCES Unveiledでは、MAG DRIVEを搭載した「発電スマートEバイク」及び「発電スマートスピンバイク」を発表。
また、Hello Spaceは、インドのEVメーカーXERO(Anantshree Vehicle Pvt. Ltd)との間で、ペダル充電システムを搭載したスマートEバイクの共同開発を目的とした覚書を2025年12月に締結した。Hello Spaceは、XEROにMAG DRIVEを供給し、XEROはMAG DRIVEを搭載したスマートEバイクを製造し、商業的に供給する。 最初のスマートEバイクは、2026年に提供開始予定で、バイクシェアリングサービス、デリバリー用EV、フィットネスバイクなど、幅広い用途が想定されている。
■Hello Spaceとは
Hello Spaceは、超電導や量子技術などの新エネルギー技術と先進的なモビリティの開発を目的として、2018年に日本で設立されたクリーンテックスタートアップ企業。
<主な実績>
・2018年:日本で設立
・2021年:「SONY Startup Switch 2021」DIC Award受賞
・2022年:「CES 2022」J-Startup/JAPANパビリオンに招待出展
・2022年:「エコテックグランプリ2022」JR東日本賞受賞
・2023年:「Global Clean Mobility Award 2023 (インド)」ファイナリスト
・2024年:「Startup World Cup 2024 Hawaii(ハワイ)」ファイナリスト
・2025年:大阪万博にてスマートスピンバイクのデモンストレーション実施
■XEROとは
XERO(Anantshree Vehicle Pvt. Ltd)は、インド発のEVスタートアップ企業。持続可能性とビジネス向けの電動輸送ソリューションにコミットし、グローバルブランドとなることを目指している。性能と手頃な価格を両立させた、環境に優しい最高レベルの技術を提供している。
関連情報:https://hello-space.co/smart_ebike/
構成/土屋嘉久







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