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ガンプラの旧キットが面白い!? ガンプラ45年の歴史を噛み締める

2026.01.31

2026年1月29日、DIME編集部から『GUNPLA PERFECT MASTER BOOK』が発売され話題となっている。事前予約が殺到し発売日前に重版が決定した。

ガンプラ誕生から45年。この45年間培われてきた主なテクノロジーを中心に、ガンプラを企画・開発するBANDAI SPIRITSの担当者への取材も交えながら、これまでの歩みを徹底解説した永久保存版の一冊となっている。

発売を記念して、DIME編集部のガンプラ好きの3人の編集者がガンプラの”原点”でもある「旧キット」の魅力、そしてガンプラの進化の歩みを振り返る。

ガンプラのすべてが丸わかり!誕生45周年を記念したムック本「GUNPLA PERFECT MASTER BOOK」が登場

『機動戦士ガンダム』の作品群に登場する機体などを立体化してきた人気のプラモデルシリーズ「ガンプラ」が2025年7月に誕生45周年を迎えました。2026年1月31…

ガンダムもシャア専用ザクも買えなかった「第1次ガンプラブーム」

ガンダムのプラモデルシリーズ「ガンプラ」。2025年3月末の販売数は世界累計約8億個。世界で最も売れているプラモデルシーズであるガンプラの始まりは1980年7月。

ガンプラ第1弾となる『1/144ガンダム』が発売された。ガンダムだけでなく、ザク、ジム、グフ、ズゴック、ドム、ゲルググ…様々なMS・MAがガンプラ化された。1981年初頭ごろからTVアニメの再放送や劇場版の公開もあり、ガンプラの人気は高まり「ガンプラブーム」が起こったのだ。1990年にガンプラの『HG』シリーズの展開が開始されるまでに発売されたガンプラは通称『旧キット』と呼ばれている。

2025年12月下旬、ガンダムベース東京で購入した旧キットたち

編集者A氏(50代、ガンプラ歴45年の大ベテラン):「当時、主役機であるガンダムのガンプラは手に入らなかったのを今でも覚えていますよ。ガンダムどころかガンキャノンもシャア専用ザクも主役級のMSは買えなかったですね」

編集者B氏(40代、『GUNPLA PERFECT MASTER BOOK』担当):「1981年頃はいわゆる”第1次ガンプラブーム”ですよね。その後、『機動戦士ガンダムSEED』が放送された2002年ごろが第2次ブーム、コロナ禍でも巣篭もり需要がきっかけで第3次ブームが起こりました」

編集者C氏(30代、ガンプラ取材記事多数)「私はちょうど第2次ブームの頃にガンプラにハマりました。この頃にはSDガンダムやMGなどガンプラのラインナップも充実していて、おもちゃ屋さんに行くのが楽しみでした」

旧キットのゴッグの内容物
ゴッグの腕や脚のカラーである黄色のランナー

A「ゴッグが黄色一色…。ランナーが多色成形になったのはいつからですか?」

B「1983年の『いろプラ』シリーズからですね。当時の多色成形機はサイズの小さなランナーしか射出できず、1/250のサイズのガンプラでした。1/144や1/100のサイズで可能になったのは1988年です。同年にシリーズ展開をスタートした『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』シリーズのキットからいろプラ採用のガンプラがスタンダードになりました」

A「だから当時は子供ながらに塗装をする子も多かったんですよ。上手にできるかは別として塗装までするのがガンプラの楽しみでした」

C「今は塗装までするのは上級者というイメージなので驚きですね。そもう一つ気になるのがパーツの接合方法です。今は接着剤なしでパーツをはめることで組み立てられますが、この技術についても教えてください。いつ頃のガンプラから導入されているのですか?」

B「それは『スナップフィット』という技術です。『接着剤を使わずにガンプラを気軽に組み立ててほしい』という開発者の思いから導入されました。今でこそガンプラのスタンダードになりましたが、当初は嵌合や保持力の兼ね合いで大きなパーツには導入ができず、1/144スケールに採用できたのは、いろプラと同様に1988年の『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』シリーズのキットからなんです」

各人、思い思いのガンプラを組み立てる。編集者Aは「子どもの頃はガンダムよりガンキャノンの方が強く見えた」との理由からガンキャノンを選択
編集者Bは「子どもの頃、模型雑誌でギャンのビームサーベルを光らせる改造を見て憧れた思い出がある」との理由からギャンを選択

ガンプラの歴史を振り返り、技術の変遷を感じる

手慣れた様子でガンプラを作り進める
当時は使えなかった流し込み接着剤を使用。ツールの進化もプラモデル作りの敷居を下げた一因
接着剤なので、パーツを合わせるときはずれないように慎重に
2時間ほどで完成

C「子ども頃はニッパーを持っていなかったので、私はハサミを使ってガンプラを作っていました」

A「どの時代も同じですね。私が子どもの頃もハサミや爪切りで作っていました。接着剤も付属のものみ、塗装はサインペンやマッキーです」

B「模型雑誌の改造に憧れるんですけど、技術もツールも足りなくて全然できないんですよね。ガンプラの凄いところは、プラモデル作りのノウハウがない子どもでも、完成品にたどり着けるところです。そのために、BANDAI SPIRITSは『いろプラ』や『スナップフィット』、ニッパー不要の『タッチゲート』や可動域を拡大させる『アドヴァンスドMSジョイント』など様々なテクノロジーをガンプラに取り入れてきました。ガンプラの歴史は技術の進歩の歴史でもありますね」

C「改めて旧キットを作ってみると、近年のガンプラがいかに私たちユーザーのことを考えて設計をされているのか実感できますね。でもMSを自分の手で作り上げていくワクワクや達成感は変わらないですね」

A「そうなんですよね。ガンプラ作りの楽しさの本質は45年、ずっと変わっていない」

B「だからこそ、これほど多くのファンに愛され続けるんでしょうね」

旧キットだと侮ること勿れ。ガンキャノンの両肩のキャノンは可動する
こちらはキャノンを倒した状態
ギャンも躍動的なポージングが可能

ガンプラのすべてが丸わかり!誕生45周年を記念したムック本「GUNPLA PERFECT MASTER BOOK」が登場

『機動戦士ガンダム』の作品群に登場する機体などを立体化してきた人気のプラモデルシリーズ「ガンプラ」が2025年7月に誕生45周年を迎えました。2026年1月31日にはメモリアルアイテムとして『PG UNLEASHED 1/60 νガンダム』が発売されるなど、45周年の熱気はまだまだ続いています。そのようなタイミングをふまえて、ガンプラを取り扱うBANDAI SPIRITSの協力に仰ぎながら製作したのが『GUNPLA PERFECT MASTER BOOK』です。

『GUNPLA PERFECT MASTER BOOK』

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 本書の内容は、既存のプラモデルとは一線を画す「ガンプラ」の革新的な技術解説が中心。機体各部の配色を成形だけで実現するための「いろプラ」や「システムインジェクション」といった技術をはじめ、接着剤不要で組み立てられる「スナップフィット」、ニッパーを使わずにランナー(枠)からパーツをもぎとれる「タッチゲート」などについて、該当キットを取り上げながら紹介しています。

 1980年~、2002年~、2020年~、2025年以降という4つの章で構成し、それぞれの扉ページでは、28年間にわたってプラモデル開発に携わってきたBANDAI SPIRITSの担当者の逸話も。激レアなアイテムを含む45年の歴史をまとめた序章の年表も含めて、ガンプラに詳しいファンにとっても必読の内容になっています。

 主に2025年以降の動きを取り上げている第4章では、話題のメモリアルアイテム『PG UNLEASHED 1/60 νガンダム』を筆頭に、『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』や『機動戦士ガンダムSEED FEEDOM』といった人気作品の注目キットなどについても開発担当者の話を交えながら詳しく解説。ガンプラの最新事情についても丸わかり。

 BANDAI SPIRITS公式アンバサダーLINKL PLANET(リンクルプラネット)によるプラモデルの制作アドバイスも。プラモデルに興味があるけれど作ったことのない人や、久しぶりにプラモデルを作りたいと考えている人に役立つ情報も取り上げています。

 本書の巻末には、綴じ込み式でB3サイズの特大ポスターが付録としてついています。『PG UNLEASHED 1/60 νガンダム』の精密感を実感できるキービジュアルと、格納庫や宇宙などをイメージしたビジュアルを、表面と裏面にそれぞれプリントしたレアアイテムです。プラモデルを作る部屋に飾ったり、ディスプレイしたプラモデルの背景に貼ったりと様々に活用できます。

『GUNPLA PERFECT MASTER BOOK』

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©︎創通・サンライズ

取材・文/峯亮佑

Author
大学卒業後、『週刊ポスト』で週刊誌記者としてキャリアを始める。医療、芸能、政治、社会問題などを担当し現場取材を中心に経験を積む。2023年からは@DIMEで編集者兼ライターを務め、ビジネスからエンタメまで幅広く取材・執筆を行なう。近年はSNSトレンドを得意としており、2025年には「麻辣湯」「ラブブ」の流行を予想していた。取材・執筆した企画(一例)/「ポケモン超進化論」(「DIME 2023年9・10月合併号」)、「ガンプラ45年の軌跡」(「DIME 2025年9・10月合併号」)

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