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こんなはずじゃなかった!産後、育休後に職場復帰した時のモヤモヤの正体と解決策

2026.02.12

なんかモヤモヤする。それは「価値観の押しつけ」社会の中で生きているから感じることだという。

人間関係のモヤモヤは、ほぼ立場のマウントであると言われる。他人と自分を比べ“自己の優位性を示す=マウントを取る“は、生存戦略として私たちの遺伝子に組み込まれた本能で、逃れることはできない。

なぜ遺伝子に刻まれたのか?

マウントとモヤモヤの構造を読み解く話題の書籍『モヤモヤをなくせばうまくいく マウント社会をこう生き抜け』から一部を抜粋してその正体を丁寧に紐解いていく。

モヤモヤをなくせばうまくいく「職場復帰のモヤモヤ」

(1)育休延長のモヤモヤ──戻りたくない。でも、何もしていない自分がつらい

【ケース】春になり、子どものいる友人たちが次々と職場に戻っていく。近所で仲良くなったママたちも、復帰していく。その横で私は、3歳手前まで育休を延長する道を選んだ。自分で決めたはずなのに、胸の奥にはずっと薄いモヤモヤが残っている。ママ友とは立場が変わり、子どもの友達は順番に保育園へ通い始める。寂しくなることは覚悟していたつもりなのに、いざその流れの中に立ってみると、自分だけ取り残されていくような焦りが湧き上がる。一方で、今こうして子どもと一緒にいられる時間は、本当にかけがえのないものだとも感じている。そもそも以前の職場では、体調を崩すほど働き詰めで、「あそこに戻りたい」なんて気持ちはこれっぽっちもない。育休をきちんと取らせてもらえるこの環境は、間違いなくありがたい。それなのに、理由のよくわからない焦りがまとわりついて、頭から離れない。(30歳女性・育休中/ 第一子2歳/ 夫32歳・会社員)

【解説】子どもと過ごす毎日は、思っていた以上に本当に大変で、同時にかけがえのないほど尊い時間だ。けれど、友達が次々と職場に戻り、SNSで「復帰しました!」なんて明るい投稿を見るたび、胸の奥がチクッと痛む。「私だけ何もしていないのかな」と焦る気持ちが込み上げてくるのは、まったく自然なことだ。いまだ社会には、「働いている=立派」「育休=休んでいるだけ」という古びた価値観が、根強く、しぶとく残っている。そんな歪んだモノサシで自分を測ってしまうから、苦しくなってしまう。でも、本当は違う。あなたは今、命を育み、子どもの日々の成長を見守っている。その営みは、社会のどんな仕事にも決して劣らない、確かな意味を持った尊い行為だ。焦るのは弱さじゃない。「ちゃんと生きたい」と心の底から願っている証拠だ。だから、自分を責めなくていい。今は、子育てを優先する時期と受け入れて、少し肩の力を抜いてほしい。そして、心と体に少しだけ余裕が出てきたら、また新しい一歩をゆっくり踏み出せばいい。その一歩は、きっと未来のあなたを力強く支える土台になる。比べなくていい。あなたの毎日には、すでに揺るぎない価値がある。

(2)夫婦のモヤモヤ──時短なのに、いつも残業。すれ違いは頑張りの形から生まれる

【ケース】正直、そろそろ限界だなと思っているのが、妻の「時短なのに、平然と残業してくる」働き方だ。もし本人がバリバリのキャリア志向で、「今が踏ん張りどきだから支えてほしい」と正面から言うタイプなら、こっちだって協力するつもりはある。けれど実際の妻は、普段から「仕事なんてしたくない」「本当はやりたくない」とこぼしている人間だ。それなのに社内でいい顔をしたい一心で仕事を引き受け、肝心の調整はしないまま、そのツケだけを家に持ち帰ってくる。何かあるたびに「時短なのに残業して頑張ってるんだから」と言われるけれど、本当に頑張るべきなのは残業時間を積み上げることではなく、「どこまでを自分の仕事にするか」を見極めて整理するほうでしょ、と毎回思ってしまう。一方の自分は、19時前に家に着けるよう逆算して動き、子どもを寝かしつけたあと、22時からまたパソコンを開いて仕事を再開しながら、その横で洗濯機を回している。この時間は、妻の頭の中ではまるごと「ノーカウント」なんでしょうか。(35歳男性・会社員/ 妻34歳(時短勤務)/ 子ども2歳)

【解説】「なんで毎回残業してくるの?キャリア志向でもないのに」その一言に、胸の奥がグサッと痛む女性は少なくない。夫から見れば、帰れるのにわざわざ帰らないように映るのかもしれない。でも現実の時短勤務は、想像以上に過酷だ。仕事量は変わらないのに、時間だけが容赦なく短くなる。つまり、「残業したくてしている」のではなく、「残業せざるを得ない」状態なのだ。しかも、会社にも「残業してでも回してくれたほうが助かる」という無言の空気がある。そんな中で「今日は帰ります」と言い切るのは、想像以上に勇気がいること。夫が感じている「帰りたくないの?」という印象と、妻が抱える現場のリアルのあいだには、どうしても深いギャップが生まれる。

とはいえ、夫の不満もまた本音であり、決して間違ってはいない。お互いが「頑張っているのに」と感じているからこそ、ぶつかってしまう。大切なのは、妻の残業を見栄や意地で片付けないこと。そして、夫も「不公平だ」と我慢しすぎないこと。どうしても時間が足りないなら、家事代行や外部サービスを上手に使えばいい。責め合うより、柔軟に外に頼る。完璧を目指すより、現実的に回せる生活を一緒に整える。そうやって少しずつ形を整えていくことこそが、無理なく続いていく家族の形だ。

(3)自己否定のモヤモヤ──比べるたびに増えていくのは、家事でも成果でもなく、ため息と自己嫌悪

【ケース】育休から復帰したばかりの頃のことだ。朝は早く起きて家事を片づけ、夫を送り出したあと、1歳になったばかりの娘を保育園に預けて、遅刻ギリギリで会社に駆け込む。18時までびっしり働き、くたくたの体でお惣菜を買って帰宅する。家に着いたら洗濯機を回し、散らかった部屋を横目に、娘を寝かしつけてそのまま一緒に寝落ちする。そんな日々が、途切れることなく続いていた。余裕のなさから、思い通りにならない幼い娘にきつく当たってしまうこともある。娘が生まれる前には当たり前のようにこなしていたことが、今はまるでできない。「ちゃんと回せていない私は、母親失格なんじゃないか」と、自分にダメ出しを重ねてしまう自分が、本当に嫌になる。そんな合間にふと友達のSNSを開くと、プライベートな日常が軽やかにつづられていて、その姿がやけにキラキラまぶしく見える。(31歳女性・会社員/ 第一子1歳/ 夫32歳・会社員)

【解説】SNSに並ぶ「完璧なママ像」は、その多くが丁寧に演出された幻想だ。映える一枚を撮るために、小物を整え、光の角度を調整し、何度も撮り直してようやく投稿されている。その一瞬のために切り取られた理想の生活と、毎日を必死に回しているあなたのリアルを比べる必要なんて、どこにもない。お惣菜に頼る日があっても、部屋が少し散らかっていても、それは手抜きなんかじゃない。むしろ、日々を全力で生きている証拠だ。子どもにイライラしてしまうのも、ちゃんと向き合っているからこそ出てくる正直な感情。「きちんとできない=ダメ母」なんて方程式は、最初から存在しない。宅配に頼ってもいいし、思い切って家事代行を使ってもいい。誰かの手を借りることは、甘えではなく、家族を守るためのしなやかな選択だ。子どもが本当に安心するのは、完璧に整った家でも、完璧な母親でもない。そばにいて、笑ってくれるあなただ。その何気ないやさしさこそが、子どもの心をいちばん支えている。だから、誰かの「理想」と比べなくていい。あなたはもう、十分すぎるほど頑張っている。そのままで、ちゃんとやれている。

☆ ☆ ☆

『モヤモヤをなくせばうまくいく マウント社会をこう生き抜け』
著/勝木健太 小学館
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勝木健太 かつき・けんた
1986年生まれ。京都大学工学部卒業。三菱東京UFJ銀行(現:三菱UFJ銀行)に入行。PwCコンサルティングおよび監査法人トーマツを経てフリーランスとして独立。2019年にAnd Technologiesを創業し、2021年には同社をみらいワークス(現東証グロース上場)へ売却。売却後は、執行役員としてリード獲得DX事業部を統括し、2年間の任期を満了して退任。著書に『「マウント消費」の経済学』(小学館)、『「いい会社」のはずなのに、今日もモヤモヤ働いてる』(ダイヤモンド社)、企画・プロデュース実績に『人生が整うマウンティング大全』(技術評論社)など。

構成/DIME編集部

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