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昇進したのにうれしくない!?40代が抱えるモヤモヤの対処法

2026.02.19

なんかモヤモヤする。それは「価値観の押しつけ」社会の中で生きているから感じることだという。

人間関係のモヤモヤは、ほぼ立場のマウントであると言われる。他人と自分を比べ“自己の優位性を示す=マウントを取る“は、生存戦略として私たちの遺伝子に組み込まれた本能で、逃れることはできない。

なぜ遺伝子に刻まれたのか?

マウントとモヤモヤの構造を読み解く話題の書籍『モヤモヤをなくせばうまくいく マウント社会をこう生き抜け』から一部を抜粋してその正体を丁寧に紐解いていく。

モヤモヤをなくせばうまくいく「ミドル世代のモヤモヤ」

(1)管理職のモヤモヤ──昇進したのに笑えない。責任だけが増えていく

【ケース】休みのはずなのに、まったく休んだ気がしない。ぼんやりした不安が頭のどこかに貼りついたまま離れず、体は鉛を抱えているように重く、気分も晴れない。スマホの検索履歴を開けば、「管理職 罰ゲーム」なんて言葉がずらっと並んでいて、我ながら苦笑いするしかない。給料は申し訳程度にしか上がらないのに、責任とタスクだけは積み上がり、厄介なことは何でも管理職に回ってくる。時間をかけて丁寧に教えても、なかなか理解してくれない部下もいる。何度同じ説明を繰り返しても、そのたびに「そんな話、聞いてません」みたいな顔をされると、さすがに心のほうが折れそうになる。(45歳男性・会社員・管理職・妻と子どもあり)

【解説】休みの日なのに、頭の中はずっと仕事のことでいっぱい。体も心もまったく休まらず、「昇進して、本当にこれでよかったのかな」とふと立ち止まってしまう。給料は思ったほど増えないのに、責任とタスクだけが着実に増えていく。気づけば、自分の仕事も部下のフォローも中途半端になり、結局「最後は全部自分でやるしかない」と抱え込んでしまう。そんなふうにくたびれてしまうのは、当然のことだ。あなたが弱いんじゃない。今の会社という仕組みそのものが、人をすり減らすようにできているのだ。実際、「働き方改革」のしわ寄せは、ほとんどの場合、現場の管理職に集中している。部下には「残業を減らせ」と言いながら、そのぶんの仕事を上司が引き受け、深夜まで埋め合わせる。これで疲れない人なんて、いるはずがない。

だから、自分を責めなくていい。「自分がダメなんじゃない。この構造のほうが歪んでいる」と、心の中でそっと切り分けてほしい。週末は思い切ってスマホの通知をオフにして、頭の中を完全にオフモードにする。誰かに、なんなら生成AIサービスにでもいい。少し愚痴をこぼすだけでも、心の重さは少し軽くなるはずだ。自分を守るための小さな工夫を、どうか忘れないでほしい。モヤモヤは決して弱さじゃない。「このままじゃ壊れる」と敏感に察知できる力だ。焦らず、ゆっくり、まずは自分をやさしく休ませてあげよう。

(2)消化試合のモヤモヤ──「このままでいいのか」が、ふと頭をよぎる40代の停滞

【ケース】ここしばらく、心の中がどうにも晴れない。発端は、これからの仕事人生に対する漠然とした不安だ。その影がじわじわと日々のあちこちににじみ出してきて、気持ちの動きまで重たくなっている。40代に入って、体も心ももう「若い頃と同じ」というわけにはいかない現実を、いやでも思い知らされる。徹夜も連勤も、昔は勢いでねじ伏せることができた。でも今は、少し無理をしただけで、すぐにツケが返ってくる。残業した翌日は一日中ぐったりだし、休日も前みたいに「よし、行くか」と自然にアクセルを踏めなくなった。そのもどかしさと、「本当にこのままの働き方でいいのか」という焦りが、脳内をぐるぐる回り続けている。考えれば考えるほど、不安だけが膨らんでいく。結局のところ、自分にはまだ、「この先の人生をどう描いていくのか」という、一番大事な視界が開けていない。ただ、それだけなのだと思う。(47歳男性・会社員・妻と子どもあり)

【解説】ふと、「このままなんとなく人生が終わっていくのかな」と感じる瞬間がある。出世の天井も見えはじめ、若手のようにガムシャラに頑張る気力もなかなか湧かない。ニュースでは「リスキリング」や「キャリアの再構築」といった刺激的な言葉が飛び交っているけれど、45歳を過ぎてから新しい挑戦をするのは、現実的にいって簡単なことじゃない。家のローン、子どもの教育費、親の介護。背負うものばかりが増えていく。それでも、本当はここからが、人としての深みがいちばん増していく時期だといわれている。ある研究によれば、人間の総合的な能力がもっとも高まるのは55~60歳。重要な意思決定力のピークは40~65歳。つまり今こそが、経験と判断力がもっとも輝き、厚みを増していく年代なのだ。若さという表面的な力はゆるやかに減っていっても、人を見る目や本質を見抜く力は、むしろ今がいちばん鋭い。体力の衰えを少し補えば、もう一度心から挑戦したいと思える自分にきっと出会える。人生100年時代。45歳も50歳も、決して下り坂なんかじゃない。むしろここからが、新しいステージの始まりだ。焦らなくていい。あなたの人生の本番は、むしろここから力強く始まる。

(3)透明人間のモヤモヤ──情報も視線も届かない。気づけば、社内で空気になっていた

【ケース】50歳を過ぎたあたりから、社内での自分が少しずつ「空気」になっていくのを感じるようになった。昔は会議で何か意見を言えば、必ず誰かが食いついてきたのに、今はそのまま流されて終わることが増えた。気がつけば、大事な情報は若手や中堅のあいだで回っていて、自分のところにはほとんど届かない。収益につながりそうなアイデアを出してもまともに取り合ってもらえず、代わりに、ほとんどお金にならないビジネスモデルの部署に回されて、ひたすら仕事をこなすだけ。これでは、能力を発揮しようにも土俵にすら立てない。目立った業績があまりないことは、自分が一番よくわかっている。だからこそ、「ただ年だけ食ったお荷物だと思われているんじゃないか」という不安が膨らんでいく。若手から声をかけられることも、以前より明らかに減った。社内のゴルフコンペには一応参加しているものの、その後の飲み会では会話の輪に入りきれず、ただ相づちを打って笑っている時間が長くなる一方だ。最近は、鏡に映る自分の顔を見るたびに、「ああ、自分はもう透明人間になりつつあるんだな」と強く実感する。(54歳女性・出版社勤務・独身)

【解説】50代になると、「自分、もう会社の中で空気みたいだな」と感じる瞬間がある。会議で発言しても反応が薄く、気づけば社内の情報の輪からそっと外れている。けれど、それはあなたの力が衰えたからではない。組織という舞台の中で、年齢や立場によって光の当たり方が少し変わっただけのことだ。だからこそ、環境を少し動かしてみよう。まずは異動を考えてみる。理不尽さが少なく、成果を丁寧に見てくれる上司のもとに行くだけで、職場の空気は驚くほどやわらぐ。また、特定の職種や肩書きにこだわる必要もない。事業会社のマーケティングや広報、自治体のPRなど、あなたの経験やスキルが生きる場所は、想像以上にたくさんある。たとえ副業禁止の会社であっても、工夫次第で道はいくらでも開ける。報酬を受け取らなければ副業にはならないし、自分の会社を立ち上げて、少しずつ知見や人脈を広げていくこともできる。働く場所は、会社の中だけじゃない。あなたがこれまで積み上げてきた経験や信頼関係は、どんな肩書きよりも確かな資産だ。見えなくなったのは、存在そのものではなく、光の当たる角度が少し変わっただけ。外に目を向けて一歩動き出せば、あなたの人生はもう一度、力強く輝きはじめる。

☆ ☆ ☆

『モヤモヤをなくせばうまくいく マウント社会をこう生き抜け』
著/勝木健太 小学館
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勝木健太 かつき・けんた
1986年生まれ。京都大学工学部卒業。三菱東京UFJ銀行(現:三菱UFJ銀行)に入行。PwCコンサルティングおよび監査法人トーマツを経てフリーランスとして独立。2019年にAnd Technologiesを創業し、2021年には同社をみらいワークス(現東証グロース上場)へ売却。売却後は、執行役員としてリード獲得DX事業部を統括し、2年間の任期を満了して退任。著書に『「マウント消費」の経済学』(小学館)、『「いい会社」のはずなのに、今日もモヤモヤ働いてる』(ダイヤモンド社)、企画・プロデュース実績に『人生が整うマウンティング大全』(技術評論社)など。

構成/DIME編集部

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