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値上げ全盛の今、クルマの維持費や部品交換を安く済ませる方法

2026.01.28

新車の価格が原材料費、先進運転支援機能やコネクティッド機能、装備の充実といった要因で高騰する今、点検整備などで交換する部品、油脂の価格はもちろん、人手不足のせいもあって工賃もまた高騰している。

ディーラーでの純正部品交換は高くつく

例えばフォルクスワーゲン・ゴルフの場合、数年前の車検費用が12万円程度だったものが、今では20万円近い。そして2~3年で交換を推奨されるバッテリーはディーラーで頼むと工賃込みで6万円ほど。

できれば1年ごとに交換し、すっきりとして視界とビビリ音とは無縁の作動を確保したいワイパーブレードは前後工賃込みで1万円程度。新車から1~2年も乗っていれば異臭が発生しがちなエアコンフィルターの交換も工賃込みで1万円ぐらいになる。

新車から3年間の間にバッテリーを1回、ワイパー、エアコンフィルターをそれぞれ3回交換するとなると、その3品だけでも12万円程度の出費になってしまう。※メンテナンスプログラム未加入の場合。

フォルクスワーゲン純正バッテリーの例

バッテリーやエアコンフィルターなどの交換費用を安く抑えるコツとは

しかし、その出費を半額以下に抑えることは可能だ。ここではフォルクスワーゲン・ゴルフ7.5の例で説明すると、通販サイトでも手に入る適合品として、ドイツ製バッテリーが約35000円(1回。アイドリングストップ対応。

通販で廃棄料無料のお店もあり)、自身で交換すれば工賃不要となるワイパーブレードはボッシュ製でフロント4027円、リヤ1690円(×3回)、エアコンフィルター1850円(×3回)と、3年間で合計5万2600円程度。

つまり、ディーラーにお願いするのと比べ、半額以下で済むことになる。

その中で、ワイパーブレードとエアコンフィルターは自身で交換することがたやすい。実際、筆者もそうしている。今ではYouTubeで車種ごとの交換方法を丁寧に教えてくれる動画もあり、初めてでも決して難しくないのである。

が、バッテリーに関しては通販などで購入したとしても、筆者がそうしているように、12か月点検や車検時に、ディーラーで持ち込み交換してもらうのが安心だろう。

その理由は、バッテリー交換時、バックアップが必要となる車種もあり、バックアップなしに交換作業をすると、クルマに搭載されている電子機器やシステムなどが保存しているデータがリセットされ、安全装置や衝突防止機能、運転支援システムなどを搭載しているクルマは警告灯が点灯するなど不具合発生の可能性があるからである。

バッテリーに関してさらなるコストダウンを図るならアイドリングストップ付車の場合、アイドリングストップ機能を停止し(配線交換パーツで約6000円。車両のOBD診断ポートに差し込みコーディングで設定を変更するタイプは13600円/一例)、アイドリングストップ対応品より廉価なアイドリングストップ非対応のバッテリーに入れ替える、という方法もある。

近年、アイドリングストップなしでも目標値の燃費性能が出せるようになり、アイドリングストップなしの新車も増えている。

アイドリングストップキャンセラーの例

ドライブレコーダーの取り付けはカーショップで購入&取り付けすると安く済む

今やドライブの安心に欠かせないドライブレコーダーも、ディーラーで高機能な前後カメラの純正品を付けると工賃込みで6~9万円というケースもある。

しかし、ドライブレコーダー購入店で取り付ければ、前後ドライブレコーダーが工賃込みでその半額+で済むこともある。※純正ドライブレコーダーならではの機能が使えないこともあるが。

ちなみに、車検時に装備が義務付けられている発煙筒または発炎筒の有効期限が切れていると要交換(ディーラーでは1000円程度)だが、これを1000円ほどで買える車検対応のLED非常信号灯にしておけば、電池の交換は必要なものの、有効期限なしで使い続けることができ、経済的だ。また、外せば懐中電灯、非常信号灯として使えるメリットもあったりする。

そうした自身でのパーツ交換、あるいは持ち込み交換は、12か月点検、車検の費用を低減する効果もあり、自身でできることはやる、すべてをディーラーに頼らない・・・ということが、何もかもが価格高騰している時代の防御策になるというわけだ。

整備点検はディーラーにお任せするのが正解かも

ただし、お気に入りの愛車を長く、ベストコンディションで乗り続けたいなら、新車、中古車を問わず、ディーラーとの親密な関係(セールス氏、工場の担当フロントマン)は欠かせない。

中古車でもディーラーに点検整備を依頼すれば、立派な顧客となるのだ。筆者は、ディーラーでの点検、車検時、エンジンオイル交換(ガソリン車)を始めとする油脂交換は、多少、割高であってもディーラーにお願いするようにしている(バッテリー交換費用ほどの大きな差はないため)。

それが、すべてをディーラーに頼らない・・・という、なにもお願いしない、ということではない真意である。クルマにあまり詳しくない人を含め、ディーラーでの点検整備は、そのメーカーのクルマを知り尽くしたプロフェッショナルな整備士による整備、リコール対応を含め、大いに頼りになる、愛車を安心安全に走らせるために欠かせない”付き合い”になるからだ(ある程度クルマに詳しいモータージャーナリストの筆者でも)。

文/青山尚暉

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プロミュージシャンからいきなり自動車専門誌の編集者を経験した後、モータージャーナリストに。新車試乗記や自動車関連コラム、防災記事などを幅広い媒体で執筆。クルマのパッケージング、洗車”オタク”でもある。また、ドッグライフプロデューサーとしても活動。愛犬とのドライブ術、ペットと泊まれる宿厳選紹介、ドッグフレンドリーカー選びについて多方面で情報発信中。著書に「ぼくたちの外車獲得宣言」(リヨン社刊)、「すごい海外旅行術」(講談社刊)、「愛犬と乗るクルマ」(交通タイムス社刊)など。輸入車の純正ペットアクセサリーの開発にも携わっている。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員(1994年~。現在は小学館DIME推薦)。

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