ストレス解消目的のオンラインショッピング、実は逆効果かも
ストレス解消のために、オンラインショッピングをしていないだろうか。新たな研究で、その行為は見当違いである可能性が示唆された。
オンラインショッピングは、ニュースを読むことやメールチェックなどよりもストレスとの関連が強いことが明らかになったという。
アールト大学(フィンランド)のMohammad Belal氏らによるこの研究結果は、「Journal of Medical Internet Research」に1月9日掲載された。
Belal氏は、「この研究から、ソーシャルメディアやオンラインショッピングの利用時間が増えるほど自己申告によるストレスも増加することが、複数の利用者層やデバイスに共通して確認された」とニュースリリースで述べている。
研究グループは、ドイツ在住の18歳以上の1,490人を7カ月間追跡し、URLレベルでどのサイトをどのくらいの時間見たかを記録できるプログラムを用いてインターネットの利用状況を分析した。
また、対象者の社会人口統計学的データを集め、月ごとにストレスレベルを測定した。7カ月間でウェブページ訪問は4710万701件(ドメインは23万6,955)に上り、モバイルアプリの利用は1355万3,645件記録された。
解析の結果、インターネットの利用とストレスの間には状況によって異なる複数の関連が認められ、ソーシャルメディア、オンラインショッピング、ゲームは、利用時間が長くなるほどストレスレベルも高くなっていた。例えば、モバイル端末でのオンラインショッピングはストレスレベルの上昇と有意な関連を示した。
デスクトップパソコンを使ったオンラインショッピングでもストレスレベルは上昇したが、統計学的に有意ではなかった。一方、生産性に関わるウェブサイトやニュースサイトなどの閲覧時間は、ストレスレベルの低下と関連していた。
さらに、高ストレス者がモバイル端末でソーシャルメディアやゲーム、インターネット全般を多く使うと、さらにストレスが増加する傾向も認められた。
Belal氏は、「やや意外なことだが、ニュースサイトの利用時間が長い人ほど、ストレスが低いことが分かった。一方、もともとストレスレベルが高い人は、ニュースをあまり読まない傾向がある。これは、ストレスがニュース消費を減らすという過去の研究結果とも一致する」と話している。
ただし研究グループは、因果関係の方向は不明だとしている。これは、ストレス解消のためにオンラインショッピングをしているのか、それともオンラインショッピングがストレスを増やしているのかは、現時点では不明だということである。
論文の上席著者であるアールト大学のJuhi Kulshrestha氏は、「オンラインショッピングやソーシャルメディアの利用がストレスを生んでいるのか、それともそれらが辛い時期に重要な支えとなっているのか、この『鶏と卵』の問題を解くにはさらなる研究が不可欠だ。
特定のインターネットの利用を一律に制限しても、問題解決にならないどころか、苦しんでいる人から重要な支えを奪ってしまう可能性もある」と述べている。
研究グループは今後、ニュースの内容の違いがストレスやウェルビーイングにどう影響するかなど、より詳しい分析を行う予定だとしている。
Kulshrestha氏は、「人々のインターネット利用をより正確に把握できるようになれば、閲覧行動を調整し、ウェルビーイングを高める新たなツールの開発も可能になるだろう」と述べている。(HealthDay News 2026年1月14日)
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Photo Credit: Thapana_Studio/Adobe Stock
(参考情報)
Abstract/Full Text
https://www.jmir.org/2026/1/e78775
Press Release
https://www.aalto.fi/en/news/retail-therapy-fail-online-shopping-linked-to-stress-says-study
構成/DIME編集部
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