いま、シール交換が社会現象になっている。
今年1月中旬、都内の大型雑貨店では人気の「ボンボンドロップシール」の入荷日にオープン前から500人以上の購入希望者が列を作り、抽選販売が行われた。ぷっくり・ツヤツヤした質感が特徴の「ボンボンドロップシール」は、発売されるたびに即完売となり品薄状態が続いている。
そんなシールブームだが、SNSを見ているとどうやら”令和のシールブーム”ならではの言葉が誕生しているようだ。
令和のシールブームを象徴する「ボンドロ」

まずは、令和のシールブームを象徴する言葉が「ボンボンドロップシール」。SNSでは「ボンドロ」と呼ばれている。ぷっくり・ツヤツヤした立体的な見た目をしており、1つのシートに45枚程のシールが貼られている。ちいかわ、たまごっち、サンリオといった大人にも人気のキャラクターがデザインされているのも人気の理由だ。
このボンドロを発売しているのは、大阪に本社を置く文具メーカー・クーリア。
@DIMEでは、シールブームが本格化する前の2025年10月にクーリアの担当者にインタビューをしている。インタビューで、クーリエのデザイナーはボンドロ誕生のヒントを次のように話している。
「一つが『着せ替えシール』です。これは女の子のシールに、お洋服やアクセサリーのシールを上から貼り付けて着せ替えを楽しむシールです。もう一つが『ウォーターシール』です。こちらはカプセル状のシールで、カプセルの中にラメや色水を入れています。平成初期に発売し、今も売れているロングセラー商品の一つです。
どちらも低年齢層をターゲットに発売し、平成のお子さん方にヒットしたシールです。
『BONBON DROP』は過去のシール開発の技術をヒントに、“接着剤のいらないぷくぷくとしたデコパーツ”というコンセプトのもと、2024年3月に発売しました」
シール交換が再びブームに!?火付け役の「BONBON DROP」とは何か?
某日、某大型雑貨店で、筆者の7歳になる娘が一つの棚に吸い込まれていった。見ると、シールがずらっと並んでいる。子どもってシールが好きだなあ、やれやれ……近づくと、…

「シール活」や「シルパト」といった言葉も
シールを集めたり、交換したり、眺めたりすることは「シール活」もしくは「シル活」と呼ばれている。趣味を「〇〇活」と呼ぶ文化は、ここ10年ほどで一気に広まった。90年代後半〜00年代前半にもシール交換ブームでは聞かれなかった言葉だ。
シールを探し求める「シルパト」も話題だ。
「シールパトロール」の略で、街の文房具店や雑貨店、あるいはオンラインストアを「そろそろ入荷してないかな……」とパトロールするかのように入念にチェックすることを指している。
SNSでシルパトと検索すると、原宿、新宿、池袋など様々な場所でシールを求めて何店舗も巡っている様子を、多くのユーザーが投稿している。
シール交換ブームのきっかけは?
2025年10月にクーリア担当者にインタビューをした記事によれば「(ボンボンドロップシールの)発売直後は『平成レトロ』が盛り上がりはじめた頃。平成レトロっぽくてかわいいという声が20~30代の大人の方から上がり、発売直後から他のシールをしのぐ勢いで売れはじめました」とのことである。
ボンボンドロップシールが発売されたのが、2024年3月なので、2年ほど前にはすでにシール交換ブームの兆しがあったということだろう。
さらにその追い風になったのが「ちいかわ」だ。
2025年、ちいかわの快進撃は凄まじいものがった。コラボをしたマクドナルドのハッピーセットはわずか1日で販売終了するなど、関連グッズに多くのファンが注目した。
こうしたファンが欲しがるグッズの一つにシール、「ボンボンドロップシール」があった。ここに平成レトロや平成女児ブームが重なり、シール交換ブームは爆発的に広まったと考えられる。
2026年に入ってからシール交換ブームはさらに加熱している。販売店ではシールのゲリラ販売をやめ、抽選販売に切り替える動きも見せ始めており、一部では高額転売や偽物が出回るなど社会問題にもなっている。
昔、シール交換にハマった平成女児たちも「まさか、これほどまでにブームになるとは」と驚きを感じているに違いない。
文/峯亮佑







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